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【アニメ】「ブギーポップは笑わない」第六話【感想・解説】

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2019年冬アニメリスト

 

まず最初に

「VSイマジネーター」の物語も確実に終わりへと向かっています。今回で主要キャラクターの関係性は全て出揃いましたね。しかし、まだ何が起きているのか良く分からないという状況だと思います。

イマジネーターは?

統和機構って?

MPLSって?

……などなど。謎の固有名詞が登場し、厨二病という概念を生み出したともされるブギーポップシリーズが本気を出してきました。これまでの解説記事でも説明はしていますが、改めてまとめておきます。

原作既読者としても、今回は少しばかり困惑してしまいました。織機綺の視点と末真和子の視点、二つの物語が入り乱れてるからでしょう。さらに、哲学的な話ばかりであるという点も理解を邪魔してきます。

用語・人物解説

織機 綺(=カミール)

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
  • 統和機構の作り上げた合成人間でありながら、スプーキーEのような能力を何一つ持ち合わせていない欠陥品。
  • そのため戦闘用としてではなく、社会に溶け込み、スプーキーEの駒として扱われていた。
  • 彼女は現在、スプーキーEの耳を削ぎ落とした輩であるブギーポップを追っている。
谷口 正樹

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
  • 普通ではないスプーキーEに対して蹴りを入れるなど、かなり強い。
  • 今回はスプーキーEに敗れ、記憶を消されるだけで済んだ。織機綺には感謝せねばなるまい。
  • 今後彼がどのように事件に関わってくるのか。注目である。
スプーキーE

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
  • 能力(スプーキーエレクトリック)はどちらかといえば戦闘向きではないものの、合成人間の特徴である人間離れした身体能力を持つ。
  • ブギーポップになすすべなく耳を落とされ、銃を奪われたことを憎み、上層部には報告せずにブギーポップを見つけだして倒すことを決意する。
  • 彼はブギーポップシリーズのみならず、他の上遠野浩平作品で幾度となく登場する。
ブギーポップ(=宮下藤花)

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
  • ブギーポップが出現している間の記憶は、都合の良いように書き換えられている。
  • 宮下藤花はとても成績が悪い。この時点で(その後も)進学は絶望的である。
  • 末真和子とは予備校の冬期講習で出会った。
末真 和子

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
  • 模試では満点を取った(2019/02/02 最新刊にて)。
  • 過去に事件に巻き込まれたことから、心の奥で ”闇” と ”対決” することを望んでいる。
  • ”博士” と呼ばれるほど周囲には慕われている。
衣川 琴絵

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会
  • 飛鳥井仁のいとこであり、部屋も隣同士。
  • 飛鳥井仁に対して好意を抱いており、だからこそ彼の行動の不審さに気付くことができた。
  • 両親はかなりのお金持ちだ。それも相当の。
統和機構
  • 進化しすぎた人類を監視し抹殺する機関。仲間として引き入れることもある。
  • MPLS能力者に対抗すべく、特殊な能力と脅威の身体能力を兼ね備えた合成人間を生み出している。合成人間の生み出し方は『ビートのディシプリン』にて詳しく説明されている。
  • 組織だと言われたり、システムだと言われたり、概念だと言われたり、色々とややこしい存在である。とにかく、世界を裏から牛耳る巨大な組織と思って貰えれば問題はない。
MPLS能力
  • 統和機構ではMPLS能力者は進化しすぎた人類と定義されている。
  • 統和機構によるMPLS研究の結果、能力を持った合成人間が生み出された。しかし、MPLS能力についてのほとんどが分かっていないのだという。
  • ブギーポップシリーズにおける ”世界の敵” の大半が、このMPLS能力所持者である。しかし、MPLS能力を持っただけでは “世界の敵” にはならず、何かしらの意思と組み合わさることで ”世界の敵” となりうる可能性が出てくる。

