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【漫画】とんがり帽子のアトリエ(6) 感想

【前:第5巻】【第1巻】【次:第7巻】

※ネタバレをしないように書いています。

憧れは捨てられない

情報

作者:白浜鴎

試し読み:とんがり帽子のアトリエ (6)

ざっくりあらすじ

魔警団のメンバー・ルルシィに連れられて負傷したキーフリーを治療するために大聖堂へと向かったココ達。

感想などなど

我々の目的は…

あの子に正しく禁止魔法を使わせること

正しい理由正しい目的で

禁じられ失われた魔法の正統性を証明すること

つばあり帽に「希望の子」と呼ばれ、何度も付き纏われたココ。そんな「つばあり帽」の執着の理由が明かされるも、やはり謎はまだ多い。

  • ココが禁止魔法を使うことでどうなるのか?
  • 魔法の正統性が証明されるとはどういうことか?
  • 正しく禁止魔法を使うとはどういうことか?

ユイニィを獣にしたのは、ココに禁止魔法を使わせることで解かせるためということ。ユイニィを救いたいという思いを利用して、ユイニィを解いてしまえば「つばあり帽」の思惑通りになってしまうということに気付いてしまって、ココはどうするか。

ユイニィを元にも戻す「希望」はちゃんとあるってことだよね

誰もがユイニィを元に戻すためには禁止魔法を使うしかないと思い込み、そして絶望し、その中でただ一人希望を見ていたココ。テティアにアガットにココ、三人で、ユイニィを元の姿に戻す魔法陣を描こうとするも失敗。

そんな絶望的な状況で、しかし希望を捨てきらないココ達の目の前で、「つばあり帽」はあっさりと元の人間の姿に戻してしまう。決して奴等は嘘をついていない。禁止魔法を使えば戻すことは容易いのだ。

そんな一瞬のチャンスを利用して、ココは「つばあり帽」が描いたメダルを奪取。こういう彼女の機転が好きだ。これにて完全無欠のハッピーエンド、となれば良いのだがそんな簡単な話ではない。

ユイニィの姿は確かに元に戻ったが、それは「つばあり帽」から奪取したメダルを身につけている間だけのようで、身体に刻まれた禁止魔法が完全に消えている訳ではない。

これでは魔警団に記憶を消されてしまう。ユイニィは被害者であるというのに。そこでアライラとユイニィは一緒に、身体に刻まれた魔法陣を消す方法を探すための旅に出ることになった。

そんな二人を送り出したところで、魔警団が現れた。彼らはココ達を魔法使いの本拠地、大講堂へと連行するようだ。そこで行われるのは、負傷したキーフリーの治癒と何が起きたのかの報告、そして――試験の再実施。

そんな波乱の第六巻の感想を語っていきたい。

 

毎回、その巻のネタバレはしないようにしているため、前巻の振り返りをざっくりとしているのだが、今回はそれがとても長くなってしまった。「つばあり帽」の目的、ユイニィのひとまずの結末……くらいは最低限書かないと、第六巻の感想を書けないと判断した。

さて、そもそも大講堂に呼び出されたのは、魔警団による召喚ではないらしい。なんと三賢者が一人「教の賢者」ベルダルートによる呼び出しであるらしい。

三賢者とは以下の三名。

  • 魔法使いの研鑽と教育を司る 教の賢者ベルダルート
  • 会場の国々との外務を担う 友の賢者エンゲンディル
  • 掟違反への裁きを担う 掟の賢者ヴィナンナ

それぞれに役割があり、今回ココ達を呼び出したベルダルートは、試験を管理しているようで、「つばあり帽」による襲撃で不本意に中断されてきてしまった話を聞き、賢者から直々に再試験を出して貰えることになった。

そうして出されることになった試験内容はこちら。

期限は明日からの3日間。

私に気付かれぬよう私を魔法で驚かせること!

規模は問わぬ!

時間も回数も場所も問わぬ!

3日間のうちに私を一度でも驚かせられたら合格だ!

簡単な試験と思われるかもしれないが、これが思いのほか難しい。なにせ相手は賢者と呼ばれるほどの魔法使いであり、これまで作ってきた魔法、見せられた魔法はかなりのものだろう。

しかも初登場時に「七色に輝いて回転しながら四方へ爆散する」姿を見せようとして、オルーギオに妨害されてしまったお茶目さと奇抜さがある。この発想力を上回るような何かがなければならない。

この試験に挑む姿勢が、ココ、アガット、リリィ、テティア4人それぞれの成長を感じられて、子供の成長を見守る親のような気持ちで見守ることとなる。

 

この第六巻ではアガットやキーフリーの過去が、チラリと描かれる。この辺りの描き方がとてもズルい。

例えば。

アガットのフルネームはアガット・アークロームといい、アークローム家という司書の一族の娘であるらしい。そんな彼女は「一族の落ちこぼれ」と呼ばれているようだ。

それは何故か?

キーフリーは結託の日に残された「最初の弟子」の一族であるらしい。彼らは代々、親族間で師弟関係を結んでいるようだ。そんなキーフリーの師匠に、この大講堂で出会うこととなる。

その師匠は、次のように言った。

(ココを指して)

つばあり帽からも

キーフリーからも

遠ざけ隠し守ってやろう

つばあり帽から守るは分かる。しかし "キーフリーからも" というのはどういう意味か?

謎が解決したようで増えていく第六巻。見所の多い内容だった。

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