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【漫画】ゆるキャン△(13) 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

キャンプに行こう

情報

作者:あfろ

試し読み:ゆるキャン△ 13巻

ざっくりあらすじ

なでしこは姉と一緒に花見ドライブ、リンは久しぶりにソロキャンプ、千明も初めてのソロキャンプに……それぞれが思い思いの方法で過ごす群像劇。

感想などなど

この第十三巻は構成が複雑になっており、目まぐるしく場面が切り替わっていく。

まず女子高生ソロキャンパー・リンは、山梨にある十谷温泉キャンプ場に一人で向かった。最近は野クルメンバーとのキャンプが多かったため、久しぶりのような気がするソロキャンプである。

温泉キャンプ場というだけあって、見所は温泉となっている。桜咲く春はいくらか暖かくなったとはいえ、シーズンオフには変わりなく、人影は少ない。カップルと思しき大学生キャンパー二人組との交流を楽しみつつ、キャンパーに要求される最低限のマナーについても言及されている。

いつだったか、極寒の地でキャンプをしようとして先生に怒られたように、直火NGだからとしっかり対策したりと、キャンプで注意すべき点もオタクは学んでいく。この第十三巻の場合は、キャンプ地におけるゴミの管理だ。

少し考えれば分かるように、ゴミをそのままにしておくなど言語道断。それを掃除するのは管理人さんの仕事となってしまう。それが積もり積もってキャンプ地閉鎖となれば、結局困るのはキャンプ地を失うキャンパーである。

そんな常識を改めて認識している一方、なでしこは姉に連れられて、身延山の枝垂れ桜などの桜を見て回るドライブへと赴いた。表紙カバーの桜は色付きで綺麗だ。白黒だとしても、パノラマビューを写し取ったかのような独特な描き方は読んでいて楽しい。

そんな別々の場所にいるはずの二人も、いつしか一緒になっていく。同じ山梨にいるのだし、なでしこが桜の写真を撮ってあげているので、リンも遊びに来たようだ。そんな感じでそれぞれの視点が交錯していく群像劇の醍醐味が、まさかゆるキャン△で楽しめようとは。

 

ではでは、斉藤さんはというとチワワのチクワと散歩していた。豊かな自然をバックに、愛犬と散歩しつつ、うっかりベンチで昼寝をしたり幸せな時間。そんな彼女が眠っている横のベンチでは、タブレットを片手に絵を描く女子中学生が。

彼女は来年には高校に進学するようで、もしや野クルに入学するのではという淡い期待を抱いたり。

その頃、千明はソロキャンへと赴いていた。

場所は南部井出キャンプ場、実際は佐野川キャンプ場という名前で実在していましたが現在は閉鎖されている模様。聖地巡礼は叶いませんね……。そこでのメインは満開の桜を一望できる川岸にテントを設置し、ゆったりと眺めながら時間を過ごす。この非日常感がキャンプの醍醐味なのでしょう。

そこに乱入してくるのはまさかの人物。山梨は広いようで狭いのかもしれません。

 

リンと千明がそれぞれ別の場所でキャンプをしていて、それぞれキャンプ飯を作っている。これがそれぞれ美味そうだ。リンはすっかりこなれたパスタ料理で腹を満たし、千明は猫と格闘しながら作ったジャガイモをふんだんに使った炒め物を作って舌鼓を打つ。

千明もソロキャンの楽しさを理解したのか、まったりとした時間を過ごす。

ゆるキャン△を読んでかなり経つが、未だにキャンプ出来ていないブログ主。こういうシーンを見るとキャンプ行きたい欲だけが高まって辛い。そんな辛さを戦いながら、なんだかんだで読み進めていくのだろうと思う。

色々な場所を楽しめる第十三巻であった。

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