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【アニメ】「賢者の孫」第四話【感想・解説】

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2019春アニメ化リスト

 

まず最初に

 黒幕が判明し、魔物を恣意的に生み出す実験をしていたことが判明。そんな黒幕をぼっこぼこにして跡形もなく殺した――と思ったら生き残っていた今回の話。これで第一巻の内容は終わり、次回からは二巻内容に突入していきます。

シーンとしてはかなり省かれているのですが、ストーリーとしては全く破綻がないという驚き。まぁ、ネット小説ということで一巻ごとに物語を成立させることは考えていないため、起きたことと言えるでしょう。

用語・人物解説

シン=ウォルフォード

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 彼が使う魔法は、この世界の人間には理解できない理論が用いられている。
  • 太陽光の内、熱を帯びたものだけを集めて撃ち込む攻撃でシュトロームを攻撃。本来、爆発などあり得ないため、シュトロームが生きているのではないかという疑いを持つ。
  • 他にも体を透明化する魔法を使うこともできるが、アニメではばっさりとカットされた。
シシリー=フォン=クロード

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • カート=フォン=リッツバーグが死んだため、彼女の悩みのタネであったストーカーがいなくなった。
  • もうシンと共に登下校を一緒にする理由はないが、シシリーの意思で共に過ごしている。この時点で彼女は自身がシンを好きであることには気がついていない。天然たらしだと言える。
  • 第二巻では大活躍(?)してくれる。楽しみにしておこう。
マーク=ビーン

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 『ビーン工房』と呼ばれる鍛冶屋の息子。
  • Aクラスの学生であり、異空間収納を扱える数少ない学生の一人。
  • オリビア=ストーンとは幼馴染みである、恋人関係。
オリビア=ストーン

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 『石窯家』と呼ばれる食事処の娘。
  • Aクラスにて、マークと同様に異空間収納を扱える学生。
  • マーク=ビーンとは幼馴染みであり、恋人関係。
オリバー=シュトローム

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 帝国から亡命してきたという情報はあながち間違いではない男。
  • 目を怪我したという訳ではなく、魔人かによって赤くなった目を隠すための目隠しだった。
  • 彼の目的は、原作通りの順番であれば、次話で判明するはず。
魔人

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 一人目の魔人は、高位の魔法を使おうとして失敗し暴走した結果現れた。
  • 以前の魔人は吠えることしかできず、意味のある言葉を話すことはなかった。しかし、リッツバーグは意味のある言葉を話している。
  • 理性のある魔人を生み出すことがシュトロームが行った実験の内容である。

注目すべきポイント

リッツバーグについての考察

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

第三話にて突如として現れた魔人化したリッツバーグ。彼の首を切り落とし倒したシンは英雄として祭り上げられることとなる。しかし、シンは色々と納得がいっていないようだ。

  • しがない魔法学院の学生が魔人化するのか?

以前は高位の魔法使いが、高度な魔法を使おうとして失敗したために魔人化した。しがない魔法使いであるリッツバーグが高度な魔法を使って失敗したとしても、せいぜい爆発する程度だ。

  • 意味のある言葉を発していた

以前の魔人はただ吠えるだけで、意味のある言葉を発することはなかった。また、ただ破壊に限りを尽くす存在になっていた。しかし、魔人化したリッツバーグは意味のある言葉を発しながら、殺意を持ってシンに飛びかかっている。

  • 弱い

シンが強いだけなんだよなぁ……。

シンに勲章

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

家に戻ってみると、おじさん(=国王)が。用事としてはシンに賢者と同様の勲章を与えようとしているらしい。それに対して、「シンを政治利用しているのでは?」と怖い目をするマーリン。

シンに勲章を与えることによる政治的パフォーマンス、シンを今後英雄として利用するための布石、シンに恩を売っておく事により利用しやすくする布石、他国への牽制……などなど適当に考えただけで政治利用するだけの理由はいくらでも出てくる。マーリンの指摘はあながち間違いでもない。

マーリンと同じ事をやってのけたシンに同様の勲章は与えないといけない、と反論する国王。こちらの意見もまた正しい。

最終的には「本当に政治利用した際には国を出る」と条件付きでマーリンが折れることとなる。また、ここで「シンが魔人を討伐したこと」に関しては隠しようがないが、「倒された魔人の正体がカートである」という情報は隠すことを、皆に伝達している。

