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【アニメ】「神達に拾われた男」第八話【感想・解説】

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2020秋アニメ化リスト

 

まず最初に

完成した『バンブーフォレスト』のお披露目会と、記念すべきOPEN初日の様子が描かれた第八話。原作では料理にかなり注力した描写がなされていた印象でしたが、アニメではその辺りの説明をカットしています。まぁ、アニメの尺的に難しかったのでしょう。テンポ的にも料理の説明はいらなかったようにも思いますし。

そういえばつい最近になって最新刊である第九巻を読み終えました。すると記事に盛り込みたい情報が盛りだくさんだったのですが、最新刊ということもあり、あまり書き込まない方がいいのかな……と思い悩んだりもしている今日この頃です。

用語・人物解説

リョウマ・タケバヤシ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 彼が死んだ後の地球では、会社のブラック気質が問題視され、社長が記者会見する事態にまで発展する。
  • 親戚がいなかったため、葬式は会社の関係者が取り仕切ったようだ。しかし葬式の準備中に傷害事件が発生することになる……詳しくは原作を読もう。
  • 彼の父親は超有名な刀鍛冶で、作り出された刀は数百万はくだらないという。 
エリアリア・ジャミール

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 今までエリアと記載してました。ごめんなさい。
  • 原作において彼女が料理を手伝っていたというような描写はない。おそらく第五話にて朝食を作っていた描写を加えていたことを踏まえて考えると、エリアリアとリョウマの距離を近づけるための演出だろう。
  • 原作よりも出番が多くて、一読者としては嬉しく感じる。このような改変を嫌うような読者はいないのではないだろうか?
カルラ・ノーラッド

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 双子の姉。有能。
  • モーガン商会のルイアム支店で副店長を担っていた。
  • 原作ではどちらかといえばカルムに焦点が当たることが多くなり、少しばかり原作での印象が薄い。
カルム・ノーラッド

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 双子の弟。有能。
  • モーガン商会のルイアム支店では補佐を務めた。
  • リョウマが仕事をし過ぎることになる今後の状況を、改善しようと動くことになる。
バンブーフォレストのシステム

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • お客様には専用の袋を購入してもらい、その袋の大きさによって値段が決まる。値段設定としては中銅貨一枚、中銅貨一枚と小銅貨八枚、中銅貨四枚の三種類がある。
  • 洗濯物とお金を受け取ると、洗濯物を受け取るための引換券をお客様に渡す。原作にはこのようなものを渡す描写は見受けられない。
  • アニメではカットされているが、原作には後々にお金の計算がやりやすいように、受けた依頼に応じて小さな石板を積み重ねていくことができるような置き場を作成している。「皿の色の違いで値段を分けて最後に生産する回転寿司屋のシステム」というように原作では説明がなされていた。

注目すべきポイント

店の完成祝い

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

店の完成祝いには、

  • ラインハルト、ラインバッハ、エミール、エリアリアといった公爵家の四人と、メイドの二人、計六人。
  • ウェルアンナ、ミゼリア、シリア、ミーヤ、ジェフ、レイピン、アサギといった冒険者仲間が計七人。
  • 冒険者ギルドのマスター・ウォーガン、商業ギルドのマスター・グリシエーラ、モーガン商会のセルジュ。セルジュが連れてきたカルム、カルラの二人を合わせた計五人。

総計で十八人といったところか。原作では二十九名が参加しているため、ざっと十一名がリストラされたということになる。

ここで注目すべきは身分の高い公爵家、ギルドのマスターという実力者、高ランクの冒険者、商会のお偉方という錚々たるメンバーであるということだ。また、当たり前のように公爵家を私的な集まりに呼ぶというのは、簡単にできることではない。リョウマという人間の立場が良く分からなくなってしまう。

それがカルムとカルラの誤解を深めてしまうことになるのだが、それについては後述したい。

カルムとカルラの誤解

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

 仕事の引継ぎを終えてルイアムからギムルへと来るようにと、セルジュ直筆の文面の辞令を受け取った二人。本店への栄転だと祝福されて、ルイアムを送り出されたようだ。しかし本店に顔を出してみると、伝えられたのは本店ではなく出向のために呼ばれたということ。出向先の店は『公爵家と縁のある』十一歳の子供であるということであった。

しかも天候の関係で、ギムルへの到着が遅れたことにより、この話を聞いたのは開店祝いの当日の朝。つまりバンブーフォレストへ向かう直前であった。リョウマが貴族の家の出身ではないということを伝えていなかった。

そして向かってみれば、ジャミール家が総出で訪れ、ギルドマスターまで顔を出し、冒険者はどれも高ランクの者ばかり。十一歳が店を出すということだけでも異常だが、この待遇もまた異常である。二人がリョウマは貴族の者であると誤解するのも仕方ないと言える。

初日から大盛況となる秘訣

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

バンブーフォレストはありがたいことに初日から大盛況であった。その要因は色々と上げることができる。

  • 外観と工事の様子

十一歳の少年がスライムをたくさん使って家の建設を行っていた。その間はたったの一週間。しかも乱雑なつくりでは決してなく、白く清潔感に溢れた二階建て(地下があるので実際は三階だが)なのだから話題に上らないはずがない。

  • ゴブリンの汚れも落とす

ゴブリンの汚れというのは、世界で最も落ちにくい汚れとして知られていた。しかし、それらの汚れをクリーナースライムは落としてくれる。そのことを知っているのは、セルジュというモーガン商会の長や、ジェフといった高ランク冒険者としてはそこそこ名の知れている面々ばかり。『ゴブリンの汚れも落とす』という話を疑う者などいなかった。

やはり情報は中身よりも、誰が言ったかが大事なんだよなぁ……。

  • 広告をたくさん出した

原作においては建築を終えた後、その足で冒険者ギルドなどに自ら顔を出し、掲示板で広告を出すようにお願いしている。その広告を見て、冒険者なども顔を出すことになる。アニメではミーア達が宣伝して回っているように改変されている。ブログ主的には原作よりも多くの人に支えられている感じがして、このバージョンの方が好きだったりする。

ブラック体質の改善

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

リョウマが炭鉱の見回りをしている間、ずっと二人で大盛況のバンブーフォレストを回していたカルムとカルラ。休憩など取れるはずもない。この世界では労働条件を定めたような法律などないためリョウマを責めるようなものなどないが、前世でブラック企業に勤めていたリョウマには到底許せるようなことではない。

サービス残業……手戻りで増える仕事……顧客からの要望で急な仕様変更……うっ、頭が。

カルムとカルラにも相談し、従業員を雇うことになる。さて、リョウマはどのような人員を雇うのだろうか?

