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【アニメ】「神達に拾われた男」第三話【感想・解説】

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2020秋アニメ化リスト

 

まず最初に

.第三話は初めての街にやって来たリョウマと、常識を少しずつ身につけつつ世界観を説明していくような内容でした。まぁ、原作通りなのですが。しかし、分かりやすさやテンポなど、かなり見やすいようにされていたのではないでしょうか。それらを補うような形で、この記事が役に立てばと思います。

用語・人物解説

リョウマ タケバヤシ

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 年齢に似合わない能力の高さ故、ギルドに入ってさっさとランクを上げて他人に利用されることがない地位まで上り詰めるようにアドバイスを受けたため、それに倣いギルドに所属することにした。
  • 最初のランクはGだが、実際の戦闘力などから考えるにEくらいあってもおかしくない。しかし、周囲の反感を買うことなどを防ぐためにGから上げていくことになっている。
  • ギルドで受ける依頼の多くが清掃などで、戦闘の依頼はあまり受けない。受けるにしても他のギルドメンバーの誘いや付き添いである。
エリアリア・ジャミール

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 魔力は二十万とリョウマの十九万より多い。そのため魔力量の大きいことによる弊害を色濃く受けている。
  • 魔力量は大きいと繊細な調整などが行えず、魔法を使うことが難しいとされている。少しだけ魔法を使おうとしても、多くの魔力が出されすぎてしまうため調整ができなかったり、多く署しすぎてしまうことで限界に早く達してしまったりするという理屈であるようだ。
  • かつて地球から転生して来て魔法で無双した転生者の血を色濃く受け継いでいるため、魔力が強いとされている。
ウォーガン

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 冒険者ギルド、ギムル支部のギルドマスター。
  • 公爵家を引き連れてやって来たリョウマに失礼や問題が起きないようにするために、わざわざギルドマスター自らが試験監督を担当した。
  • 依頼に際して問題が発生した場合などの報告先が彼であり、対処もまた彼が行っていく。リョウマが受ける依頼は地味であるにも関わらず、裏ではかなりヤバいことが起きていたりするため、今後も彼は登場する機会が多い。
冒険者ギルド

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • サバイバル能力と戦闘能力に応じて仕事を斡旋し、仕事をこなしていくことでランク(GからSまでの8段階)を上げていき、自身のランクに応じた仕事を受ける。
  • 登録は十歳からであるが、十三歳までは各自の持つ能力をギルドにチェックされ、ギルドが完遂できると判断した仕事しか受けることはできない。自制心のない子供が無謀なことをしないためである。
  • 街が危険に晒された場合には、ギルドから招集がかかるときがある。断ることは正当な理由や多額の免責金が必要となる。それらに背いた場合には罰則が与えられ、最悪冒険者資格が剥奪される。
鉱山の街 ギムル

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会
  • 鉱山が近いために主な産業は鉄鋼業。しかし、近年鉄の産出量が減少している。
  • ラインハルト達は産出量が減ったことにより採算がとれなくなった鉱山を廃鉱にするかどうか、を決定することが目的の一つである。
  • スラムから働きに来る者なども、この街にはいる。また、冒険者の中にはスラム出身というものも珍しくない。

注目すべきポイント

初めての街 ギムル

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

初めての街というようにアニメで説明されているが、原作ではギムルに行くよりも前に、ギムルとの中継地点である街ケレバンを訪れている。そこで身分証の発行や、通貨の説明、過去に討伐した盗賊の賞金が貰えるなどのイベントが発生している。

そのため十一歳という若さではあるが、ある程度まとまった金銭を入手し、身分証により自身を証明できるようになった。三年間山ごもりした人間にとって、まず初めにすべきことをした訳だ。しかしアニメではばっさりカット。まぁ、身分証などは原作を思い返してみても再登場した記憶がなく、通貨についても別の場所で説明するという判断なのだろう。

またこの世界の治安の悪さなども、スリや犯罪が常に身近にある感じから伝わってくる。無駄に戦闘慣れしたリョウマには通用しなかったが。

ギムルについては「用語・人物解説」を参照して欲しいが、特に注目すべきはスラム街からの出稼ぎが多くいることである。今後、このことを頭に入れておくだけでも理解が深まる……と思う。どう描かれるか分からないので断定はできない。

