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【アニメ】「無職転生 ~異世界行ったら本気出す~」第一話【感想・解説】

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2021冬アニメ化リスト

 

まず最初に

「小説家になろう」の最終兵器にして、異世界転生作品の始祖と呼んでも過言ではない作品。アニメの力の入れようも尋常ではない。わざわざ「無職転生」のために会社が立ち上がっているだけのことはある。作画は映画なみ、脚本も文句なし、演出も最高。毎週が楽しみですね。

用語・人物解説

ルーデウス・グレイラット

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©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会
  • 前世では三十四歳のベテランニート。いつの間にか親が死んでおり、葬式当日ブリッヂしながら無修正ロリ画像で自慰行為に励んでいたところ、喪服姿の兄弟姉妹達に乱入され家を追い出された。 
  • 家はそこそこ裕福で五人兄弟の四番目、三男として生を受けた。勉強は得意ではなかったようだが、ゲームがうまく運動も出来るお調子者として暮らすの人気者だった小学時代、お小遣いを貯めて自作PCを作成した中学時代、最底辺の高校に入学して先輩に喧嘩を売ったことで全裸で校門に磔にされたことをきっかけに引きこもり、そのまま三十四歳となった。
  • フィットア領のブエナ村という小さな村にて、パウロ・グレイラットとゼニス・グレイラットの息子として産まれた。
パウロ・グレイラット

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©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会
  • 女好き、女誑し、女の敵、貴族のどら息子。だが女性に嫌われることはない。
  • 冒険者としての実力はかなりのもので、そこそこ有名なようだが、ブログ主の印象としては色んな女性に夜這いしてる印象が強すぎる。
  • 剣の技術を色々とルーデウスに教えようとするが、あまりに説明が下手すぎて伝えることができない。おそらく全て感覚で習得してきたのだろう。また無意識で肉体強化や剣の強化といった魔法を行使しているらしく、それもまた教えることの下手さを加速させているらしい。
ゼニス・グレイラット

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©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会
  • ミリス神聖国の伯爵家の次女として生を受けた。いわゆるお嬢様。またミリス教徒でもある。
  • 十五才の時に親と大喧嘩をして家を飛び出し、冒険者となったが、箱入り娘で世間知らずな彼女は騙されて格安でこき使われていた。それを救ったのが、今の夫であるパウロである。
  • ミリス教には『男女は互いに一人だけを愛せよ』という教えがあり、パウロにもその教えを守って欲しいと言っている。が、守られたことはない。
リーリャ

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©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会
  • 元アスラ後宮の近衛侍女(普段は侍女として仕事をするが、有事の際には剣を持って戦うこともできる)。
  • 産まれたばかりの王女を狙う暗殺者と戦った際に、毒を塗られた短剣を脚に受けてしまい、後遺症として全速力で走ったり、強く踏み込んだりすることができなくなり、剣士としての道は閉ざされた。
  • パウロの姉弟子であり、パウロを脅せるような過去話もそこそこ知っているらしい。
ロキシー

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©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会
  • ピーマンが食べられない魔大陸出身者。ちなみに彼女は人族ではなく、魔族である。魔族は緑色に近い種族ほど凶暴であるとされており、ロキシーの髪は光の加減で緑色に見えることもあるらしい。
  • グレイラット家で住み込みで、ルーデウスの家庭教師として魔術を教えることとなる。ゼニスとパウロの激しい夜の遊戯の音に、悶々とした日々を過ごすことになることを、このときの彼女はまだ知らない。
  • 魔術だけでなく雑学に関しても教えてくれることとなる。世界の歴史や魔族のことなど。アニメではどのように描かれるのか、楽しみにしておこう。
魔術

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©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会
  • 魔術は古代長耳族が外敵と戦うために作ったとされており、人族が戦争の中で作り替えていった。種類としては『攻撃魔術』『治癒魔術』『召喚魔術』の三つがある。
  • 魔術を使うには魔力が必要となる。魔力を使用する方法は『自分の体内にある魔力を使う』『魔力の篭った物質から引き出して使う』の二つがあり、個人が有する魔力量は決まっているため、物質を使って補ったりする。魔術の発動方法も『詠唱』『魔方陣』の二つ(ルーデウスは『無詠唱』だが稀である)。大昔は『魔方陣』だったため魔術を発動するのに時間がかかったらしい。
  • 初級、中級、上級のランクがある。
剣術

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©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会
  • 『剣神竜(攻撃が最大の防御な速度重視の流派)』 『水神流(受け流しとカウンターを中心とした防御の剣術)』『北神流(剣術というよりは兵法が近く状況に応じて臨機応変さがウリ)』の三つが三大流派と呼ばれている。
  • 手っ取り早く強くなるためには、それぞれの流派を学んで良いとこ取りをするのが基本である。パウロも剣神流を主として水神流と北神流の両方を取り入れている。
  • パウロとしてはルーデウスに剣術を身につけて欲しいが、魔術の才能があることを認め、少しどうしようか悩んでいるらしい。
書籍