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まず最初に

この第七話で洗濯屋『バンブーフォレスト』が完成。原作よりも、かなりテンポが良いですね。一人立ちすると言い出して家を出てから、あっという間に店を作り出すまでこぎ着けました。ここからの発展もあっという間に行われていくことは、何となく察していただけるのではないでしょうか。

次話か、次々話辺りからキャラが爆発的に増えます。原作と比べて、登場しているキャラクターは少なくしていますが、その辺りどのように描くのか? ブログ主的にはそこが気になっています。

用語・人物解説

リョウマ・タケバヤシ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • コンビニでたまたま拳銃を持った強盗に遭遇したが、返り討ちにして大怪我を負わせたことが過剰防衛として問題視され(法律的には防衛の正当性が認められた)、マスコミにたたかれたことが原因でまともな職に就くことができず、最後に勤めていたブラック企業に行き着いた。
  • ブラック企業でシステムエンジニアとして働いて、新人研修なども幾度となくこなしてきた。しかし、彼の元についた新人はほぼ全員が辞めてしまったのだという。
  • 飲み会にてビール瓶で殴られようが、パワハラに苛まれようが、怒りを顔に出すことなく仕事をこなしてきた。かなりポーカーフェイスだったようだ。
エリアリア・ジャミール

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 六年で卒業となる王都の学校へと通うことになる。
  • リョウマが一人立ちするに当たって、三年後と六年後に再会するように約束した。六年後は学校を卒業してから、三年後は学園生活の節目として用意された長期休暇である。
  • いつも頭にスライムを乗せているが重くないのだろうか……どうやら重さ的には、それほど大したことはないようだ。
セルジュ・モーガン

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • モーガン紹介の長。普通は簡単に会えない。
  • かなり幅広く商売を手がけており、そのため他地域の商品の情報などにはめざとい。
  • 人を見る目には自信があるらしい。
グリシエーラ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 商業ビルドのギルドマスター。商人として培った眼力は相当なもので、リョウマのような分かりやすい者であれば、心を読んだかのように気持ちが分かるのだという。
  • リョウマの真面目な気質を見抜き、借金をしたがらないだろうと考え、問題があるため格安で提供せざるを得ない土地を紹介した。
  • クリーナースライムという新しいスライムで商売を始めるという話を聞き、八年分驚いたと言っている。
バンブーフォレスト

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • クリーンスライムを用いて洗濯を行うリョウマの店。
  • 文字の読み書きや計算ができずとも、早く正確に支払いができるシステムの構築や、従業員の働きやすい環境を作るシステムなど、数々の前世の知識を取り入れていくことで発展を遂げていくことになる。
  • 洗濯以外にもクリーナースライムの出す消臭液など売り出すことで収益を増やしていった。
リムールバード

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • OPでいつも飛んでいる綺麗な鳥。
  • 体内に魔力を多く持ち、高い知性も併せ持つ。美しい鳴き声で意思疎通や仲間の判別を行う。
  • 普通に契約をしようとしても契約できない。契約の前に音楽を奏で、気に入られると契約を受け入れて貰えるようになる。
商業ギルド
  • 全国の商売を取り仕切っているが、よほどの大金が動くということがなければ取り締まられることはない。リョウマがこれからする商売は、よほどの大金が動くことになるため取り締まられることになっていただろう。
  • 必ず数名の職員が詰めており、何時でも手続きが行えるようになっている。情報の鮮度を大事にしてのことであるらしい。
  • リョウマは現在、冒険者ギルドとテイマーギルド(アニメではばっさりカット。はっきり言って現時点で登録した意味はない)に登録している。そういった多くのギルドに登録した者は、情報を多く出してくれるため重宝されるようだ。

注目すべきポイント

一人立ちの宣言

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

アニメ第七話の冒頭から、十一歳の少年が一人立ちを宣言するシーンから始まっていく。原作とは少しばかり時系列が異なっている。

アニメの第六話では、鉱山での依頼として『ケイブバットとケイブマンティスの討伐』と『ゴブリン討伐』を、それぞれAパートとBパートで、二つが一日で起きたことのように描いている。しかし、原作ではそれぞれ別の日の出来事として分けられている。一人立ち宣言は、そんな依頼の合間に報告していた。流れとしては原作よりもアニメの方が自然なように思える。

この一人立ち宣言は、「このまま公爵家の世話になっていると駄目になる」という理由でリョウマが出した。十一歳の考え方としては異常だが、前世含めて三十歳は越えているリョウマとしては当たり前なのだろう。

しかし、そんなことを言われだろうと公爵家の面々は予想していたようだ。リョウマを止めるようなことはせず、一人立ちを進めた。しかし代わりに三つ(エリアリアとの約束を含めると四つ)の約束を提示する。

  • 必ず戻ってくること

冒険者という職業は危険であるため、死なずに顔を見せに来い……ということである。

  • 定期的に手紙を送ること

何か無理をしているようならば注意する……ということである。

  • 遠慮なく頼ること

何でも一人でやり遂げようとしてしまうため、ちゃんと頼って欲しいという親心である。

この三つの約束を律儀に守り、定期的に手紙を送りつつ、顔も出すこととなる。また何か新しい商売のアイデアが出てくると、公爵家のみんなに相談し驚かせることになる。

商業ギルドにて登録

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

モーガン商会に洗濯屋のアイデアの話をしに来たリョウマ。原作とはかなり流れが違っている。

まず隣にエリアリアはいなかった。それに加え、モーガン商会に脚を運んだのは、以前に魔力回復ポーションを購入し役に立ったことのお礼を言うために立ち寄ったに過ぎなかった(この辺りの流れは全てカットされている)。洗濯屋をしようとしている話はちょっとした雑談だったはずが、セルジュが興味を持ったことで話が広がり、アニメと同じような流れになっていく。

またクリーナースライムの実演として、世界で一番落ちにくい汚れであるゴブリンの血脂の染みついたゴブリンの腰布を、クリーナースライムに与えて綺麗にさせている。またついでに、洗濯をする布の相場として適切な金額設定や、薄利多売の話などもされている。

あまりに話が専門的になりすぎたため、「ここまで考えてらっしゃるならば……」ということで商業ギルドに行くことになる。

商業ギルドにて登録

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

商業ギルドに顔を出し、早々に登録することに。原作では老婆であるグリシエーラと、ピオロ・サイオンジという男も一緒に席について話をしていたが、アニメではばっさりカットされている。まぁ、今後活躍することもないし、別に問題はない。

ここでは商売を始めるに当たって、土地を購入する話を進めていく。

グリシエーラはリョウマの生真面目な性質を見抜き、彼は借金をしたがらないと判断。そのため彼が持っている予算でまかなえる土地として、問題があるとして安く買える土地、さらに土魔法が使えるリョウマならば整地も建築も問題なく行えるかもしれない場所を紹介したのだ。