カートが魔人化したことを隠した理由については、『魔人を排出してしまったリッツバーグ家の名誉のため』。もし評判の悪いカートが魔人化までやらかしたとなれば、リッツバーグ家は虐められかねない。国のために勤めてくれたリッツバーグ家への、せめてもの配慮だろう。

究極魔法研究会

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

究極魔法研究会の活動が本格的に始まり、魔人を倒した賢者の孫の教えを請いたいとやってくる他クラスの学生達。困った担当教員は、試験を課すこととする。その内容は、

『異空間収納が使えること』

結果、Aクラスから二名だけ、究極魔法研究会に入れることとなる。その二人がマーク=ビーンとオリビア=ストーンという幼馴染みカップルだった。一人は有名な鍛冶屋の息子で、もう一人は有名な食事処の娘なのだという(詳しくは「人物・用語解説」を参照)。

さて、こうしてメンバーが揃い、初回の活動を始めようとする訳だが、話題は魔人の首を切り落としたというシンの武器の話に。どうやら剣としての作りは大したこともないようだ。切れ味の秘訣は付与された『超音波振動』による切れ味の増強。結果、軽い力で丸太すら切り落とせるようになっている。

シンはその剣を新調したいようだ。必要な要素は、

  • 刃が薄いこと
  • 刃が折れにくいこと

の二つ。しかし、互いに相反する条件で、作り出すのはかなり苦労しそうだ……と思いきや、刃だけ交換するというアイデアを受け、シン一行は『ビーン工房』へと向かうこととなる。

シュトロームの話

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

アニメではあまり描かれていないが、捜査官はカートの両親の話を聞き、

  • カートの考え方が帝国貴族と同じようになっていた
  • 魔人化する直前にカートに会っている

という情報を入手し、最初から疑いを持った状態でシュトロームの部屋へやって来た。「魔人化した人物がカートであることは街の人達には明かされていない」という情報を隠しつつ、シュトロームに鎌をかけ、彼が黒幕であるという確信を得る。なんと優秀な男だろうか。

そのまま彼を警備員詰所に連れて行き、安全に彼を捕まえようとする策略も完璧。しかし、今回は相手が悪かった。

シン VS シュトローム

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

武器の新調のことで『ビーン工房』に向かっていたシン一行は、シュトロームと警備員達の戦いに巻き込まれる。シンはカートを魔人化された怒りを露わにし立ち向かう。

シュトロームも相当の手練れであることが伺える。騎士団長様に武道を教えられたシンの剣を避け、地形を変えるほどの威力の魔法をローブを焦がす程度に抑え、シンの攻撃が届かないだろう空中で浮かぶ。

しかし、相手が悪かった。『空気噴射』が付与された靴で、空中のシュトロームに一瞬で近づき不意を突く。そして、

シュトロームの正体

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

シュトロームは目を怪我した訳ではなく、魔人化により赤くなった目を隠すために両目を隠していたことが判明する。

理性的な魔人……しかも策略を立て、冷静に動く魔人。膨大な魔力と破壊力を、理性を持って扱えたからこそ、シンという『最強』と対等(?)に戦えたのだろう。

まぁ、そんな彼もあっさりとやられることとなる。シンは『太陽光を集め光線にしてぶつける』魔法を用いてシュトロームを殺そうとする。地面を溶かしガラス化させる程の熱量を持った攻撃は、激しい爆発を起こし、シュトロームを跡形もなく消し去ってしまったようだ。それを見た殿下も、

「やったか!?」

……あぁ、フラグが立ちました。

Cパート

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

シンの魔法で追い込まれたシュトロームは、あえて自身も巻き込む程の爆発を起こすことで、爆風により自分を飛ばし戦線から脱出。肉体はボロボロだが、何とか逃げ延びることができたようだ。

そんな彼の真の目的は次話で判明する。どうぞお楽しみに。

最後に

シンと対等に戦えそうな相手がでてきました。しかし、シンが全く追い詰められていないのでご安心下さい。シンは変わらず最強です。

こうして第一巻の内容は終了。細かな設定部分の説明はざっくりと省かれ、ストーリー部分に重きを置いてアニメは展開していきます。詳しい設定を知りたい場合は、原作をご購入下さい。簡単な内容に関しては自ブログにまとめておりますが、いささか限界がありますので。

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