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【漫画】おちこぼれフルーツタルト3 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

へんたい、あらわる!

情報

作者:浜弓場双

出版:芳文社

試し読み:おちこぼれフルーツタルト 3巻

ざっくりあらすじ

番組が打ち切られてしまったが、キャットプロの社長・小金乙や貫井はゆの両親の協力により、キャットプロ主催の一大イベントに参加することが決まったフルーツタルト。そのイベントの内容は、リアルと連動して実在のアイドルのレベルを上げたりして遊ぶことができるソーシャルゲームへの参戦であった。

感想などなど

どこぞの幼女のお陰で――まぁ、キャットプロの社長で十九歳なのですが――千枚ものCD売上げという、インディーズでは破格の売上を果たすことができた。カレーの歌によりライブも大盛り上がりしたのですから、大成功だったと言って良いでしょう。

しかし、フルーツタルトの未来は決して明るくなかった。

番組の打ち切りである。視聴率ゼロパーセントだったこともある、と言われ、さらにスポンサーが降りたことで番組を続けることができなくなったようだ。悲しい……フルーツタルトにとっての数少ない収益源だったのに。

しかし、「捨てる神有れば拾う神あり」というのはこのことであろう。なんとフルーツタルトの新たなスポンサーが現れ、さらにキャットプロの合法幼女こと小金乙が協力してくれることになった。

ちなみに彼女も例外なく変態である。十九歳でランドセルを背負って出歩くことが変態でない、というのであれば変態ではないのかもしれないが。この作品の中では比較的マシな変態と呼べるかもしれない。

 

おちこぼれつつあるフルーツタルトの新たなスポンサーとして名乗りを上げたのが、なんと貫井はゆの父親というのだから驚きだ。これまで娘にタラバガニとウニの缶詰を送ったり、なんか馬鹿でかい車に乗っていたりとお金持ちな伏線はチラチラとあったが、享楽でスポンサーになれるほどの大物とは……というか娘のアイドルグループのために出資ってどんな親馬鹿なんだ……。

とにかく、そんな親馬鹿な両親を喜ばせるべく、貫井はゆのちょっぴりなエッチを前面に押し出しつつ、アイドル活動は継続されることになった。

めでたし。めでたし。

 

いや待って欲しい。スポンサーができたから安心ということではない。金があれば活動が楽になるということはあるだろうが。

とにかく一番大事なのはファンを増やすこと。そのための策略として、キャットプロから一大イベントに、半ば強制的に参加させられることになる。イベントの内容はソシャゲへの参戦である。

そのソシャゲの名は『アイドル甲子園』略してドル園と呼ばれ、アイドルに愛と言う名の金を注ぎ込むことで強くしていく、リアルと連動しているのでアイドルは実在しており、より注いだ愛が形になって見えるという素晴らしいゲームであった。

ちなみに芸歴十年にのぼる大ベテラン関野ロコはレア、前原仁菜はスーパーレアである。リアルと連動して胸の大きさでレアリティが決まる……? いや、まさかな。

そんなゲームには客からの課金額に応じて、アイドルからのお返しができるという機能があって、例えば500人の課金があったら罵倒してくれたりというように。作中では投票と言われてるけど、意味としては課金と一緒だと思ってる。

フルーツタルトのしてくれるお返しは、やはり変態的なものばかりであった。スク水で縄跳びとか、ニッチすぎやしませんか? いや、嫌いじゃないけど。

巻を増していくごとに変態度を増していくフルーツタルト御一行。変態度と面白さは比例する説を提唱したい。

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