建築

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

土地の広さは二十メートル、四十メートル。元々、宿屋を兼ねた酒場であったため、客室や倉庫もあるために広かった。まず建物の残骸や、生え放題の雑草をどうにかすべきである。

雑訴はスカベンジャースライムに食べさせる……いや、本当に一家に一匹欲しいな。そして廃屋は防音結界を張り巡らせて周辺住民に迷惑をかけないように配慮しつつ、魔法やスライムにより力業で一気に解体していく。ここまで全てが綺麗になるまでにかけた時間はたったの一日である。

建築には『クリエイトブロック』で作った石材を、スティッキースライムの硬化液をセメントのように用いて基礎を作っていく。木材については、管理を任された鉱山周辺に生えた木々を伐採し、錬金術で水分を抜き、風魔法で木材を加工。研磨して表面も綺麗にしていく。これらの作業でおおよそ四日くらい。

粘着液をニス代わりにしてコーディング、内装なども一気に行っていく。作業は全てリョウマ一人で行った訳ではなく、スライムに協力して貰っている。アニメでは公爵家の面々に協力して貰っているが、原作にはそのような描写は一切ない。これえおおよそ二日くらいか。

最後は外壁を白くしていく。安く手に入れた生石灰を、水と錬金術を使うことにより消石灰に変化させ、固めることで石材を生成。これを外壁に貼り付けていくことで、綺麗な白い外壁とした。アニメでは塗装で、さらに冒険者仲間に手伝ってもらっているが、原作にはそのような描写は一切ない。また隣の家が花屋だったため、家を飾り付けるための花と芝生の種を買い、家の周りに蒔いている。ここまでで一日くらいだ。

ここまで建物を建てるのに一週間である。

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
カットされた描写

先ほど、隣の家が花屋だと説明した。建築の際には、家の子供や家主との親睦も深めていく。隣の家の人の姿が全く出てこない辺り、このエピソードはばっさりカットだろう。建築が終わってからは、ギルドに顔を出し、広告を出して貰えるようにお願いしている。流石、仕事が早い。

最後に

色々カットされていると書いているが、原作よりもアニメの方が遙かにテンポ良く描いている。また、キャラクターも必要最小限にされているため、すんなり話も理解しやすくなっている。やっぱり脚本が超優秀だ。

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【アニメ】「神達に拾われた男」第六話【感想・解説】

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2020秋アニメ化リスト

 

まず最初に

第六話は第二巻の内容をベースとしつつ、少しばかり脚色を加えて完成度の高い脚本となっている。

原作において、バックアップを担うことが多かったリョウマが、先んじて戦っている姿や、原作ではあまり戦闘シーンを拝むことができなかったキャラ達の活躍も見物となっており、良い展開だった。

用語・人物解説

リョウマ・タケバヤシ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • スライムに武器の扱いを教えて、一種の兵隊のようなものを構築した11歳。
  • スライムは武器を扱うことはできない、と思われてきたが、簡単な仕事(矢を持って手渡す)であれば、特訓もせずにこなすことができるようだ。
  • 11歳にして独り立ちを宣言し、その言葉通り一財産を築いていくことになる訳だが、それは次話以降で。
ウェルアンナ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 犬人族。
  • かなり頼りになる姉御気質。リョウマの実力というものをかなり認めている。
  • 冒険者ランクはB。
ミゼリア

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 虎人族。
  • 無属性の強化と硬化以外の魔法は使えない。
  • 冒険者ランクはB。
シリア

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 兎人族。
  • 比較的に魔力量は多いが、回復魔法以外は使えない。
  • 冒険者ランクはB。
ミーヤ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 猫人族。
  • 冒険者ランクはB。
  • Cランクの時に家を購入、劣悪で悪臭の酷い家だったため匂いが体に染みつき、それが原因でウェルアンナ、ミゼリア、シリアと組んでいたパーティを抜けている。
サウンドボム

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 大きな音を叩きこむ魔法。
  • 音を増幅させる『ビッグボイス』と、目に見える範囲で遠くに声を届ける『ウィスパー』を組み合わせることで、ブラックベアーという強力な魔獣の鼓膜を破り気絶させたこともある。
  • アニメではケイブバットを殺しているように見えるが、原作の描写を見るに気絶しているだけで、時間が経つと気絶から覚めて普通に動き出すようだ。

注目すべきポイント

鉱山での魔獣討伐依頼

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

第五話にて調査した結果、鉱山に出現する魔獣たちはギルドに依頼して討伐してもらうこととなった。ギルドマスターたちが説明してくれているが、ケイブマンティスやケイブバットなどが出現する。

この依頼に参加したのは総勢264名。6名でパーティを組んで参加することになっている。普通、冒険者というのは数名でチームを組んでいるもので、たった一人で冒険者として行動するリョウマは少数派である。そのことを見越してか、ギルドマスターはすでにリョウマとミーヤ、ウェルアンナ、ミゼリア、ジェフ、シリアでチームが組まれていた。

リョウマを除く全員がBランクであり、たったひとりFランクのリョウマには肩身が狭い……と思われるが、リョウマの実力だけを見れば、少なく見積もってもDランク。皆と違って全属性の魔法が使えるというのも大きなアドバンテージとなる。

ちなみにこの魔獣討伐依頼は、Gランクの冒険者が多い。公爵家からの依頼ということもあり報酬もかなり弾むようだ。しかし鉱山の調査は完全に終わった訳ではなく、危険なモンスターが現れる可能性もない訳ではない……そういった不測の事態に対応するためにBランクの冒険者も参加するようギルドマスターが対処したようだ。

坑道にて

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

坑道ではケイブマンティスが大量に現れたが、Bランクである彼・彼女らにとっては造作もない相手である。原作においては、討伐された魔物たちの遺体を回収し売りさばくことを目的として、Gランク冒険者の少年たち(チームの代表の名前はベック)が後をついて回っていた。その少年たちはその後も度々登場するため、少年関連のその後のエピソードはカットされるのかもしれない。

またケイブバットの群れを討伐する際には、リョウマのサウンドボムという魔法が大活躍する。原作においての初出はここではなく、(第五話で描かれた)エリア達と一緒に坑道に立ち入った際、同じような状況に置かれてサウンドボムを使用した。大した差ではないが、アニメに合わせた改変だろう。

ゴブリンの群れ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

坑道にゴブリンの村が発見された。かなり奥にあったために発見が遅れたようだ。かなりの数がいることが予測されるため(発見時での予測は500匹ほどだった)、Fランクであったリョウマも急遽Eランクとして討伐に参加。追加報酬も約束し、総出で討伐に挑むこととなる。

