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【漫画】ザ・ファブル(3) 感想

【前:第二巻】【第一巻】【次:第四巻

※ネタバレをしないように書いています。

プロやからな――

情報

作者:南勝久

試し読み:ザ・ファブル (3)

ざっくりあらすじ

仕事を始めるために、人生で初めて履歴書を書き、人生で初めての面接を受けた――。その手応えは思いのほかあるのであった――。

感想などなど

若頭に頼まれる形で、一通りの犯罪を犯したレスラー風の男を一瞬で無力化した佐藤。疑っていた訳ではないが、彼はやはり本物だった。そのことを認めた若頭は二度と彼を巻き込まないと誓う。

第二巻の結末はこんな感じだ。

第三巻からは再び日常に戻っていき、彼が大好きな芸人ジャッカル富岡が、『日替わりで抱く女を決めるために愛人を複数人こしらえる男と、その男の愛人の一人に恋をした男の話』という良く分からないけれども先が気になるドラマに出演していたこと――つまり芸人として俳優業という新しいことに挑戦している姿勢に感動し、自分も新たに仕事を始めることを決意する。

そのために必要なのは、まず履歴書を書くこと。ただ本人には真っ当な経歴などないので、適当な名前の学校と会社を記載。それによると、佐藤明は東京の中学を卒業後にいきなり広島の運送屋に就職――その後、九州と名古屋の運送屋を点々とした……ということになった。

特技の欄に「殺し」と書くわけにもいかないので「車の運転」

趣味の欄に「拳銃の掃除」と書くわけにもいかないので「ジャッカル富岡」

古着屋とかライン工場のバイトの面接に臨むも、あえなく撃沈。エイプリルフールが誕生日であること、趣味欄に書いたジャッカル富岡のウケはかなりよかったが、それ以外の受け答えは残念だった。

そうして点々とした暁に、第一巻で鼻血を出して泣いていた佐藤に、ハンカチを貸そうとしてくれた女性・ミサキの紹介で、名刺やチラシのデザインを行う狭い会社・オクトパスに就職することに成功。

ただ時給は八百円。伝説とされている天才殺し屋が時給八百円でこき使われる……佐藤は気にしていないようだが。

 

そんな中、佐藤がお世話になっている組の若頭は、小島という男が出所してきたことで慌ただしくしていた。この小島という男は、街中でたまたま佐藤を見かけ、気にくわない顔と感じたようだ。

この小島という男が厄介なことを引き起こすフラグがビンビンに立っている。

また、クロという若頭の部下。佐藤が殺し屋ということを知る数少ない彼は、佐藤という男に憧れ、何とかして彼の弟子になりたいと画策する。

彼もまた厄介なことを引き起こすに違いないことは想像するまでもないだろう。

佐藤が入った会社オクトパスの従業員の一人は、同僚であるミサキを盗撮、ストーカーまでする変態であるということを瞬時に見抜いた佐藤。彼にバレぬように、その行為を妨害する佐藤の行動は優しさによるものなのかは定かではない。

とにかく、その変態も佐藤の平穏を脅かすことはなんとなく分かる。

平和に思える中に、爆弾が散らばっている。彼がこれからも平和な時間を過ごせることを願うばかりだ。

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