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【アニメ】「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」第一話【感想・解説】

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【2013春アニメ化リスト:作成中】

 

まず最初に

俺ガイルという通称で愛されている捻くれ者ラブコメ、原作は完結し、アニメは完結編である3期が放送されることになっています。そこで感想・解説記事を書こうと少しばかり息巻いていた訳ですが――正直言うと、ラブコメの感想・解説って難しいので辞めようかとも思っていたのですが――3期が某感染症の影響により夏アニメに延期されることが決定。

どこまで影響が続くものか判断のつきにくいので、いつ放送できるのかも定かではないでしょう。ということで、「どうせなら、一期の感想・解説記事から書いていけばいんじゃね?」と思いついた次第でございます。

今更書いたとしてもアクセス数的にも、顧客満足度的にも期待できないかと思いますが、内容を思い出すという意味では細い細い需要が無きにしも非ずという期待を胸に、自粛している最中、記事を書いていきます。二期である「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」も同時進行で書いていくつもりなのでご期待下さい。

……もしかして自ら仕事を増やしてしまっている……?

用語・人物解説

比企谷八幡

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。
  •  『やはり俺の青春ラブコメは間違っている。』における主人公である。過去に数々の黒歴史だったり、トラウマだったりを抱えている。
  • 国語の成績は学年3位。ちなみに1位は雪ノ下雪乃で、2位は葉山隼人である。
  • 入学式の日は犬を助けるために道路に飛び出して事故に遭遇。彼がクラス内で孤立する原因の一端である。
雪ノ下雪乃

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。
  • 奉仕部部長。完璧美少女。でも性格が残念。
  • 成績は学年1位、運動神経も良いが、体力には少し難あり。
  • 実家を離れ、マンションで一人暮らししている。猫が好き。
由比ヶ浜結衣

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。
  • 八幡のクラスメイト、周りの顔色を伺いがち。
  • 成績は……うん、何故この高校に入れたのだろうか。
  • 家では犬を飼っている。
平塚静

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。
  • 国語教師。生活指導担当。なにかと八幡のことを手に掛ける。手のかかる子ほど可愛いってことだろうか。
  •  少年漫画やアニメに関して造形が深い。ジョジョネタのみならず、マイナーな作品に至るまで幅広い小ネタを駆使してくる。
  • なぜか良く分からないが結婚できない。
総武高校

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総武高校
  • 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の舞台となっている高校。
  • 普通科9クラスの他に国際教養科というクラスがある。そのクラスは普通のクラスよりも偏差値が2~3高い。
  • アニメにおける外観の参考にされているのは、稲毛高等学校という高校であるらしい。画像を見る限り、確かに似ていると思うが、今もやっている高校なので聖地巡礼などは控えるべきだろう。一歩間違えれば不審者として通報待ったなしである。

注目すべきポイント

高校生活を振り返って

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

平塚静先生による国語の授業にて出された課題である 『高校生活を振り返って』と題した作文の独白からアニメや原作は始まっていく。

八幡曰く、

『青春とは嘘であり、悪である』

と。

八幡曰く、

『何か致命的な失敗をしても、それすら青春の証とし、思い出の1ページに刻むのだ』

と。

そして結論。

アニメでは『砕け散れ』となっているが、原作では『リア充爆発しろ』というようになっている。どちらも青春を謳歌するリア充に対する怨嗟が詰め込まれており、犯罪予告だったり犯罪者予備軍の手記と取られてもおかしくない。

とりあえず八幡という高校生がかなり捻くれた人間であるということが分かって貰えるだろう。高校生にしてここまで達観している輩もそうそういない。国語の成績学年三位という文章力は遺憾なく発揮されているが、発揮する方向性を間違えているような気がしないでもない。

こんな多感な高校生ならば影響を多大に与えかねないレポートや、日頃の生活態度を鑑みて問題があると考えた平塚先生。彼を呼び出し、とある部活に強制入部させることになる。

ちなみに八幡には友達もおらず、家庭でも居場所がなく、バイトも塾にも通っておらず部活にいきなり入ることになったとしても問題ない。

奉仕部

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。


というわけで、平塚先生によって連れ込まれた部室にいたのは学年1位の美少女であった。中学は別の中学だったようであるし、例え友人のいない八幡といえども、彼女の情報は高校に入学してから知ったらしい。