そしてリョウマの策を取り入れ、土魔法を使い堀を作成、堀の中はアシッドスライムが吐き出した酸で埋めることで罠とする。また放つ矢には全てポイズンスライムの毒を塗り、軽くキズを負わせただけで動きを止めることができるようにした。

戦術的にはただ突っ込んでくるしか能のないゴブリンよりも優位に立ったが、数的には圧倒的に不利。それを補うために途中からスライム達も戦力として戦いに参加させた。作中での描写を見るに、少なくともGランクの冒険者よりも強く、スライムによってはFかEくらいの強さはあるように感じる。

原作ではリョウマは前線には出ておらず、あくまでバックアップに専念していた。最前線にはBランク冒険者であるジェフ達が向かい、ゴブリンキングといったゴブリンの指揮官を担う上位種の出現は、全てが終わったあとに報告を受けた程度にとどまっている。

つまりゴブリンキング(アニメではゴブリンコマンダーか)は原作において名前しか登場していない。またゴブリン相手にサウンドボムは使用していない。強敵への対処は高ランクの冒険者が担っていた。この辺り、ゴブリン討伐のエピソードは原作において、あっさりと描かれていたようにブログ主的に感じたが、アニメではかなり大々的に描き印象に残るように改変されている。

クリーナースライムの活躍

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

ゴブリンとの戦いで使った武具は、汚れや匂いが落ちないということで捨てられることが普通なのだという。しかしクリーナースライムの手にかかれば、汚れも匂いも奇麗におちて、再び着ることが可能となる。

このことに目を付けたのか、ミーナが洗濯屋を開けばと口にする。そのことを実践することになるのは、おそらく次話か? はたまたまだ先か?

最後に

この第六話のゴブリン討伐に関しては、原作を超えたと思う。あとやっぱりBGMがいい。売られねぇかな。

【前:第五話】【第一話】【次:第七話
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【アニメ】「神達に拾われた男」第五話【感想・解説】

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まず最初に

ここから第二巻の内容が始まり、リョウマの金稼ぎが本格的になされていく。現時点でアニメ化がどこまでされるのか、判別しがたい所だが、三巻までやると想定すると、かなりの額を稼ぐ場所まで見ることができるだろう。

この作品の感想を書いている際に、「シミュレーションゲームで上手くいっている時のような感覚」という表現を、ブログ主は良く使っている。スライムが増えていくことで、様々なスキルやジョブが解除されていく過程は、シミュレーションゲームに似てはいないだろうか。

その感覚が本格的になっていくのが、この第二巻からだ。スライムの種類も数も、これから膨大になっていく。心してかかるように。

あと娘であるエリアと、妻であるエリーゼの名前をごちゃにして書いている記載が、これまでの記事であった。今後はより注意して記事を書いていくようにしたい。

用語・人物解説

リョウマ・タケバヤシ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • これまであまり使えなかった攻撃魔法であったが、カミルさんの教育により大きな成長を遂げた。また空間魔法についても教えて貰い、アイテムホール、テレポートの上位互換であるディメンションホール、ワープを習得。
  • 元々、学習能力が高いようで、教えて貰った魔法については比較的早く習得できる。魔力や集中力、体力の高さも長時間特訓することに特化していると言える。
  • 教えて貰った攻撃魔法を使うことは勿論あるが、基本的にスライムや前世での知識を駆使した、効率重視の戦闘というのが、リョウマの持ち味となってくる。武具による激しい鍔迫り合いというような戦いは、例え二期、三期と続いたとしても期待できない。
エリアリア・ジャミール

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • アニメ化される範囲を三巻までと推測すると、彼女の王都での学園生活を拝むことはできないだろう。基本的にリョウマ視点で進んでいくシリーズであるが、彼女が学園に行ってからは、彼女の学園での様子を描いたエピソードというものも時折挟まれてくるようになる。
  • 公爵家は代々かなり強い。ラインバッハもラインハルトも冒険者として旅をしていた。ラインバッハの場合は、近隣国との小競り合いで武勲を立てたほどだ。また従魔術師としての腕も優れており、かなり強い魔獣を従えており、家に置いておくスペースもないため山に放って管理しているようだ。
  • 火と氷魔法を得意としており、リョウマ曰く火力特化型。
カミル

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • リョウマに攻撃魔法を教えてくれた人。
  • 下位属性の魔法全てと、雷と氷属性を扱え、それらの初級魔法に関しては全てを教えることができる。
  • エリアリアの魔法の特訓も彼が行ったらしく、それなりに苦労したらしい。どうやらエリアリアは、簡単な魔法もかなり強力になってしまい、さらに思わぬ方向へ飛ばしてしまうことがしばしばあったらしい。
セバス

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 国有数の空間魔法の使い手。
  • これまでかなり多くの者に空間魔法を教えてきたが、最終的に中級以上を習得できたものは十人にも満たなかったのだという。元々、空間魔法を言葉で教えるということに無理があったようだ。
  • 自ら空間魔法を教えようとするのは、かなり珍しいことで、彼視点のエピソードではリョウマの才能を見込んでのことらしい。
リトルファイアーフラワー

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 人差し指の先に作った小さな火の玉から、パチパチと火花を放つ魔法。
  • つまりは線香花火である。綺麗なだけで意味はない。
  • いつかはこの魔法を発展させて、打ち上げ花火を再現させる計画のようだ。
バブリーウォーター

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • シャボン玉液のように、水属性の魔力で水に粘りをつける魔法。この世界では一応、石けんが一般で流通しているが、割高なためにこのような使い方をすることはないようだ。
  • 粘度を自在に変化させることで、触れた程度では割れないくらいの強度を与えることができる。
  • さらに強度を上げた玉の中に水を入れ、波を作ることで空中で自在に形を変えたり、動かすことができる。
ディメンションホール

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • アイテムボックスと同じく空間に穴を開け、その中の空間を広げて維持するイメージで大きな部屋を作る魔法。
  • アイテムボックスとの違いは、周囲と同じ環境があるように意識するか、しないか、である。その差によりディメンションホールの内部には空気が生まれ、魔物を飼うことが可能となる。
  • 空間魔法について語る教本には、『この世界の万物を包む』とか良く分からない記述が多いため、大抵の人は安定した扱いをすることができない。
ケイブマンティス

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 虫型の魔獣。両手の鎌で地面に穴を掘るか、洞窟や坑道を見つけて住み着く習性がある。
  • 強くはなく、鉱夫が見つけ次第にツルハシでぼこってしまう程。しかし、繁殖が早く数が多くいる可能性がある。
  • また厄介な点として、上位種のブレードマンティスというものと姿が似ており見分けにくい。
錬金術

