工大生のメモ帳

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キノの旅Ⅲ 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます。

世界が美しく感じられる

情報

作者:時雨沢恵一

イラスト:黒星紅白

ざっくりあらすじ

喋られるモトラド(注:二輪車。空を飛ばないものだけを指す)エルメスと共に、世界を旅するキノの物語。

「愛と平和の国」「城壁のない国」「説得力」「同じ顔の国」「機械人形の話」「差別を許さない国」「終わってしまった話」

感想などなど

「愛と平和の国」

武器を放棄しましょう。それこそが平和への第一歩です。そう思いませんか?

私たちの国には、武器がありません。攻めてくる軍隊に対しては、愛に溢れた歌で対抗します。この友愛の気持ちは相手に伝わり、平和となりました。

愛こそが平和への第一歩です。

 

「城壁のない国」

この国では旅人は大歓迎です。盛大なおもてなしによって、旅人は優雅な日々を過ごすことができるよう最善を尽くします。

……理由ですか。我々の国は遊牧をしているため、何処かに留まるということがありません。なので滅多に旅人に会うことがないのですよ。だからこそ、出会いは大切に。

……えぇ、旅人は楽しい日々を過ごすことができますよ。それはもう、ねぇ……長い日々を楽しくね。ヘルメスさんも是非……あっ、エルメスさん……でしたか。失礼しましたヘルメスさん、どうぞこちらへ……えっヘルメスさん? どうかされました?

 

「説得力」

俺は盗賊をやってるものだが、最近足を洗ったんだ。何故かって? いやぁ、何だ……この世には俺たちよりも強い奴や、あんな怖い目ができる婆さんもいる……って考えると、な。……えっ、先日の成果? ねぇよ、バーカ。足洗ったって言ってんだろ。

(男は遠くを見つめている)

(頭の横を何度もさすっている)

 

「同じ顔の国」

むかーし、むかし。あるところに。二人の男女がおりました。二人は協力し、水資源が豊富でありながら何もなかった土地を開拓、一つの国を作り上げたのです。彼らの努力は相当のものだったことでしょう。想像を絶するような長い時間がかかったことでしょう。

その国は城壁で囲われ、大勢の人が住む国となりました。そんな国にキノという旅人がやって来ます。国の町並みを見た彼女はきっと、盛大に驚くことでしょう……なんせ、その国の人々は――

 

「機械人形の話」

あなたは自分が生まれてきた意味を考えたことがある?

――人に尽くすために生まれてきた。

あなたは自分が人のためにできることが何か分かる?

――人がして欲しいことをするだけだ。

あなたの存在意義は何?

――人のために尽くすことだ。

……あなたが死ぬときはいつ?

――人のために尽くせなくなった時だ。

 

「差別を許さない国」

〇〇〇〇〇って表現が私には許せません。×××××なんて言う人の気が知れないのです。まして□□□□□なんて言葉を聞いた日にはもう、相手を殺してしまうかも知れません。差別主義者は皆、殺されても文句が言えないと思うのです。だって△△△ですよ。あんな低俗で、穢れた存在! 本当に消えてしまえばいいのに。差別なんてするから、あんな風になってしまうのですよ。

 

「終わってしまった話」

僕はブロガーです。実はブロガーになる前は海賊をしてたんですけどね。そんな自分がブロガーになる話をしてもいいですか。

……ある海が荒れた日のことです。揺れる船から僕は投げ出され、海を漂うこととなります。陸地がそれほど遠くなかったことが幸いし、すぐ近くの浜辺に打ち上げられました。そんな死にかけの私の命を助けてくれた人がいたんです。一命を取り留め、海賊船がすぐ近くに泊まっていた幸運に感謝しつつ、海賊に戻ろうと考えました。でも、「海賊の掟」の一つに「海賊以外に助けられた者は海賊を辞める」……なんてものがありましてね。それなりに稼げていたのに、海賊を辞めなければいけなくなったんです。その時は助けてくれた人を恨みましたよ。

「お前のせいで、海賊を辞める羽目になったじゃないか!」

……ってね。恥ずかしい話です。当時の僕も若かった。海賊を辞めるぐらいなら死んだ方がマシだって思ってたんです。海賊としての生き方以外、知りませんでしたし。実際、かなり苦労しました。

そんな僕を支えてくれたのが、当時助けてくれた彼女であり、今の妻です。

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