当然だが、八幡は雪ノ下と会話したことがない。というか人と会話すること自体が稀なのだから、誰も彼を責めることはできず、同情の目を向けることになるだろう。

八幡のいるクラスは2年F組、彼女のいる国際教養科は2年J組でり、女生徒が9割を占めている。その中で容姿端麗、成績優秀として一際目を引くのが、雪ノ下雪乃だった。

どうやら彼女は奉仕部なる珍妙な部を開いているらしい。

奉仕……報酬を求めず、また他の見返りを要求するでもなく、無私の労働を行うことをいう(Wikipedia参照)。どうやらキリスト教的考えであるもよう。

まぁ、仏教でも「親切をしてやったのにお礼がないことに怒りを覚える心」を「恩着せ心」といい、その怒りに心が蝕まれる様を毒が混じっていると表現するくらいであるし、どの宗教でも似たような考え方はあるのかもしれない。

 ……話が逸れてしまった。

平塚先生はそんな奉仕部に対して、「彼の捻くれた孤独体質を更正させて欲しい」という依頼をする。八幡には、レポートのペナルティとして奉仕部に来ることを命じた。

しかし、雪ノ下雪乃は「身の危険を感じる」という理由で依頼を断る。悲しい、目が死んだ魚の目をしていて、捻くれていて、犯罪予告紛いの作文を書いて、人との会話の仕方が分からない程度のことで犯罪者予備軍だなんて……

更正方法

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

比企谷八幡の性根が腐った理由はいくつかある。その一端は、告白して「友達でいいかな?」と振られた過去である。そんなことを言われて友達関係をストレスなくできる人間がいるのでれば、そいつは大物になるので唾を付けておくことをお勧めしておきたい。また、これから先、告白される予定がある人は、思わず嫌な顔をしないようにお願いしておく。

それからというもの勘違いをしないように徹底したリスク管理の下、理性の化け物などと揶揄される存在となる訳だが、その話はまたいずれ。

そんな彼を更正させるべく、ウィットに満ちたライトノベルみたいな会話劇を繰り広げる八幡と雪ノ下。原作では宮沢賢治著『よだかの星』にちなんで、遠回しに顔面が不自由だと罵倒されたりするがアニメではカット。会話に関しては原作の方がボリュームがあるので、原作を買っても楽しめる作品となっている。

そのように会話を行うことで美少女との会話シミュレーションを行うことができるらしい。できればブログ主も会話シミュレーションがしてみたい。

勝負

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

現状だと埒が明かないということで、平塚先生により「どちらがより多く奉仕できるか」を競う勝負が持ちかけられる。この勝負は、最終巻まで重要な要素として登場するので覚えておくべき事象である。

また、「今の自分や過去の自分を肯定できないのか?」という八幡の台詞に対して、雪ノ下雪乃が拳を握りしめるシーンがある。つまり彼女は自分を全く肯定できないからこそ、「変わるべきだ」と何度もしつこいくらい言っているのだが、その辺り詳しい内容に関しては今後分かるようになってくるだろう。

ちなみに勝った方は負けた方に何でも命令できるらしい……ふむ。

由比ヶ浜結衣登場

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

 奉仕部に二日目もやってきた八幡。ストーカーだの、マゾヒストだのの罵倒を受けている最中、依頼人である由比ヶ浜結衣がやって来る。比企谷八幡を見た瞬間に「ヒッキー」と元気に言ってのける彼女の距離の詰め方は、コミュニケーション障害を発症しているブログ主には些か厳しいものがある。

それにしても八幡は彼女については知らない模様。知っていて知らない振りをしている可能性もあるが。

一方、雪ノ下雪乃は彼女のことをしっかりと把握していた。恐いよ……。

ほぼ正体面の女子にビッチと言ってのける八幡も恐い。しかし、「勘違いしないために初手で嫌われるに限る」ということを実践している八幡の行動としては正しい。まぁ、本当に嫌われるかはさておいて。

