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【アニメ】「ブギーポップは笑わない」第十二話【感想・解説】

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2019年冬アニメリスト

 

まず最初に

「夜明けのブギーポップ」にてラスボスクラスが二人登場して、仲良く談笑するという今回のお話。これまで何度も登場してきた霧間誠一作品の恐ろしさが分かる話となっています。

今回思い出して欲しいのは、モ・マーダーが霧間凪の名前を見て驚いたこと。

彼は霧間誠一と関係があります。今回の ”世界の危機” とは関係がない話という訳ではないのです。それぞれの物語の繋がりを意識しながら、アニメを鑑賞していきましょう。

用語・人物解説

霧間 誠一

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
  • 霧間凪の父。妻とは離婚した。
  • 小説は全く売れなかったが、哲学や心理についてまとめた本は異様に売れた。
  • 彼は自身のことを ”社会の敵” と定義した。
霧間 凪

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
  • 離婚した両親の内、父親の方に付いて行った。
  • 父親の代わりに母親と度々会っている。母親が再婚した相手が谷口である。
  • この頃はまだ進化の兆候である激痛には襲われていない。
榊原 弦

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
  • 霧間誠一の友人であり、執筆に関する取材の手伝いなどを行ってくれる。
  • 格闘家だったが、周りとの折り合いが付かず師範を辞めた。
  • 事件の後、霧間凪の後見人となり、谷口正樹の師匠になった。
佐々木 政則(=モ・マーダー)

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
  • 暗殺に関しては凄腕。流石は暗殺機械と言われるだけはある。
  • 食品会社に籍を置いていることになっているが、一度も会社に顔を出したことはない。会社に確認の電話をすると、「佐々木は外に出ております」と答えてくれる。
  • とあるMPLS能力者に「あなたの中に虫がいる」「そのために死ぬ」と予言された。これは霧間誠一作品の一節から引用されて使われている。
ピジョン

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
  • 彼女は近辺の連絡係であるため、当然モ・マーダーにも依頼の連絡を行う。
  • 彼女は一連の事件に関わってくる訳だが、次話を楽しみにしておこう。
  • 彼女に関しては、「注目すべきポイント」で書いていきたい。
来生 真希子

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
  • 今回は基本的に裏方として動いている。
  • 肉体だけでなく、視覚も聴覚も異様に強化されている。
  • 霧間凪の恐怖も美味しくいただこうと考えるが、如何せん遠回りしすぎだと思う。

注目すべきポイント

霧間誠一の元に手紙が届く

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

霧間誠一の元に手紙が届く。……。

霧間誠一に届いた一つの手紙。ただのファンレターだったら良かったのですが、中身は何と自分の死を悟った遺書らしきものでした。ここで内容をざっくりとまとめてみましょう。

  • 「私はもうすぐ殺されます」

写真の送り主は、自分で死ぬという訳ではなく、誰かに殺されるという内容のようです。おそらく統和機構でしょう。後のシーンではモ・マーダーという合成人間が ”監視者” であるような描写もあります。

  • 殺される理由は?

統和機構の目的は ”進化した人類” の排除。霧間誠一の言葉を借りるならば、現在と未来の生存競争の現在側として、未来を排除しているといった所でしょうか。とにかく、手紙の主は統和機構にとっての敵(=MPLS能力者)になった訳です。

しかし、手紙を見ただけでは嘘かも知れないし、被害妄想の可能性もある。霧間誠一は友人である榊原弦に調査を頼みます。すると、

榊原弦の調査結果

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

榊原弦の調査結果を聞く霧間誠一。……。

榊原弦の結果を聞くに、手紙の主は死んでいたようだ。死んだのは、この時点から数えて一ヶ月前、手紙主が手紙を投函した翌日。さらには、家族までもがどこかへ消えてしまっているという。話を聞いただけでもヤバいと分かります。

ここで問題なのは、少年の能力。

『周囲の人間の力を突破させる能力』

言葉をかけたり、頭を撫でたりするだけで、テストの点を向上させたり、これまで ”あと一歩” 足りなかったことをさせてしまう力。榊原弦はこれを ”突破” と表現しました、良い表現だなと個人的に思います。

話を聞いた霧間誠一は、榊原弦の助言通り、この件から一旦身を引くことにしますが、そう簡単に物事は運びません。

娘との会話

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

霧間誠一は娘と会話する。……。

一家団欒と言えばそれまでだが、一連の会話で分かることは多い。「用語・人物解説」と被る部分もあるが、ご了承願いたい。

  • 霧間誠一の元妻は再婚する。

霧間誠一は離婚後、霧間凪と二人暮らし。元妻は谷口と結婚したため、谷口正樹が凪の弟となる。元妻としては凪を引き取りたいようだが、凪が断っている。

ちなみに離婚の理由は、『妻の浮気』。元妻が凪に言うには『疲れてしまったから』、浮気したらしい。ずっと部屋に引きこもって執筆活動を行う霧間誠一と、結婚生活を続けていくことが無理だったのだろう。

  • 進化

娘の ”進化” という言葉を聞き、何かに気がついた霧間誠一。

「 ”未来” の出現に現代社会が対抗している」

人知を越えた超能力者が出現し、今を生きている現代人を下等と見なして駆逐する。アニメ「Darker Than Black」やドラマ「SPEC」など、能力者が登場する作品ではありがちな設定だと考えて貰えれば良い。

原作では誠一が「進化ってことは、これまでの人間を踏みつけにするのか?」と凪に訊ね、肯定されている。その時に、『進化した存在がいて、彼らを殺そうとする勢力がいることに』気がついた。

