工大生のメモ帳

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とらドラ2! 感想

※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます(一巻の感想はこちら→とらドラ! 感想 - 工大生のメモ帳

ラブコメの名作。

情報

作者:竹宮ゆゆこ

イラスト:ヤス

ざっくりあらすじ

北村の幼馴染みであり現役ファッションモデルである川嶋亜美が引っ越してきた。顔良し、スタイル良しの彼女と自分を比較し落ち込む ”手乗りタイガー” こと逢坂大河。しかし、川嶋亜美には以外な一面が。

感想などなど

ラブコメの感想を書くと、どうしても自分の女性観も交えそうになってしまいます。例えば「こういう女は好きくないです」……みたいな。

他人の感想を見る際には「あなたの意見ではなく客観的事実だけくれ」と思ってしまうので、女性観も交えそうになる自分の感想執筆能力の低さに対して、自己嫌悪してしまいます……。皆さんはどうでしょうか?

……と問いかけたところでコメントはおそらく来ないでしょう。本日も好き勝手に書いていきます。

 

今回は新キャラが登場、あらすじにも示しましたファッションモデルの川嶋亜美。自分も中学・高校のころクラスメイトに芸能人がいましたが、何というかやはりオーラが違いますよね。あとトーク力やツッコミ力が高いように思います。

本作の川嶋亜美は芸能人に求められる ”場を盛り上がる能力” や ”男性の視線を集める能力” が遺憾なく発揮されています。やっぱ可愛いは生まれながらの素質であり、それだけで人よりも人生を幾らか有利に動けるのだな、と読みながら色々と考えさせられました。

美人だと近寄りがたいということもが結構あります。高値の花すぎて俺にはもったいないとか(自意識過剰)、どうせ付き合ってなんて貰えない(自信喪失)などなど理由は様々。

しかし彼女の場合、持ち前の明るさとスキンシップによって、そんな障害が感じられず、気軽に話しかけやすいのです。これは多くの男性を勘違いさせる大きなトラップとなってしまいますね。お、恐ろしい。

しかし、どんな人にも裏の顔が存在するように、彼女にも恐ろしい裏の顔というものが存在するのでした。簡単に説明すると、『男に好かれる計算尽くの笑顔を貼り付けて、味方に付ける』……察しの言い方なら分かって貰えると思います。上記スキンシップが全て計算尽くだと。裏では「こいつちょろいじゃん」と考えいてる、と。

怖いですね。まぁ、自分としてはまず「すげぇな」と純粋な賞賛の言葉を贈りたいところです。きっと多くのことを我慢し飲み込んできたんでしょうし。

……と、そんなことを彼女に面と向かって言ったところで「気持ち悪っ」と一蹴されるか、「ありがとう」と笑顔で言われた後、陰で「気持ち悪っ」と言われることは目に見えていますが。

 

そんな性格のあまりよろしくない彼女ですが、スタイルに顔は完璧と言わざるを得ません。それに関しては逢坂大河も認めています。しかもそれだけでなく、川嶋亜美には ”逢坂大河” には手に入れたくても手に入れられないモノを持っています。

それは ”北村(逢坂大河の思い人)の幼馴染み” という立場。まさか生まれ変わってやり直すという訳にもいきませんし、金を積んだところで一緒に過ごした思い出までは買えません。引っ越してきたばかりの川嶋亜美に対して、何かと気に掛ける北村の姿が見て取れます。

ラノベでは幼馴染みは負けヒロインと相場は決まっていますが、いちゃいちゃ(逢坂大河視点)している様を見せつけられれば、心境は穏やかではありません。

そんな中、彼女の裏の顔を偶然知っていた逢坂大河は、彼女の化ケの顔を剥がそうと動き回り、それに竜児が巻き込まれ事態はややこしくなっていく。

 

川嶋亜美。彼女の裏の顔の説明はざっくりとさせていただいた。分かりやすいと思っていただければ幸いだ。しかし、ここで少し考察すべき事象がある。

何故彼女はこんな中途半端な時期に引っ越して来たのか?

本来ならばクラス替えの日に引っ越してくるのが理想的だ。クラス内である程度固まったグループが完成した後では、入りたくても入れないということは目に見えている。まぁ、彼女に関しては持ち前の ”顔面に貼り付けた計算尽くの天然系の笑顔” によってクラスの女子からも男子からも認められたが、そんなのは例外的だろう。

理由は色々考えられるが、一番多いのは親の転勤だろうか? しかし、彼女は売れっ子のファッションアイドル。田舎よりは事務所のある東京(?)などの方が遙かに都合がいいはずだ。

しかも彼女は引っ越しの前に『少しの間休む』といった旨の発言をしている。

はて、彼女は何故 ”中途半端な” 時期に、 ”田舎” に引っ越してきたのだろうか。そこには計算尽くしの笑顔を貼り付け誰からも好かれようとして、ファッションアイドルとして活躍してきた彼女だからこその苦悩があった。

ギャグ的にも楽しい物語でした。

↓次巻の感想はこちら

www.kurobook.net