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【漫画】ジョジョの奇妙な冒険 第六部 ストーンオーシャン5 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

石造りの海

情報

作者:荒木飛呂彦

試し読み:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 モノクロ版 4

ざっくりあらすじ

スタンド『マリリン・マンソン』を倒し、父・承太郎のスタンドDISCを手に入れた。そのDISCをSPW財団に引き渡すため、財団に提案された「サヴェジ・ガーデン作戦」に従い、ウェザー・リポートと共に刑務所の中庭に向かった。

感想などなど

スタンド『マリリン・マンソン』との戦いから幕開けの第五巻。

こいつの能力は『相手の心の弱点を見つけたら、とにかく何が何でも金目の物を取り立てる』というもの。今回の場合だと、二百回キャッチボールが続くかどうかに千ドル賭けて、その賭けに負けたことが心の弱点となり、エルメェスは金を取り立てられる羽目となった。

千ドル払えないエルメェスは金を全てむしり取られた挙句に内臓を奪われそうになる。それを止めるために、キャッチボールがこれから千回続くかどうかに全てを賭けることに決めた徐倫。二百回ですら続かないのに、千回なんて数は無茶である。フー・ファイターズもエルメェスも無理だと言うが、徐倫には作戦があるようだ。

まぁ、その作戦は実にシンプル。スタンドは倒せないようだが、本体ならぶっ叩けるだろう、と。キャッチボールをしながら距離を取ろうとする本体・ミラションを追いかけていく。

そのことは相手も分かっているのだろう。相手を誘導して暗闇に持ち込んだり、一人だけエレベータに連れ込んだりと中々に策士である。その策を力業でぶっ壊していくのが徐倫の精神力なのだが。相手が悪かったな。

 

そんな戦いを経て、スタンドDISCを手に入れた訳だが、DISCはただ持っているだけでは意味がない。当初の目的はこれを父に戻して助けることだったはずだ。つまり、SPW財団に何とかして渡す必要がある。

そこでSPW財団に電話して相談すると、「サヴェジ・ガーデン作戦」なるものを提案される。といっても内容についての詳しい説明はなされず、ただ二十分後にDISCを持って中庭に来いというシンプルな指示をされただけ。

エンポリオにも相談し、ウェザー・リポートという仲間を紹介してもらって、さっそく中庭へと向かうことに。

このウェザー・リポートという男がとてつもなく頼りになるのだ。スタンドは『ウェザー・リポート』、能力は非常にシンプルな『天候を操る』というもの。この能力が滅茶苦茶強いのだ。

天候を操るとは言っているが、実際は周囲の空気を操って雲にしたり、その雲から雨やら雷を降らしたりと、かなり汎用性が高い。しかも冷静沈着と来た。頼りになる仲間である。

そんな彼と徐倫の中庭への道中を妨害するのは新たな刺客として、ラング・ラングラーという男がやって来た。スタンドは『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』、能力は『自身が触れた物を無重力状態にする』というもの。自身も無常力状態に置かれ、そのために移動スピードは遅いようだが、相手はフワフワと浮いてしまって機動力が奪われる。

無常力にできるのは人や物体だけに非ず。そこら中にある空気も同様に無重力とすることで、相手の呼吸を奪うことだってできるのだから最強ではなかろうか。ウェザー・リポートがいなければ詰んでいたことだろう。

首の皮一枚のギリギリの対決に加え、天候が慌ただしく狭い空間で切り替わりつつ、色々な物体がフワフワと浮いている絵面が個人的には好きだったりする。

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