※ネタバレをしないように書いています。
キャンプに行こう
情報
作者:あfろ
試し読み:ゆるキャン△ 2巻
ざっくりあらすじ
りんは長野にぼっちキャンプ、野クルは三人でパインウッドキャンプ場へ。その後、あまり時間も空けずに、なでしことりんは四尾連湖キャンプ場へ……キャンプ尽くしの女子高生達の日常。
感想などなど
第一巻の最後の方。千明、あおい、なでしこの三人は笛吹公園にて雄大な風景に心洗われ、一人高ぼっち高原へと向かうリンはポトフに舌鼓を打った。なんと贅沢で優雅な休日だろう。自然の中でただ何も考えず時間を流れさせ、旨い飯を食う。休むというのは、こうあるべきではないだろうか?
第二巻はそんな優雅な時間の続き――冒頭では野クルメンバーは温泉に浸かり、風呂上がりには温玉揚げをいただく。至福の一時である。一方リンは楽しみにしていた温泉が閉店していることを知り愕然。「マジかよ」という一人突っ込みが、個人的には好きだったりする。
それでもめげずに辿り付いたキャンプ場にて、パスタを茹でて飯を自作するリン。「標高が高い所では沸点が低く茹でても芯が残ることがあるので、細い麺を使うようにする」という役立ちそうな雑学も学びつつ、飯テロを受けた。
さらに野クルもキャンプ場につき、キャンプ飯の定番カレーを作り始める。ここでもさらに飯テロである。
温玉揚げにポトフにパスタにカレー、当分の夕飯は決まった。
ご飯を食べ終えてゆっくりと過ごす夜。リンとなでしこは、互いに今いる場所から見える夜景を撮り合って、写真を交換する。空に瞬く星空と、下に広がる街灯りが、それぞれ見開きで描かる。
一人が好きなリンと、コミュ力高い元気娘なでしこ。二人は正反対な性格であるが、それぞれキャンプが好きという共通点で繋がって、遠く離れていても互いの時間を共有するような尊さがある。満足した二人が浮かべる笑顔を見ただけで、読者としては大大満足だろう。
そんな二人は間髪開けずに、次の休みにキャンプへと赴いた。場所は四尾連湖キャンプ場。いわゆる湖畔キャンプ場という奴で、湖を眼前にしてテントを張って過ごす。今回はリンの買ったメタル賽銭箱……ではなくて、『コンパクト焚き火グリル』という直火禁止のキャンプ場でも手軽に焚き火して、ついでに肉も焼ける便利品を使っての焼肉を執り行うことに。
まーーた飯テロですよ。焼肉は時期がズレていることもあり、中々思い描いていたような肉は手に入らなかったけれど、焼き鳥やハンバーグなど旨いことには変わりない。さらに鍋をキャンプ場に持ち寄るなでしこによる鱈鍋もたまりません。
さらにキャンプ場で出会った飲んべえと、リンとなでしこにできる男と言わしめた人の二人に、ジャンバラヤを貰ったりと、飯テロの連続である。ちなみにジャンバラヤというお洒落な名前の食べ物を、ブログ主は食べたことがないというのは、ここだけの話にしておいてほしい。
四尾連湖を舞台にして正反対な性格の二人が、同じ飯の釜をつつく。なでしこが持ってきたブランケットに二人がくるまって、秘密結社ブランケットを結成。夜、ふと外に出ると怪物(?)に遭遇し、一緒のテントに並んで寝ることになる……いちいち二人の行動が可愛らしくて癒やされる。
あぁ、キャンプ行きたいなぁ……寒さすらも楽しめる時間が欲しいと思う今日この頃であった。