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【漫画】ゆるキャン△ 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

キャンプに行こう

情報

作者:あfろ

試し読み:ゆるキャン△ 1巻

ざっくりあらすじ

富士山が見える湖畔で一人キャンプをする女の子リンは、自転車でただ一人富士山を見に来た女の子なでしこと出会う。暗くなったために帰れなくなったというなでしこと、二人で見た富士山はとても綺麗で……

感想などなど

皆さんはキャンプをしたことがあるだろうか?

ちなみに自分はない。しようと思ったことすらなかったと言って良い。虫が多い、金がかかる、一人だとつまらない……行きたくない理由はいくらでも挙げることができる。

だが、この漫画によってキャンプに対して抱いていた印象が大きく変わっていくことになる。

まずこの作品で描かれるキャンプの季節は夏ではなく冬である。その時点で、自分としては驚きであった。「普通、夏じゃないのか?」と。だからこそ、キャンプの敵は虫であるという印象が強い。

しかし冬となると虫の心配はない。「あれ、冬キャンも悪くない?」というように考えてしまったのは、あまりに単純思考すぎただろうか。

そして冒頭でキャンプをしているリンという女の子は、大勢の人とではなく、たった一人でキャンプに赴いている。それでも、とても楽しそうに、そして優雅に過ごしている。

キャンプは大勢でやるものという固定観念が壊れていく。「あれ、一人キャンも悪くない?」と考えてしまうほどに、むしろ今すぐにでも行きたいと思えるくらいには魅力に溢れている。

漫画で描かれた自然、特に富士山の背景とか本当に好き。

 

そんなキャンプの魅力の虜になっていくのは読者だけでなく、作中の登場人物達も嵌まっていくことになる。リンは元々一人キャンプをする女の子だったから例外としても、なでしこはキャンプをしたことがない読者的な立ち位置の主人公となる。

リンと一緒に見た富士山が忘れられない彼女は、高校にあった『野外活動サークル』こつ通称『野クル』に入り、犬山あおいと大垣千明と出会う。彼女達二人もまた、キャンプの魅力に取り憑かれた者であった。

第一巻では一人キャンプに勤しんでいたリンと、彼女にキャンプの楽しさを教えて貰ったなでしこががっつりキャンプに嵌まっていき、野クルとしてキャンプに行くまでの過程が魅力たっぷり押し込まれて描かれていく。

キャンプ場を訪れた実体験で描かれたということもあり、リアリティも相当なもの。冬のロッジのボルシチや、ほったらかし温泉でのスイーツや揚げ卵など、本当に食べたくなってくる。

キャンプでのカップラーメンや鍋なども、家で作った場合とは違った美味しさがあるということを教えてくれる。何から何まで自分でやってみたい、と思えるような魅力に溢れた漫画でした。

思わずキャンプ道具検索して値段まとめてました。やっぱ高いことは間違いありませんね。

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