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【アニメ】「魔王様、リトライ!」第九話【感想・解説】

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2019夏アニメ化リスト

 

まず最初に

野戦病院に温泉旅館、銭湯を建築……建築? 製造? 生成? よく分かりませんが、便利な三つの施設を寂れたラビ村に設置。この世界にはなかった発想に技術をふんだんに用いたそれらの娯楽は、貴族階級の方々には受けるのでしょうか。

今回の話の進みはないに等しいですが、大事ではないということにはなりません。地味な絵ですが、多くの人の思惑が入り乱れております。原作準拠で、アニメでは省かれた数々の事象を解説していきましょう。

用語・人物解説

九内 伯斗(=大野 晶)

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会
  • 野戦病院、温泉旅館、銭湯の三つに留まらず、ラビ村自体を運営する社長。今後は田原勇が細々とした管理を行うこととなる。
  • INFINITY GAMEではカスアイテムを売りさばくことで、運営の元手を手に入れる。また、お金を落としてくれる貴族様とのコネクションも得る。これ以上ないほどに優秀と言えよう。
  • いずれは不夜城も作りたい?
田原 勇

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会
  • シスコン。設定上、妹の養育費を稼ぐために働き始めた。彼から見た女性は「真奈美(妹のこと)」か「それ以外」としか判別されず、もはや病的。
  • 九内伯斗との関係性はビジネスライクであり、かなりドライ。
  • 貴族をかなり敵視している。過去、不夜城(INFINITY GAME内)で何かがあったらしいが……。
桐野 悠

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会
  • これまでは美少年をいたぶることが趣味だったが、スキル「ヒロイン」の効果か、九内伯斗しか目に入らないようになる。
  • 呼び出す際、「大人しく自分の指揮に従うか、自信がない」と九内伯斗は考えていた。スキル「ヒロイン」が発現する前は、アクを男装させようと考えていたりするため、もしスキル「ヒロイン」が発現していなければ状況はまた変わっていたことだろう。
  • 田原「この女がその本性を剥き出しにすれば、数十万という単位の人がゴミのように死ぬ」
ナンデン・マンネン

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会
  • 九内伯斗お抱えの美術商。今後も度々登場することとなる。
  • 九内伯斗という上物のお客様を逃さぬよう、必死に言葉を選んで話している。九内伯斗の言葉の裏の裏を読んで、勝手に深読みしてくれる。
  • 九内伯斗からしてみれば、誰か一人と取引を限定して、強い信頼関係を築いておいた方が都合が良い。
ビンゴ

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会
  • 九内伯斗お抱えの衣服卸売り業者。今後も登場する。
  • 服の製造を任せたのは、スキルポイントの節約、今後仕事を頼みやすくするために信頼を得るため、街の人々にお金を落とし結果として村に来て貰うため……などなど理由はいくらでもある。
  • バニーガールの服には、かなり刺激を受けた模様(性的という意味ではなく、発想に衝撃を受けたらしい)。
エビフライ・バタフライ

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会
  • 彼女の体が大きいのは遺伝によるものであり、好き好んで大きくなった訳ではない。今は亡き両親も妹も、その全てが似たような体型をしている。
  • 子供の頃は体型のせいで蔑まれ、笑われ、社交界では惨めな思いをすることが多かった。そのため美を追究することに金を時間を費やしてきた。結果として貴婦人方の人望を得ることとなる。
  • 妹は芸術へと傾倒し、それなりの地位を築いているらしい。
コマンド・サンボ

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会
  • 国境近くの武断派と呼ばれる貴族をまとめ上げるマーシャル・アーツの腹心。
  • 数年前、領内に現れた魔獣《赤斑の蛇》の毒液を受け、輪郭がぼんやりと見える程度にまで視力を失った。その前はかなり勇敢な兵士として有名だったらしい。
  • サンボとマダムはかなり長い間の腐れ縁。マダム曰く、サンボが泣いた姿を見るのは初めて。

注目すべきポイント

九内と田原

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会

異世界に来たばかりの田原に対して、この世界や現状について説明する九内伯斗。『魔法に対抗する手段を得るため』に呼び出した桐野悠に対し、彼を呼び出した理由は『村の運営』を任せるため。天才という設定を与えられた田原ならば、初めてやる村の運営も難なくこなすだろうという判断である。

また、図書室で知った迷宮の探索に出かけるため、近いうちに村を空ける予定もあった。その間の村の護衛のためにも、彼の実力は申し分ない。桐野悠も十分に強いが、武器が手榴弾と広範囲に及ぶため、村にも危険が及ぶ(まぁ、彼女の実力ならば村に被害を出さずに戦えるだろうが)。銃を使う彼ならば、その心配もなくなる。

ちなみに、彼もまた九内伯斗に触れられたことによりスキル「ヒロイン」が付与された。彼は生粋のシスコンであるため、九内伯斗に恋愛じみた感情を抱くことはなかった。良かったね、九内サン。

金稼ぎ

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会

第三話(【アニメ】「魔王様、リトライ!」第三話【感想・解説】 - 工大生のメモ帳)にて九内が茶器を売りつけた男である。その時だけのキャラかと思いきや、今後も度々登場する。