ステータスボード

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

ステータスを知るために教会にやって来たリョウマ達。図り方としては水晶の傍に作られた台座にステータスボードを嵌め込み、水晶に手を触れることで行う。これらの校庭のことを、この世界の住民は洗礼と呼ぶようだ。

そして手に入れたステータスの情報は、とても重要な個人情報であるため、決して安易に他人に見せることがないように注意を受ける。またギルドが仕事を斡旋する際に参考にすることにも利用されるため、とても重要なアイテムとなっている。

また水晶に触れた際の光の強さに応じて、神にどれほど愛されているかが判断できるともされており、その分、神の加護を受けている可能性も上がる。今回の洗礼でリョウマが受けていた神の加護は、

  • 創造神ガインの加護
  • 生命新クフォの加護
  • 愛の女神ルルティアの加護
  • 酒の神テクンの加護

の計四つ。初めての洗礼ではあるが、未だ会ったことのないはずの、酒の神テクンの加護を受けている。ちなみに効果は「上手い酒に巡り会えるようになる」こと。森で生活する最中、暇つぶしに酔拳の真似事をしていたら気に入られたようだ。

またステータスには称号という項目があり、リョウマの場合は、

  • 下剋上
  • 不幸な人生を乗り越えた者
  • 神々の寵児
  • 賢者の弟子
  • 武神の弟子

転生してきたことによりステータスが他の人よりも高い部分があるため、それのつじつま合わせとして加護が多いというように説明がされている。

神託スキル

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

三年間もの森籠もり生活と、毎日欠かさず神の像にお祈りを捧げたことで、神託のスキルを授かれるだけの条件を満たしたリョウマ。今後も洗礼は度々行っていくが、その度に神様とこうして話をする機会を得ることができるようになる。

そこではリョウマが知ることができない、神にしか知ることのできない情報を教えて貰うことが多い。例えば。

  • スライム

スライムを作った創造神カインは、スライムを環境に適応して進化していくような生物として作り出したらしく、進化したその先でどのようなスライムになるかまでは、その全てを把握していなかったことが明かされる。

つまり、スカベンジャースライムとクリーナースライムは、リョウマが作り出した新種だったのだ。スライムの新たな可能性に気付かせてくれたことを感謝されるリョウマ。異世界でもかなり持ち上げられていたが、神にまでも持ち上げられるとは。

  • 転生者

かつて転生して来た者がおり、エリアリアの祖先も転生者であるようだ。とくにエリアリアが色濃く血を受け継いでいる者は、高い魔力を持って無双していた者であるらしく、エリアリアの将来にはかなり期待が持てる。代々、従属魔法を扱ってきた家系ということもあり、そちらの能力にも期待が持てるだろう。

またそれ以外にも、従属魔法を確率された者が転生者であったり、錬金術を異世界に持ち込んだ者も転生者であったりとかなりの情報が開示されていく。

  • 他の神

現状、三人しか神は登場していないが、他にも神はたくさんいる。ステータスボードの項目で触れた酒の神テクンなどを含めた他の神は、どうやらリョウマという人間に少しずつ興味を持ち始めたようだ。今後も加護は増えていくかもしれない。

試験

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

ギルドに所属するためには試験を受ける必要がある。試験内容は扱える武具によって変わるようだ。リョウマの場合は、狩猟で使っていた弓を使った試験を受けていく。生きていくために培った能力であるため、かなりの練度の高さを誇るようだ。

試験内容は『簡単な的当て』と『飛び出す的当て』の二つ。それぞれ精度や早さなどを見て冒険sにゃとして相応しいかどうかを判断しているようだ。明確な判断基準が、原作においても描写されていないが。

そして試験を終えた後は、試験監督による不意を突いた攻撃。これは試験内容に含まれる訳ではなく、今後の仕事は試験のように上手くいかないぞ、という教訓的な意味合いで行われるようだ。

初めての依頼

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©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男』製作委員会

依頼内容は「家の清掃」。ついでに修復などもすることになるが、それらは次話で詳しく。EDで登場している彼女についても、次話に説明を譲りたい。

最後に

この作品の面白さは、リョウマが金を稼ぎ出してからにある。身に染みついた自然に行ってしまう社畜としての生活リズムや、可能な限り仕事を楽にするための効率化により、収益が増えていく過程がシミュレーションゲームで上手くいった時の感覚に似ている……とブログ主的には思っているのだ。なのでこのアニメが本格的に面白くなるのは次話以降であるように考える。

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