用語・人物解説

カミールとスプーキーEの会話

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

思い通りに動かず、口答えするカミール。首元を掴み、スプーキーEは軽々と持ち上げる。……。

ここでスプーキーEの一つの目的が判明する。それは「ブギーポップの情報を掴む」というものだ。安能慎二郎の件で耳を削られたこともあり、ブギーポップに対する苛立ちが隠せていないことも伺える。

ちなみにセ〇クスをしろという命令は、「合成人間は子供を産むことができるのか」実験するためのものだ……つまりこれまで、ゴム無しでやっていた、と……ふーん。

スプーキーE VS 谷口正樹

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

織機綺を助けるべく、スプーキーEに戦いを挑む谷口正樹。……。

さて、谷口正樹がいかに強いかが、このシーンで分かって貰えただろう。本気を出していないとは言え、それなりに強いスプーキーEに二発も蹴りをお見舞いしているのだ。残念ながら利いていないようだが。

その後呆気なく倒された彼は、カミールがスプーキーEに頼み込むことで、”とある条件の下” 生かされることとなる。この頼み込むシーンなどがアニメでは省かれていたが、今後描かれるかも知れない。

末真和子の視点

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

飛鳥井仁のいる予備校にて、勉強会をする宮下藤花と末真和子の二人の前に、衣川琴絵が現れる。……。

宮下藤花は残念ながらアホの子である。末真和子が賢明に教えるも、効果は出ていないようだ。ブギーポップはどうなのだろう……と個人的に凄く気になるが、今のところ原作を読んでも分からない。

そんな二人の前に、第四話にて飛鳥井仁にシチューをご馳走した女子高生の衣川琴絵が現れる。どうやら飛鳥井仁のことを心配しているようだ。ここで彼女が言ったことをまとめると、

  • 仁兄さんは悩まなくなった。
  • 夜な夜などこかに出かけている。
  • 帰ってくると血痕が服に付いている。

とりあえず一つずつ考えていこう。

まずは一つ目。「悩まなくなった」というのは、本来問題がないように思われる。しかし、第四話を思い出して欲しい。飛鳥井仁は予備校にて人生相談を受け、心の問題が分かっていながら解決できないことを苦悩していたことが描かれている。

その苦悩が解決した……やはり、何か解決策に気がついてしまったのだろうか。

次に二つ目。しかし、「夜な夜などこかへでかけている」ことは大人の飛鳥井仁には大した問題とは思えない。末真和子が指摘した通り、女性の家に行っているという可能性も決して否定できないはずだ。

ここで問題となってくるのが、「帰ってくると血痕が付いている」という点である。

夜……血痕……返り血?……これだけでも、嫌な想像が頭をよぎる。

飛鳥井仁の部屋に忍び混む末真和子

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

衣川琴絵にどうにかすると約束した末真は、飛鳥井仁の部屋へと侵入し、情報を探る。……。

アニメでは省かれていたが、部屋の鍵は最初から開いていた。だからこそ軽々と侵入できていたのである。

そこで見つけたのは、イマジネーターこと水乃星透子のデッサン。自殺したことになっている彼女のデッサンを何故描いたのか? 当然、飛鳥井仁と彼女は何かしらの関係性があるのではないか? と思うだろう。

そんなことを考えていると、

女子高生二人と飛鳥井仁

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

裸になった女子高生二人に対して、何かをする飛鳥井仁。……。

セクハラ的行為か? と思いきや、そういう訳でもないらしい。触れられた二人のその後が分かりにくいが、

  • 飛鳥井仁曰く、『二人は本当の友達になった』
  • 二人は「私たちは何も怖くないわ」「飛鳥井仁のためならば世界を変えられる気がする」といった発言をした。
  • 二人とも飛鳥井仁の手の甲にキスをする。

といった怪しげで奇妙な状況である。大半の人間が夢だと切り捨てるか、恐怖で動けなくなるか、もう関わらないようにすると思うのだが、 ”闇” と ”対決” したいと望んでいる末真和子は、この程度では諦めない女子高生なのだった。