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書籍
  • グレイラット家には五冊の本があった。この時点で、かなり裕福な家だと言って良い。
  • 『世界を歩く』(世界各国の名前と特徴が載ったガイド本)、『フィットアの魔物の生態・弱点』(フィットアという地域に出てくる魔物の生態と、その対処法)、『魔術教本』(初級から上級までの攻撃魔術が載った魔術師の教科書)、『ペテルギウスの伝説』(ペテルギウスという召喚魔術師が、仲間達と一緒に戦い世界を救う勧善懲悪のおとぎ話)、『三剣士と迷宮』流派の違う三人の天才剣士が出会い、深い迷宮へと潜っていく冒険活劇)の五冊である。
  • とくに『魔術教本』は読みあさり、アニメでも登場するのは主にこの本。夜に読み聞かせられていたのは、『ペテルギウスの伝説』だと思われる。

注目すべきポイント

死亡

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死亡

三十四歳、無職の引きこもりは、親の死をきっかけに親類縁者から家を叩き出され、行く場所もなく彷徨った先で、喧嘩をしている高校生三人(男二人、女一人)していて、そんな三人に向かって居眠り運転するトラックが突っ込んでいこうとしている状況に遭遇する。「危ない!」と声を出そうとするも声が出せず、引きこもりでなまった身体を動かして三人を引っ張って助けだそうとして、代わりに轢かれて跳ね飛ばされた。

原作ではトラックと壁の間に挟まって潰されて即死である(『トマトみたいに潰れて死んだ』と描写されているので、流石に即死であろう)。病院に搬送されたというような描写もない。

異世界

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異世界

目覚めてすぐは事故により手足が欠損し、言葉を発せないような脳の障害を抱えているのだろう……とか考えていた。生まれ変わったらしい、ということに気付いたのは一ヶ月後、抱き上げられて頭を支えて貰った際に自分の身体が見えて、自分が赤ん坊になっているということを知ったのだ。

食器や家具も木製で、明かりはロウソクやランプを使用。言語は全く知らないものだったが、半年ほど両親の会話を聞いていると習得できたようだ。だが、パウロもゼニスもルーデウスのことをルディと略して呼ぶために、自分の名前を長らく把握できなかったが。

また、泣かない子供として両親をかなり心配させた。産まれてすぐ上げるはずの産声もなく無表情。身体が弱いのでは? と皆が心配する……が、ハイハイできるようになると常に動き回り、気付けば二階に上っていたことも珍しくなかった。

そんなルーデウスをリーリャは、『性的嫌悪感を覚える笑み』を浮かべる子供と表現している。抱き上げると(リーリャの胸に興奮したのであろう)ルーデウスが「フヒッ」とか「オホッ」の中間くらいの奇妙な声で笑い、ゼニスが授乳する際には吸いつつ嘗めてくるという気色悪い行動を取った。

そのためリーリャは呪いを疑い、故郷に伝わる魔除けを行っていたことが原作には描かれている。

特訓

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中級魔術

アニメでは第一話のオチとして「本気で生きていくことが」というようなことを言っているが、原作ではプロローグを終えての第一話でそんなことを思い、必死で文字や魔術の特訓に取り組んでいくようになっている。その姿を見て、ルーデウスを呪われた子だと思っていたリーリャも彼のことを認め、メイドとして尽くしてくれるようになっていた。

魔術に関しては才能の要素が強いらしいが、ルーデウスの場合、ゲームをやっていたことでMPといった概念をすんなりと受け入れられたことや、魔術を使う上では義務教育で習うような科学的な知識も役に立ったことも、今後強くなっていく要因としてあげられる。

『無詠唱』などは扱える者がほぼいない。だが、ルーデウスだけの特権という訳ではない。また、今後の戦闘で「使えれば……!」と思う事態に、幾度となく遭遇することになる『治癒魔法』も使えない。

勘違いされるかもしれないが、ルーデウスは決して最強にはなれない。今後、彼よりも遙かに強い奴らがたくさん出てくる。楽しみにしておいて欲しい。

家庭教師

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家庭教師

住み込みでルーデウスに魔術を教えてくれるロキシー。とても若く見えるが、彼女は人族ではなく魔族なので、年数的だけでみればかなりのお歳である。魔術師としての腕前はかなりのもので、また長らく旅をしていたこともあり雑学や、旅で役立つ知識に関してもかなり持っている。

魔術だけでなくそういった知識や生き方も教えてくれ、今後ルーデウスが世界をまたにかけて生きていく際の行動にかなりの影響を与えることとなる。そのことを踏まえ、ルーデウスは彼女のことを師匠と呼ぼうとするが、ロキシーはそれを拒絶する。理由は「自分より有能な者に師匠と呼ばれたくないから」。

それでもルーデウスは各地で自身の師匠であるロキシーの素晴らしさを語って回ることになるが、それは当分先の話になるであろう。

最後に

勝手に二期も三期もやると思っている。無職転生とは長い付き合いになりそうだ。

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