九内が来た目的は前回と同じように『金策』であるが、今回は少しばかり状況が違う。

まず、前回は金の相場を知らなかった。お金を使いながら、少しずつ相場を理解し始めたことは、異世界で生きていく上で小さいが大きな一歩だと言えよう。

次に、九内は村を運営しようとしているということだ。となると初期費用として、それなりのお金が必要となる。いきなり初日から儲かるということもないため、維持費やバイト代、何をするにも金がかかる。

九内としては、オルゴールを可能な限り高値で買い取らせたい。そして、今後も同様の方法で金を稼ごうとする際に、稼ぎやすい地盤を整えられれば文句なし。

ナンデン氏からしてみると、九内は遠く異国の地からやってきた大金持ち。今後とも見たこともない芸術品を持ってきてくれることだろう。できることならば九内に懇意にして貰いたい。しかも自分の利益を最大限に出しながら。

今回は、互いに納得のいく取引が行えた。WIN - WINの関係性が築かれた訳だ。

金の行く先

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会

アクの服を買った店に、「タキシード」と「バニーガール」の服を作った貰うことにした九内。アイテムとして作ることは可能だが、スキルポイントを無駄に使うことを防ぐため、お金を街に循環させること、ラビ村のことを知って貰うこと、など数々の理由がある。

同様の理由で、食料の運搬なども街の店にお願いした。こうして、ラビ村運営の下地は整ったと言える。聖光国を救い、信頼を得た九内伯斗だからこそできる芸当とも言える。

霧雨零

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会

九内伯斗=霧雨零は改めて書くまでもないだろう。しかし、変身することは自由にできても、戻ることは自由とはいかないらしい。

これは速急に解決すべき問題の一つと言える。何しろ「九内伯斗が関わりたくないことをやらせる」存在が霧雨零だからである。もし霧雨零と九内伯斗が同一存在であるとバレてしまえば、関わりたくないことにも関わることになってしまう。

それにトロンとの約束もある。仕事をさせていれば、いずれ会わせると言ってしまっているのだから、いつまで経っても会わせないという訳にはいかない。その際にも自由に戻れるようにしておいた方が都合が良い。

ラビ村では

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会

ラビ村には安く風呂に入ることができる銭湯が建てられた。この世界ではぬれタオルで体を拭くぐらいしかできず、ために降る雨シャワー代わりだ。そんな世界で安く風呂に入り、しかも石けんも使い放題とは、画期的すぎる施設だと言える。

……もしかして、これまでは臭かった……?

一方、温泉旅館の準備も着実に進んでいく。といっても施設はもう既に完成しているため、やることと言えば働く従業員の育成である。これまで畑で人参を育てることしかできなかった彼・彼女らが風呂掃除に接客を頑張っている。

本来は天使が愛でる対象だったと言われることもあり、ルックスは問題ない。服も時期に届くことだろう。田原が変な妄想をしているが、妹以外には一切性的な目を向けようとはしないので、安心して欲しい(?)。

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会
エビフライがやって来た

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会

貴族の奥様方の頂点であるエビフライ・バタフライがやって来た。ここで彼女に気に入って貰えれば、彼女経由で金をたくさん落としてくれる数多くの貴族がこぞって来ることになるだろう。逆につまらないと言わせてしまえば、客は誰も来ようとはせず廃れてしまう。ここが村の今後を決定づけるターニングポイントと言えよう。

さて、そんあ彼女にはコマンド・サンボという元騎士の同乗者がいたようだ。彼についての説明は「用語・人物解説」を参照。

エビフライを温泉に案内する前に、彼の目を治療することにした九内。彼からしてみれば、マダムに売れる恩が増えたので、願ったり叶ったりの展開である。

アニメでは省かれていたが、野戦病院内を歩きながら、冷房が完備された室内に驚き、見たこともない材質の壁や天井に床に感嘆するマダム。どのような物が使われているのか訊ねるマダムに対して煙に巻くような返答をする田原。九内のミステリアスさが増し、これから見せてくれるものに期待せずにはいられない。

行き着く先は診察室。当然その部屋にある品々も、マダムにとっては目新しいものばかり。治癒することのできなかった目も、もしかしたら治るかも……。

桐野悠はマダムから見えないようにして、神の手を使い治療。神の手は見た目がグロテスクで、マダムには刺激が強すぎるための処置である。

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会
お礼

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© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会

マダムからの恩赦として渡されたのはラムダ聖貨。市場に出回ることはほとんどない高価な貨幣である。

それを渡すということは、それだけの価値があると判断されたからだ。ここではマダム視点で考えて貰いたい。

まず、目が治って一番喜んでいるのは、患者であるコマンド・サンボであろう。そして次に喜ぶのは、彼を腹心に置いていたマーシャル・アーツだと考えられる。マダムとしては、この二人に同時に大きな恩を売ることができたのだ。

武闘派であるマーシャル・アーツの部下には少なからず傷を受け、もう治ることはないと判断された者もいることだろう。その者達がラビ村にやってくるかもしれない。今後に期待である。

最後に

このアニメも終わりが近づいてきたのですね……正直、このアニメの落としどころがよく分からないのですが、どんな最終回を迎えるのでしょうね。

次回はいよいよ温泉へ。第八話の感想・解説で温泉については無駄とも思えるくらいしっかりと調べてしまいました。次話で書くことがなくならないか心配です。まぁ、アニメは細かな設定やシリアスを排除しているので、その辺りを書くことになるのでしょうが。

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↓自分が書いた一巻の感想はこちら

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