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • かつて神が適当に作った魔法とは違う技術。
  • 魔方陣を書き魔法を唱えることで、元素の合成と分離をすることで金属の精錬などを行うことができる。
  • 錬金術と言って詐欺をする輩が多すぎるせいで、全く信用されることがなくなった。しかし、従来の製錬よりも遙かに高い純度で金属を製錬することができるため、使うことができれば金を荒稼ぎできる。

注目すべきポイント

省かれたエピソード

第四話で第一巻の内容を終えた。そして第二巻に突入した訳だが、早速いろいろな内容を省略している。もともと本筋が迷走しがちな作品であり、横道が本筋みたいなものであるため、ここで少しばかり捕捉をしていく。

  • 給料支払い

第四話にて、トイレ清掃の際に周辺を護衛してくれたジェフやミーヤ達、リョウマにも給料が支払われた。支払われた給料は、リョウマは『中金貨三枚+小金貨三十枚』で、他の護衛達は『小金貨十枚』となっている。リョウマは妥当としても、それ以外の護衛だけをした者はかなり破格である。

その理由として給料支払いの際には、トイレに蔓延していたイダケ病がかなりヤバいということが話される。

原因となるイダケ病菌は、汚物などを高湿度な場所に長時間おいておくと、低い確率で発生する菌である。ここでは病菌というように書いているが、この世界では菌の存在が分かっていないため、病菌とは呼ばれず病としか言われていないことは注意して欲しい。

そのイダケ病は、死亡率はかなり低いかわりに、広がりやすく、後遺症がかなり酷いという疫病としてはかなりヤバい方に分類されるものだったのだ。

  • トイレのその後

アニメの最後で少しばかり触れられているが、横領をした役員は逮捕された。それに伴い、今後のトイレの清掃はスラムにではなく、ギルドに定期的に依頼が出されることで管理がなされることになった。

  • 武具の調達

普段は弓を使っているが、坑道という狭い空間では取り回しができないために、武器屋のお勧めということもあり、短剣二本と、投擲用ナイフ十本、ハードリザードの皮鎧を購入。

特訓

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

エリアリアが王都の学校へと行く前に、公爵家としての力を上げるという目的もあり、毎日のように訓練をしている。原作では『特訓にリョウマを誘う』ことで魔法で遊ぶという話になり、アニメでは『魔法で遊ぶ』ことを教えて欲しいと誘うというように、少しばかり改変が施されている。また、原作にはエリアリアが朝食を作ってあげるというような下りはなかったため、そこも改変である。

そこでエリアリアに火魔法『リトルファイアーフラワー』と水魔法『バブリーウォーター』を教える。氷魔法については、スケートや氷彫刻というような遊びがあるようだが、それぞれ大がかりな上、作ったものを保存するのがかなり面倒になる。王都の学校に行ったエリアリアでも出来るような簡単なもの、それでいて比較的安全なものということで選定された。なお、魔法についての詳しい説明は、用語・人物解説に記載しているため、そちらを参照。

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

エリアリアに魔法での遊び方を教えた後は、リョウマの特訓が始まる。シュールな画像になってしまったが、カミルに攻撃魔法を、セバスに空間魔法を教育してもらった。その後、雑技団などから技術を教えて貰うなど、人に教えて貰うことでリョウマは成長していくこととなる。コミュ力の高さが伺える。

ギムル北鉱山の調査

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

後日、向かった先はギムル北鉱山。冒険者ギルドに鉱山に住み着いた魔獣を掃討する依頼を出すか、出さないかの確認を行うための調査をするためにやってきた。役所の報告によると(信頼できるか怪しいが)、高ランクの魔獣やその痕跡が見つかったような報告はない。そのため、エリアリアの特訓の舞台にも選ばれたようだ。

坑道の探検中には、『ランプ』を用いている。管理されている坑道であるならば、普通ランプが備え付けられているものだ。しかし、役所が管理その他諸々の経費をケチったのだろう。役所の置き土産がこんなところにまで確認できる。

リョウマ達が向かった場所には、ケイブマンティスという魔獣が生息しており、エリアリアとリョウマの特訓も兼ねて討伐することとなる。用語・人物解説にも書いた通り、強さ的には大したことはない。しかし、アニメでも説明があった通り、虫型は頭を潰すか切断するまで油断してはいけない。

また、今のところ五体くらいしか登場していないが、実際はもっと奥に膨大な数がいると推測できる。

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

また、今後リョウマのメイン武器となるメタルスライムが、この坑道では仲間になった。かなり移動が遅いように見えるが、今後はかなり素早く移動できるようになっていく。

鉄の精錬

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

鉄の混じった赤土を元手に錬金術により製錬し、鉄のインゴットを作成した。メタルスタイムの餌として作ってみたものだが、これがジャミール家の目にとまった。見る限り純度のかなり高い鉄である。この世界ではこれほど純度の高い鉄など作り出す技術がないため、これはかなりの驚愕だったようだ。

これと『スティッキースライムの作成した糸』と『防水布』、『鉄のインゴット』を手土産に、ジャミール公爵家という後ろ盾も付け加えて、商業ギルドに赴いたリョウマ。こうして今後商売をしていく上での繋がりを得ることに成功する。

最後に

省略されている内容がそれなりに多いため、記事の記載にかなり時間がかかってしまった。来週も投稿できればいいのですが……。

【前:第四話】【第一話】【次:第六話
2020秋アニメ化リスト

ブログ主が書いた一巻の感想はこちら

Roy作品リストはこちら

【アニメ】「神達に拾われた男」第四話【感想・解説】

【前:第三話】【第一話】【次:第五話
2020秋アニメ化リスト

 

まず最初に

第四話にて第一巻の内容が終わったと言っていいでしょう。エピローグ? と言っていいか定かではありませんが、竜馬が死んだあとの現代の様子などが原作ではありますが、これまでの流れを見る限りアニメではやらないと思われます。転生してきたリョウマには関係がありませんですし。

それと、これまでの第一話から第三話まで「リョウマ」を「リョーマ」と誤記しておりました。また、「クリーナースライム」を「クリーンスライム」というように、こちらもまた誤記をやらかしておりました。すいません。誤記は修正してあります。

