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アサシンズプライド5 暗殺教師と深淵饗宴 感想

【前:第四巻】【第一巻】【次:第六巻】

※ネタバレをしないように書いています。

※今までのネタバレを含みます。

知る覚悟はできたか?

情報

作者:天城ケイ

イラスト:ニノモトニノ

ざっくりあらすじ 

ロゼッティからクーファへの急な求婚からというもの、常に恋人のように振る舞う二人。そんな時、学園総出でロゼッティへの故郷へと、実地研修に赴くことになる。

そこは闇に閉ざされた地底都市だった。血塗られた惨劇の幕開けである。

感想などなど

第四巻では、温泉を楽しんだり、メリダがメイドになったりと楽しい旅行(?)が終わったと思えば、国家の存亡にも関わる大事件に巻き込まれたクーファ一行。死にそうになりながらも何とか生き延びました。

彼・彼女らはいつもの日常へと戻っていきます。今回はどうやら実地研修へと学園の生徒全員で赴くようです。その実習先である、地底の街《シャンガルタ》で巻き起こる血生臭い事件の感想を書いていきましょう。

 

ロゼッティ……現在はメリダの従姉妹であるエリーゼの家庭教師であり、精鋭部隊《聖都親衛隊》に所属するエリート、これまでクーファと共に強敵と戦ってきました。その実力はクーファに匹敵するのではと思われます。

さて……我々読者は彼女についてどれほどのことを知っているでしょうか?

大抵の人が上記内容の情報で止まっていると思います。出身、家族、過去などに関しては、作品における主要人物でありながら、ほとんどが明かされていませんでした。今回はそんな彼女の過去にスポットが当てられた物語となっています。

冒頭では彼女が幼い頃の回想が描かれ、研究者らしき堅物の父……怪しげな台詞を残す兄のぼやけた記憶……漠然とした家族の思い出のような夢の世界は、決して暖かなものではなく、ドロドロとしていて、闇のように真っ暗なものでした。

決して彼女にとっての過去は、素晴らしいものであったとは言えないようです。そんな彼女が目を覚まし、最初に思い浮かべた男の名はクーファ。

……ふーん、これまで散々口悪く罵りあうこともありましたが(喧嘩するほど仲が良いとも言いますし)、共に自分の教え子を守るために共闘したこともあり、キスをしたこともある二人の気持ちが近づくことは必然と言えるでしょう。

まぁ、クーファの気持ちは違うでしょうが。

 

さてそんなロゼッティは父親にセッティングされた見合いを断るために、クーファに彼氏のフリをするようにお願いします。冒頭を読んだ自分は「父親は死んだのか?」と勝手に深読みしていましたが、どうやらかなり元気な御様子。

クーファは二の句も告げずに彼女のお願いを受け入れます。クーファからしてみれば特に断る理由もないようですが、教え子であるメリダ(とエリーゼやその他生徒)にとってみれば、カップルのように腕を組み、「ダーリン」「ハニー」と呼び合うことは嫌なようですが、クーファは気にしません。全く、鋭いんだか、鋭くないんだか……。

 

そんな二人の前に現れるプリケット侯爵――ロゼッティの父(実際は血は繋がっていない?)。

『非常に明るく社交的、メディアの露出も多く、絶妙に野暮ったい懐古的な二枚目が、世のマダム達には人気』(原作より抜粋)の彼は、研究者としてかなり上の地位に就いているようです。イラストを見る限り、自分の印象としては「いい歳の取り方をした大人」といった感じでしょうか。

近くにいたマダムが彼に群がり、キャーキャーいう様はまるでアイドル。明るく、おちゃらけた雰囲気が作品に漂う中……

『私の城に……再び脅威が迫っている……!?』

といったような謎の言葉が、奇妙な嗄れた声で、メリダの脳内に響きます。メリダの周囲だけが切り離されたかのように、気まずく暗い雰囲気が漂うのです。

そして、起こるわ起こる。生徒の生気が吸われる事件が次々と。プリケット侯爵の命令一つで動く街の人々はクーファを疑い、そんな事件の渦中にいるクーファはどこかに消えて。エリーゼを守り、ロゼッティは血まみれ、息も絶え絶えの死にかけ。

奇妙な魔法が渦巻き、謎の多い町で、繰り広げられる血生臭い事件の幕開けです。

 

最初にも書きましたが、今回はロゼッティの過去――もとい住んだ街が大切となってきます。

この街で過去に何があったのか?

怪しげなクーファと一体何の関係があるのか?

プリケット侯爵の目的は一体何なのか?

謎が一気に解消される最終章まで一気読み必死。

そして、「クーファのことを知りたい」と度々言っていたメリダの覚悟も必見です。大きく色々な関係性が動いた物語でした。

【前:第四巻】【第一巻】【次:第六巻】

 

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