由比ヶ浜結衣の依頼 雪ノ下雪乃のターン

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

由比ヶ浜結衣の依頼は「手作りクッキーを渡したい相手がい

るので手伝って欲しい」というもの。それにしてもエプロン可愛い。

とりあえず雪ノ下雪乃の指示通りにクッキーを作ってみると……

炭ができあがった。カレーとか焦げ付かせるとこんな感じになる。どんなにミスを重ねたといえど、オーブンに入れた時間を間違えるとも思えないので、材料を混ぜ合わせる過程で、短時間の火入れで炭化してしまう配合を生み出してしまったのだろうか。料理とはまた違った才能があるとしか思えない。

完璧美少女、雪ノ下雪乃も首を傾げるしかない。作った本人も、毒かもしれないと疑いの目を向けることとなってしまった。

そんな現状に対して、「料理の才能ないのかな」と落ち込む由比ヶ浜結衣。味付けにはセンスが問われるかもしれないが、レシピ通りにやることに才能もなにもないだろう……と思っている時期がブログ主にもあった。

料理ができない人間は、常識では囚われない行動をとってくれる。卵の割り方が分からない、洗剤で野菜や米を洗い、塩を入れすぎたという理由で砂糖を投下、出汁という概念が存在しない……そういう人がいるということを知っておいても損はないだろう。

由比ヶ浜結衣がそこまで常識がないかはさておいて。

そんな落ち込む由比ヶ浜結衣に対して、努力するしかないと言う雪ノ下。かなりキツい言葉だが正論である。

そんなことを言う雪ノ下に対して、「かっこいい」と言う由比ヶ浜。

とりあえず依頼は続行。次は二人で同時に作っていくことになるが。

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

……何も言うまい。

由比ヶ浜結衣の依頼 比企谷八幡のターン

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

さて、満を持して登場した比企谷八幡。「十分後に来て下さい、本当の手作りクッキーを見せる」ということですが、まぁ、十分足らずでクッキーができるとは思えませんし、捻くれ者らしい何か秘策でもあるのでしょう。

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

ということで十分後。見せつけられたクッキーは上の画像。どっからどうみても失敗作の残念なクッキーらしき何かにしか見えない。味も不味くなっているようで、顔をしかめる由比ヶ浜と雪ノ下。

しかし、実態は『ただ由比ヶ浜が作ったクッキーをそれらしく並べた』だけのよう。

そして八幡は語り出す……

甘酸っぱい思い出

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

何かと話しかけてくる女子がいて、「もしかして俺のこと好きなんじゃね?」という勘違いをした八幡。その女子の好きな男子のイニシャルがHだと知り、「もしかして俺の事!」と意気揚々と訊ねるも撃沈。悲しい、下手すれば不登校になりかねない失態である。

そんな黒歴史から分かることは、『男子とは単純である』ということ。

工業大学生の男の落とし方は、挨拶をするだけで良いというのは有名な話。あながち嘘ではない。

まして女子から手作りのクッキーを貰おうものなら、勘違いもしてしまうというもの。男とは単純な生き物であるということを、どうか理解していただきたい。

八幡は由比ヶ浜に対して、「別に上手くなくて良い」という。彼女の場合は上手いとか下手以前に食えないような気がするが、そこは突っ込んではいけない。相手の心をむやみやたらに抉るのは雪ノ下雪乃に任せておこう。

後日

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

雪ノ下は雪ノンにジョブチェンジし、いつの間にか由比ヶ浜と仲良くなっていた。可愛らしくパッケージされたクッキーは、果たして食べられるようになったのか。

その答えは比企谷八幡が教えてくれる。

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©2013 渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。

……どうやら死にはしなかったようだ。

最後に

やはりラブコメは感想・解説記事を書くのが難しいですね。どうにも自分語りが少しばかり入ってきてしまいます。とりあえず、お試し的要因が強い第一話の感想・解説記事になってしまいました。

第二話以降に書く内容も考えて、少しばかり情報は削っております。後になって書く内容がなくて困ってしまったという過去の経験を生かしてまいります。

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【2013春アニメ化リスト:作成中】

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