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【漫画】ゆるキャン△(6) 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

キャンプに行こう

情報

作者:あfろ

試し読み:ゆるキャン△ 6巻

ざっくりあらすじ

バイト代が入ってそれぞれ欲しい物(主にキャンプ用品)を購入する面々。犬山あおい、大垣千秋、斎藤千絵の三人は真冬の中山湖キャンプへと向かうのであった。

感想などなど

皆さんは学生時代にバイトをした経験はあるだろうか。ブログ主が人生はじめてのバイトは大学でのコンビニが初めてだった。そのバイト代が初めて支給されて購入したのは、お高い教科書とゲームソフトだったことは今でも覚えている。

というように、バイト代で初めて購入したものというのは記憶に残りやすい。

このゆるキャン△に登場する彼女たちもきっと、この第六巻で描かれる買い物の記憶は鮮明に残り続けるであろう。それほどに些細だが、しかし特別な買い物が描かれていく。

例えば。

なでしこは年賀状配りのバイトをしていた。それはずっとカリブーで一目ぼれしたオシャレなスタンドランプを買うためであって、バイト代が振り込まれるまでの間、毎日のようにカリブーへ行き、ランプを眺める日を過ごしているという熱の入れよう。なんと微笑ましいことだろう。

そんな彼女もいよいよランプが買える日がやってくる。その喜びようを見ていると、こっちまで嬉しくなってしまうのは不思議なものだ。

 

さて、今回のキャンプ先は中山湖。標高980メートルにある富士五湖の一つで、冬は湖面が凍結し、穴を掘ってのわかさぎ釣りが楽しめるらしい。ちなみに凍結するためには零度を下回る気温でないといけないので、このキャンプ場の寒さというのがお分かりになるだろう。

さらにちなみに。

低体温症による死亡を凍死と呼ぶ。この低体温症は15度程度でも発症し、低温に長時間さらされて体温を奪われて機能不全などの症状によりじわじわと死に近づいていくようだ。

つまり何が言いたいかと言えば、寒い場所でのキャンプは前準備をしっかりとしなければ命に係わる。

そんな過酷な環境でのキャンプに臨んだのは、大垣と犬山と斎藤の三人。彼女たちは上記の内容を理解せず、不十分な装備でキャンプに向かった。『ゆるキャン』が『ガチキャン』となり命の危険に晒されてしまうことを、中山湖への道中で温泉に入ったり冬のアイスを喰ったりと堪能する彼女たちは知る由もない。

結果だけいえば、キャンプは大成功だった。周囲の人の助けを得て、彼女たちは暖かな場所できりたんぽ鍋を作って過ごすことができるようになる。キャンプというのは危険もあるということを改めて学ぶことができて、注意喚起もできるエピソードとなっている。

それにしても、一人でなんでもこなしてきたリンはやはり凄いのだな……。改めて尊敬に値する。

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