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【漫画】ひとりぼっちの地球侵略2 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます。

一緒にこの地球を侵略しましょう

情報

作者:小川麻衣子

出版:小学館

試し読み:ひとりぼっちの地球侵略 (2)

ざっくりあらすじ

宇宙人・大鳥希の地球侵略を助けることにした広瀬岬一。そんな中、兄である凪が退院してきて、さらに港を通って宇宙人が一匹入ってきたという情報が入ってくる。

感想などなど

地球を侵略するために、放課後は毎日のように読書を楽しむ広瀬岬一と大鳥希。平和で侵略とは程遠いと思っていた日常の裏では、日夜やって来る兵器との戦闘を繰り広げている先輩の姿があったのでした。

傷ついた先輩の姿を見て、地球侵略を助ける覚悟を決めた第一巻。

しかし、だからといってすぐさま即戦力として前線に参加できるかと言われればそれは不可能。例え最強の心臓を移植されているとはいえ、それ則ち戦えるかと言われれば、答えは否でしょう。

先輩は相変わらず明るい笑顔で自由奔放に生きてはいるのですが、地球へやって来る兵器というのは数が増えているようで、今日も一匹やって来ました。

 

これまではゴスという星からやって来た、可愛さの欠片もない兵器らしい兵器といった容姿の敵でした。言語を話す機能があるかは定かではありませんが、コミュニケーションなど取る気もなく、ただ地球を侵略するだけために、岬一が持っている心臓を狙ってきます。

今回やって来た宇宙人は、リコデムス=ハーリアトロこと通称リコ。スライムのような外見で、見た物体を真似して姿を変え、質量まで自在に操ることが可能というかなりチートじみた能力の持ち主。まぁ、本人はそのチートをあまり自覚していないですし、燃費はよろしくないようですが。

そんな侵略者たる宇宙人が、地球の戦隊ヒーローに変身し、地元の子供達と仲良くする様は「あれ? あなた侵略者だよね?」というように疑問符が浮かびます。遊園地にて、宇宙人を尾行する大鳥希と広瀬岬一。普通にデートするような感覚で、遊園地を謳歌しながらなので、尾行している感はゼロですが、一応地球を守ろうとしてくれているのです。

そして始まるリコと希先輩との戦闘シーン。ドラゴンに変身するリコと、拳で思い切り殴る女子高生の戦闘シーンというのは、見ていて面白いものがあります。

 

そんな宇宙人とのいざこざの裏で進行する日常では、新たな登場人物として、岬一の兄にして、女たらしで、虚弱体質の凪が退院してきました。散々描かれてきたその噂に恥じぬ、中々に自由奔放で恐い物知らずな彼は、虚弱であることを感じさせない動きを見せてくれます。

いやはや、本当にこの凪というのが良いキャラなんですよ。これは裏主人公の顔ですね。ブログ主の勘は当たるのです。

大鳥先輩の可愛さは相も変わらず顕在で(単行本最後、四コマの先輩が可愛い)、地球を侵略する先輩の過去の断片情報が明かされていく流れは、否が応でも三巻への期待が膨らんでしまいます。構成が卑怯ですね。

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