用語・人物解説

リョウマ・タケバヤシ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 元日本人の商売人として、客(=依頼人)相手に笑顔は崩さないように癖づいてしまっている。
  • 新社会人となったあと、しばらくは母と二人暮らしであったが、母が亡くなってからは一人暮らしをしていた。
  • 長らく一人で生きてきて、転生してようやく人の温かさに触れることができた。死ぬことでしか居場所を見つけることができなかったのだ。
ミーヤ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 獣人族の一つである猫人族。 
  • 安いからという理由でゴミ捨て場の隣の家を購入。その家はゴミ捨て場を上とした坂の下に建っており、ゴミ捨て場のゴミを家が堰き止めているような立地だった。また、近隣の土地はゴミを埋めるために地面を何度も掘り返したような跡があり、地盤はかなり緩んでいたようだ。
  • ウォーガンに信頼されている冒険者の一人で、今後も度々登場する。
ジェフ・グランジュ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 汲み取り槽の護衛を依頼された冒険者の一人。
  • 育ちの悪さを自称しており、堅苦しい言葉は好きではないらしい。そんな彼の言葉通り、例えギルドマスター相手であろうとも、盗賊面というように軽口が叩ける。
  • 新人時代にはウォーガンにかなりお世話になったらしく、かなり恩義を感じているようだ。
アサギ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 汲み取り槽の護衛を依頼された冒険者の一人。
  • ドラゴニュートの里から修業の旅に出た流れ者。現在はギルムの街に腰を落ち着け冒険者をしている。ドラゴニュートは竜人族とも呼ばれ、竜のような身体的解く量を持つ。原作では首から胸元にかけて髪と同じ色の鱗があるというように記述されている。
  • ドラゴニュートはかつては野蛮で暴虐無人な振る舞いをしていたが、(転生者かと思われる)剣の達人によって打ち倒された。しかしその達人はドラゴニュートを無暗に殺そうとはせず、その姿に感銘を受けたドラゴニュート達が次々と彼の弟子となり、達人の技と魂と口調を受け継いで今に至っている。
ミストウォッシュ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 水魔法により生まれた水を一度圧縮し、霧状になって汚れを削ぎ起こしていく清掃専門の魔法。
  • 高圧水切断機を再現した魔法を作ろうとしたものの失敗。その際、切断するつもりだった岩から汚れが落ちているものを見て、どうせなら清掃専門の魔法にしようと判断した。
  • 頑固な汚れをよく落とすが、使っている間は常に魔力を消費し続けるために、一つの部屋を掃除する際に多くの魔力を消費してしまう。
イダケ病菌
  • トイレの汲み取り槽に蔓延していた病原菌。大量の汚物を分解されにくく湿度の高い環境で長期間放置した場合に稀に発生する病原菌。汚物を土に埋める、もしくは焼却など適切に処置していれば発生することはまずない。
  • 感染経路は、感染者が触れたものや糞尿などに触れ、そこから間接的に口に入ってくことで感染する経口感染。空気感染ではないことが幸いし、クリーナースライムの消毒を行えば、ひとまず外に病原菌を持ち出す心配はなくなった。
  • 発熱や寒気、全身のマヒなどが症状として現れ、重症化すると心臓が停止する。また後遺症として手足の痺れが残ってしまう。

注目すべきポイント

清掃と修繕業務

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

異世界に転生して、ゴミ屋敷の掃除を任された際にも困らないよう、ここでリョウマが行った仕事の流れを整理しよう。アニメでは説明が省かれている処理もあるため、それも伴って記載するため、原作基準での説明となることを明記しておく。

  • 地下室のゴミを全てスカベンジャースライムに食べさせる

地下室に溜まっていたゴミは主に、生ゴミや木材の端材であった。そのためスカベンジャースライムだけでも処置が可能であると判断。ハエなどもスカベンジャースライムにとっては御馳走である。スライムの食事の間は、何もすることがないリョウマはサボっているように見られないため、自身の姿を隠蔽の魔法で隠してある。

  • ゴミ捨て場のゴミをスカベンジャースライムに食べさせる

次にゴミ捨て場のゴミをスライムに捕食させる。ここのゴミを綺麗にしなければ、穴を塞ぐ作業に支障が出るためである。その際、周辺を通りかかった人たちに見られることを避けるために隠匿の魔法で隠してある。従魔術師がスライムを使役していることに嫌悪感を持つ者もいるらしく、そういった者たちへの配慮である。

  • 地下室の清掃

ゴミがなくなったとは言え、壁の汚れや匂いまでは取れていない。クリーナースライムの出す消臭液を室内中に噴射してもらうことで匂いを消す。次に『ミストウォッシュ』を用いて壁の汚れを落としていく。落ちた汚れはすぐさまスカベンジャースライムが食べていく。

  • 穴を塞ぐ

『クリエイト・ブロック』を用いてブロックを作成。スティッキースライムの出す粘着硬化液をセメント代わりにしてブロックを組んで穴を埋めた。スライムの協力もあって二十分ほどで完了。

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
トイレ清掃の裏側

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

ギルドリーダーからのご指名により、公衆トイレ汲み取り槽の依頼を受けたリョウマ。そのことをジャミール家に報告すると、この依頼は役所の横領に繋がるかもしれないという話になった。

元々、公衆トイレの汲み取り槽の清掃は、役所がスラムに仕事を斡旋する公共事業であった。そのための予算も組んでおり、年度末の報告書での支出額を見る限り、例年通りに公共事業も行っているはずだった。

しかし、リョウマの話を聞く限り、役所はお金を出し渋っている。これは出し渋った分で浮いたお金を、自らの懐に入れている横領なのではないか? そういう話だ。公共事業を推し進めたラインバッハとしても、領主であるジャミール家としても、見過ごして置ける話ではない。

リョウマが清掃を進める間、横領の証拠を集めるために、彼らは奔走することとなる。

公衆トイレの汲み取り槽清掃①

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

三か月もの間、清掃されていない公衆トイレは見るからに臭い。レインコートと同じ要領で作成した服を身に付け、口と鼻を覆い隠す手ぬぐいには、クリーナースライムが出す消臭液を沁み込ませて匂いを防いでいる。透明度の高いクリーナースライムをゴーグル代わりに目を覆っている。ここまでしないといけないと、まともに人が入ることは叶わないほどに刺激臭の漂う場所だったのだ。

スライムが掃除できない壁や天井の汚れは、『ミストウォッシュ』で落とし、床に落ちた汚れや水はスカベンジャースライムが捕食していく。ここまではミーヤの家の地下室と同じ流れとなっている。

それに加えて、雷魔法『レンジ』というオリジナル魔法で、壁や天井を加熱して消毒。それにより室内を『鑑定』した結果が、

掃除前

  • 不潔な天井
  • 汚物が所々について天井

掃除後

  • 石造りの天井
  • ギルムの街、共同トイレの汲み取り槽の天井。清掃と加熱により消毒され、清潔。

というように変貌を遂げた。

ちなみにこの世界には病原菌という概念はない。掃除を怠った汚い場所の近くは、病気の温床となりやすい……ということまでは経験則で分かっているようではあるが。おそらくリョウマ以外の誰かが掃除したとしても、加熱して消毒するという考えまでに至るものはいなかっただろう。