水乃星透子の調査に乗り出し高校へ

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

逃げる宮下藤花。新刻敬はそれに気がつき、末真と会話。……。

宮下藤花が逃げ出した理由は、新刻敬が語ってくれていますが、新刻敬は竹田啓司にフラれたから。本来ならば「ブギーポップは笑わない」にて描かれていることなのですが、アニメではがっつり削られてるので分からなくなっている。

また新刻敬は前回の事件で吹っ切れたようだ。まぁ、世界救っちゃったり、嫉妬していた相手がブギーポップだったり、色々ありましたからなぁ……。

安能慎二郎の涙

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

深陽学園に入学した安能慎二郎は、大切な何かを失ったと涙を流す。……。

どうやらラブレターをくれた女の子と付き合っているようだ。しかも、深陽学園にも合格。順風満帆の人生のように思われるが、彼は涙を零した。視聴者は彼が涙を流す理由が何となく分かってしまうだろう。

……彼は本気で谷口正樹に恋をしていたのだ。しかし、ずっとキツい口調でしか話しかけられず、自然と会話もできぬまま、知らぬ間に恋心は散ってしまった。あまりに辛い恋の思い出……いや、思い出すこともできない ”何か” として彼を今後も苦しめ続けるのでしょうか……色々と考えさせられるシーンである。

屋上にて

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

屋上で末真と織機綺は会話する。……。

この屋上は閉鎖されている旧校舎の屋上であり、二人は柵を乗り越えて違法侵入している。末真は飛び降り自殺の調査という理由であり、織機綺は「空が見たかった」というのが屋上に来た理由であるようだ。

原作ではこの会話は織機綺視点で描かれ、彼女の心情が分かりやすくなっている。例えば、

飛び降りを指摘された際、織機は「私は死にたいのだろうか?」と自問自答し、脳裏には谷口正樹の顔が浮かんでいる。

末真の顔を知っていた理由は、統和機構にて見せられた追跡対象の資料に載っていたためであり、知り合いから聞いたというのは嘘。

彼女が守りたいと言っている彼は、言わずもがな谷口正樹。

などなど、アニメでは分からない。さらに合間に挟まれる、谷口正樹と織機綺のシーンが視聴者を困惑させてくる……と思われるかも知れないが、原作では二つのシーンがバラバラな場所で書かれているため、もっと繋がりが分からない。アニメはかなり親切と言える。

織機綺は谷口正樹にお願いする。

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

織機綺は谷口正樹にお願いする。……。

スプーキーEに記憶を消された後、入学祝いのために織機綺に「やって欲しいことはないか?」と谷口正樹は訊ねます。するとまさかの、ブギーポップの話をし始める彼女。

ここで大事になってくるのが、「谷口正樹が殺されなかった理由」です。スプーキーEは条件付きで彼を生かすことにしましたが(アニメでは省かれた)、その条件はどうやらブギーポップ関連のようです。

もろ答え。

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(c)上遠野浩平/KADOKAWAアスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

花の形を変えている飛鳥井仁。……。

これは飛鳥井仁が見つけたもう一つの可能性であり、幸福になった人の心の形であり、イマジネーター(=水乃星透子)が彼にやって貰いたいことです。

心を全て作り替える……欠けていた部分もこれで埋まりますね! やったね、これで全員幸せに!

原作では飛鳥井仁視点の物語が出てくるまで分からないことなのですが、まさかここで呈示されるとは思いませんでした。

最後に

物語の順番も区切りも、原作とはかなり変わっていました。かなり分かりやすくなっている様に思いましたが、皆さんはどうだったでしょうか?

後何話を「VSイマジネーター」に割けるのか把握していませんが、まだ描くべきエピソードはかなりあります。PART1はほぼ描き切れましたが、PART2は虫食い状態ですし、これからどのように構成されていくのか、全く予測ができません。

感想・解説記事の書き甲斐があるというものです。

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↓自分の書いた原作の感想はこちら

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