その後、部屋に戻った誠一は、これまで手紙をくれた人達も死んでしまっていることを知る。自身の本が進化しいてる人達を感動させていること、能力の利用などを後押しいていることが判明した。

水乃星透子との会話

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

イマジネーターと社会の敵の会話。……。

ラスボス格同士の会話となる。ここで水乃星透子の能力が判明し、『死が見える』力だと分かる。大したことないじゃん、と思われるかもしれない。しかし、『心が花として見える』飛鳥井仁が『花の形をある程度弄れるようになった』ことから、彼女が今後どのようになるか、想像していただきたい。

そんな彼女は霧間誠一の死が近いことを告げる。

それに対し、「知ってる」と告げる誠一。自身が能力者達を後押ししていることに気がつき、そんな自分を消しに来る人間が遅かれ早かれ来ることは察しているようだ。

ここでの一連の会話で注目したい言葉は二つある。

  • 「四月に雪が降る」

予想外の出来事は、誰にでも平等に起こる。その上で、どうやって生きていくのか? それこそが大事である。

この言葉は、霧間誠一作品で登場する言葉であり、飛鳥井仁も水乃星透子も「VSイマジネーター」にて発言している。

  • 「それが失敗だと誰にも決められない」

水乃星透子の今後は、飛鳥井仁がやろうとしていたこと(精神の統一)を行おうとして、ブギーポップに追い詰められ失敗した――ということになっている。しかし、それが失敗だとは誰にも決められない。彼女は新たな可能性を求めて、死ぬまで落ち続けている。

モ・マーダーに殺される霧間誠一

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

霧間誠一死去。……。

ここでは霧間誠一がしたかったことをまとめよう。

と言っても、彼がしたかったことはただ一つ。『霧間凪を守ること』だ。

まず自分の死去悟った霧間誠一は、至って変わらない日々を過ごした。霧間凪を元妻に引き取らせるということも考えたが、自分が死期を悟ったことを気付かれないために、その策は取らなかったようだ。

霧間誠一はモ・マーダーに殺された日。本来ならそれで終わりだが、偶然にも凪は早退してきてしまう。モ・マーダーは彼女も殺そうとするが、内臓がぐちゃぐちゃになった状態で、「家族全員が内蔵ぐしゃぐしゃになって死ぬと、事件性を疑われてしまうということ」を諭すことで娘を守った。

また、娘の手を掴み「普通ということをどう思う?」と問いかけるシーンでは――単純に問いかけたいということもあるだろうが、モ・マーダーの存在を感づかせないことが理由として挙げられる。

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
モ・マーダーとピジョン

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

ピジョンはモ・マーダーに依頼の連絡をする。……。

ピジョンはここら一帯の連絡係であるため、当然モ・マーダーにも連絡することとなる。態度の悪さからして、嫌々していることが分かるだろう。

しかし、合成人間である彼女には、統和機構からの命令にしたがって生きていくしか道はない。

また、モ・マーダーがスケアクロウを殺したということを彼女は知っている。元々、良い感情は抱いていなかっただろうが、そんな事実もまた、彼女の感情を逆なでする。

モ・マーダーとしては普通に仕事をこなすだけだ。彼もまた統和機構の命令に従うすか生きる術はないのだ。ただ一人、スケアクロウだけが統和機構を裏切っているが。

事件の捜査

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

事件の捜査をする霧間凪と佐々木政則(モ・マーダー)。……。

早速、事件現場に赴き操作する仕事熱心なモ・マーダーに声をかけた霧間凪と共に、事件の捜査に繰り出す。ここで事件をまとめておくと、

  • 殺し方『頭蓋骨を解体し、脳を吸い出す』

相当な技術力の持ち主だろうと推測される。……まぁ、犯人は人間じゃないんですけどね。

  • 殺害現場『比較的バラバラ』

一件目、凪とモ・マーダーが出会った場所は、悲鳴を上げればすぐに気付かれるような場所だった。駐輪場なので、人が来る可能性も高い。一方二件目は、高速道路の高架下ということでかなり人通りが少なく、殺しにはもってこいの場所だと言えよう。

しかし、どちらの現場でも行っていることは全く同じ。そこから霧間凪は、『犯人が全く人目を怖がっていないこと』を察した。

次に被害者の友人に話を聞く。モ・マーダーさんの初ナンパ記念とも言う。

そこで分かったのは、被害者達は夜道を怖がらないということ。そこから犯人の予測を付け、ダメ押しの「何で恐怖なんてあるんでしょうね」という来生真希子によるヒント。凪は犯人を確信する。

この流れ(情報の出し方)は原作と少し異なっているが、アニメの方が個人的には好きだ。

来生真希子は……

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

来生真希子と言えば……。……。

彼女は統和機構の合成人間も脅し、自分の駒としている。弱点が分かる彼女にとってはお手の物だ。その駒(誰だろなぁ……)を使って、モ・モーダーのことが自身を殺そうとしていることを知っている。霧間凪がモ・モーターと一緒に行動していることは予想代のようだが、それも利用して、凪の恐怖を喰らおうと考えつく。

 ”強くて若い女性” という被害者の共通点にも一致する霧間凪の恐怖は、きっと美味しいだろう。

最後に

次話で事件は終結。ブギーポップさんはいつ出てきてくれるのでしょうか。また、命を狙われた霧間凪はどうなってしまうのか。来生真希子は何を考えているのか。

疑問がたくさん浮かんでいることでしょう。それらの疑問が一気に解消される第十三話をどうぞお楽しみに。

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2019年冬アニメリスト

 

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