スライムの変化

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

スカベンジャースライムのスキルの変貌を確認したリョウマ。すると衝撃の事実が判明する。

清掃前

  • 病気耐性(5)
  • 毒耐性(5)
  • 悪食(5)
  • 清潔化(6)
  • 消臭(6)
  • 消臭液(4)
  • 悪臭放出(4)
  • 養分還元(3)
  • ジャンプ(2)
  • 消化(6)
  • 吸収(3)
  • 分裂(6)

清掃前

  • 病気耐性(7)
  • 毒耐性(6)
  • 悪食(6)
  • 清潔化(7)
  • 消臭(7)
  • 消臭液(5)
  • 悪臭放出(6)
  • 養分還元(5)
  • ジャンプ(3)
  • 消化(7)
  • 吸収(3)
  • 分裂(6)

それぞれのスキルにかっこで示した数字がレベルを示す。とりあえずスカベンジャースライムが様々なスキルを持っていて、レベルが清掃を経たことで上がっていることが分かって貰えるだろう。

ここで理解すべきはレベルが上がる要因だ。魔法のレベルとは違い、スキル……特に耐性に関連するもののレベルというのは、環境の変化に適応することでしか上がることがない。

つまり、病気耐性(5)で生きていける環境にどんなに長くいたとしても、病気耐性のレベルが5から変化することなどありえない。となるとスカベンジャースライムがいる今の環境は、病気耐性(7)なければならないような場所ということを意味する。

病気耐性(5)は、かなり重病になる悪質な病気にもほとんどかからないレベルだと定義されている。病気耐性(7)は――明確な定義が見当たらなかったので推測になるが――疫病レベルの病原菌にかからないレベルだと思われる。

つまり、この汲み取り槽には、疫病レベルの病原菌が蔓延した環境となっているのだ。

公衆トイレの汲み取り槽清掃②

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

この世界には病原菌という概念がないため、全て病魔だったり瘴気だったりという言葉で片付けられてしまう。が、加熱による消毒が有効である点や、汚い場所が温床となって病気が広まっていくことなどから推察するに、この世界にも病原菌という存在は確かにいるのだろう。面倒なので、この記事では病原菌として扱う。

そして公衆トイレの汲み取り槽は疫病レベルの病原菌がはびこる環境となってしまっている。そのため誰か人を中に入れて、もしもその人が近隣の街に移動して、疫病を広めてしまえば……それはそれは悲惨なその後が予想できる。

そのためリョウマを除く誰一人として中には入れないように護衛の者を立てた。護衛はウォーガンが選りすぐった先鋭達である。

また人員を増やす、リョウマ以外の誰かに依頼するという話も出たが、リョウマの諸々の耐性は一般人よりはるかに高く、もしも疫病を発症したとしても、重症化する危険はない……かもしれない。また清掃に便利なスカベンジャースライムを操り、『レンジ』という魔法で消毒することまでできるとすればリョウマしかいない。

ということでたった一人、汲み取り槽へと向かって行くリョウマ。その間、護衛はネズミ一匹近づけないように周辺を警戒、ジャミール家は横領の証拠をつかむために報告書を洗いざらい調査していた。

清掃終わり

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

清掃を終え、ジャミール家に戻る頃には夜は明け、朝になっていた。ブラック企業勤めの頃は、朝帰りが当たり前のようだが。現世での仕事ぶりなどを見る限り、どうやら彼の入っていた会社自体、ブラック企業気質が根強いことや、コネ入社した若い上司が竜馬のことを嫌っており、面倒な仕事の全てを彼に押し付けられていたことなどが原因のようだ。

現世ではそんな朝帰りの彼を出迎えてくれていた母も亡くなってしまっていた。父親についてはもっと前に亡くなっており、母と竜馬の少ない給料で何とか生活していたようだ。

しかし、転生した今は違う。

家に戻れば温かく出迎えてくれる家族がいた。皆が心配して駆け寄ってくれる。涙を流しても受け止めてくれる。死んだ後でようやく理想の環境を手にれることができた訳だ。

最後に

アニメを見て一番に思ったのですが、BGM地味に良くないですか? あまりアニメのBGMって気にしたことがなかったのですが。

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【アニメ】「魔王学院の不適合者」第八話【感想・解説】

【前:第七話】【第一話】【次:第九話】
2020夏アニメ化リスト

 

まず最初に

第八話で第二巻の内容が終わりました。魔剣大会の終わりを迎えると同時に、レイの育ての親を救いました。何かを切り捨てて何かを救うということではなく、という全てを救いつつのハッピーエンドというのは読んでて、見ていて心地良いものがありますよね。ご都合主義と言われるかもしれませんが、アノスにはそれらを可能にするだけの実力と実績があります。

用語・人物解説

アノス・ヴォルディゴード

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • 転生してすぐは元の実力の一割程度しか出せない。アノスも例外ではなく、これまで彼が見せつけてきた力は本気ではなかったようだ。
  • 七魔皇老は全員が根源を乗っ取られていたが、今回の騒動を経て、ある程度自身の味方である七魔皇老が増えた。
  • 魔剣大会で優勝したことにより、ますます統一派の希望として祭り上げられることとなる。それと同時に、皇族派からの敵視は強くなるが。
レイ・グランズドリィ

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • 本人の意思とは関係ないとは言え、皇族派の代表として魔剣大会に参加している。彼の敗北は、皇族派にとっては面白くないことだっただろう。
  • 育ての母であるシーラは、『名工が作った剣には心が宿る』という噂を源とする精霊との半魔であった。彼女が生き延びるに至ったのは、アノスの父が丹精込めて作った剣を用いて優勝し、そのことを喧伝したからである。
  • 母が変化した精霊剣を容易く扱っているが、本来は精霊にしか扱えないため十分に異常な状況である。
メルへイス・ボラン

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • 七魔皇老の一人。アノスとの再開を果たした後、何者かの襲撃を受けて隷属の魔剣を植え付けられた。
  • 世界を分け隔てた壁をいくつか保管しており、それを武器として扱うことができるようにしていた。
  • アノスが全盛期の力を取り戻していなければ、もしかすると勝てていたかもしれない……いや、ないな。
吸魔の円環

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • 魔力を無限に吸収し続ける魔道具。普通ならば魔法を行使することができなくなる。
  • アノスに着けられたものと違って、レイに着けられたものは偽物で魔力を吸わない。圧倒的不利な状況での戦いであった。
  • 吸われた魔力は魔法線を通じて別の場所へ送られており、メルへイス・ボランに利用されている。
隷属の魔剣

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • 相手を隷属させることができる魔道具。
  • メルへイスがうまく記憶を隠すことで反逆してきたと思わせることで、七魔皇老の一人をアノスに殺させることが目的だったのでは? とアノスは推測する。
  • アノスと初めて会った後、何者かの襲撃を受けて隷属の魔剣を植え付けられたようだ。
魔剣 イニーティオ

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • レイが扱っていた魔剣。これまでの対戦相手は、この剣で魔剣を破壊されている。
  • 魔法術式を切り裂くことができるため、魔剣も同様に破壊される対象である。
  • この剣での負傷は、しばらくの間、回復魔法の術式すらも破壊する効果が付与されてしまうため回復させることができなくなる。
次元牢獄

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • 闘技場の舞台に浮かび上がり、アノスとレイを別次元に飛ばした魔法。
  • 指定された場所を、完全に隔離された別次元へと飛ばす。
  • 魔法の行使者であるメルへイスは、門を開くことで次元内を自在に移動することができる。
四界牆壁

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • アノスが命と引き換えに世界を四つに分け隔てるために用いた壁。全てを拒絶し、滅ぼすという効果を持つ。
  • メルへイスは魔力を与えることで、牆壁が消えてしまわないように維持しておいた。しかし制御することだけはできなかった。
  • アノスの魔力を《吸魔の円環》を用いて集めたのは、この牆壁を制御する際に利用するという目的もあった。

注目すべきポイント

魔剣大会決勝

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

魔剣大会の決勝では新たにルールが追加されてしまう。《吸魔の円環》と呼ばれる魔道具の装着が義務づけられ、この腕輪の破壊も敗北条件として付与されたのだ。この腕輪が壊れない限りは魔力がとある場所に送られ続け、それが途絶えるとレイの母・シーラの精霊病が悪化し、消滅するという仕組みであるようだ。

また、アノスがレイに勝利した場合には、レイに着けられた《破滅の魔剣》の効果により、根源から消滅してしまう。どうあがいても敗北か、誰かの死が待っているという状況である。

その上、アノスは《武器強化》と《秘匿魔法》を使わなければ戦いにならない。使わなければいけない理由については第七話の感想・解説を参照。つまり魔法を大量に消費しながらの戦い。アノスは余裕だと言っているが、レイ相手に力を抜くことはできない。そのため持久戦となればレイはさらに有利となる。上層部からの指示も、持久戦をするようにというものだったようだが、それは理にかなった指示な訳だ。

しかしその指示に逆らうように短期決戦の戦いを仕掛ける。また原作では左腕の腱を切って戦いに望んでいた。これら一連の行動は、契約に背いたものであったため、《契約の魔剣》が反応して心臓に食い込んでいる。メルへイス・ボランはこのとき、レイの根源が消えて死んだと判断したようだ。

これらのレイの行動の真意は、アノスという初めて全てをぶつけることができる友と、全力で戦うことが目的である。つまり最後の母の願いに応えようとしたのだ。アノスもそれに応えて、全力で挑む。

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
決着

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

レイと全力で戦った結末は、レイの母を死なせないために《吸魔の円環》を破壊されないようにしつつ、レイの心臓に食い込んでいた《破滅の魔剣》を破壊した。

メルへイスとしては、アノスは《吸魔の円環》で魔力を奪われていたがために、自身の身を守りつつ、レイを倒すのが精一杯だと考えていたのだろう。レイの《破滅の魔剣》を破壊する余裕があるなど考慮に入れていなかったため、契約に背いた時点でレイの根源は破壊されて死んだ気でいた。

しかし、生きていた。

七魔皇老のガイオス・アンゼムとイドル・アンゼムの二人と、メルへイス・ボランの計三人で、魔力を半分失ったアノスを倒す気でいたようだが甘かった。生きていたレイによってガイオスとイドルは瞬殺。原作でも同様なので、彼ら二人について書くことがなさすぎて困る。

交換条件

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

シーラをわざわざ延命した状態で拘束し、交換条件の餌とした。ちなみに彼女を延命させる手段というのは、彼女の源である噂を少しの人だけに伝えているというだけのもの。原作では噂を知っている者に、《忘却》の魔法を用いてそれらの噂を忘れさせることで彼女を殺すとして、アノスとレイ脅している。

そして一度はその脅迫に屈しないとしたように見せかけて、メルへイスの油断を誘った隙にレイはシーラを助けに、アノスはメルへイスとの一騎打ちという状況に持ち込んだ。しかし、そんな状況も想定はしていたのだろう、対アノスとしてメルへイスが用意していたのは、《四界牆壁》というアノスが命と引き換えにして生み出した壁であった。

息子を守る母の覚悟

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

最期のときになって、シーラは自身の源となっている噂を思い出したようだ。それは『名工が作った剣には心が宿る』というものであり、彼女の真の姿は剣であった。あらゆる剣を操ることができることから錬魔の剣聖と呼ばれたレイによって使われ、それはかつて世界を四つに隔てた《四界牆壁》すらも切り裂いた。

しかし変わりに母は消滅することとなる。原作でも「母親をその手で殺すのですか」というようにレイを脅すが、それに母シーラは「違うわ。あたしが守るのよ」と強気で応えている。子供を守る母が最も強いのかもしれない。

最後はアノスの持つ最強の剣・理滅剣を用いて、《四界牆壁》を保管してあった次元と繋がる門の全てを破壊し、逃げたと思っていたメルへイスの両足を切断し、メルへイスに装着されていた隷属の魔剣を破壊して幕を閉じる。

黒幕

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黒幕

全ての決着が着いたあと、黒幕ですって顔をした怪しい男が影からこちらの様子を伺っていた。ここで問題なのは、この状況で、なぜ姿を見せたのか? という点である。これまで一切姿を見せなかったというのに、だ。

母の噂

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優勝したアノスは、「真の名工が作った剣には、魔剣にも負けないような心が宿る」というような言葉を、声高々に喧伝する。それにより、レイの母シーラの源となっていた噂が、多くの人の知るところとなり、結果として《蘇生》ができるほどにシーラの根源が復活を遂げたのだ。

この辺り、根源が消滅していない限り、《蘇生》で生き返らせることが可能であるという概念を知っていなければ困惑するところであろう。ちなみに今後の敵は、根源を破壊していくるのが当たり前となってくるが……。

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シーラ
優勝者への御褒美

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優勝者への御褒美

なかなか登場しなかったサーシャであったが、こういう役割があったとは。やったぜ。

最後に

原作ファンとしては大満足な内容でした。やっぱり脚本の良さでアニメの良さって決まりますよね。まぁ、作画もとてもいいのですが。

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