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【漫画】ジョジョリオン2 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

「呪い」を解く物語

情報

作者:荒木飛呂彦

出版:集英社

ざっくりあらすじ

吉良吉影が既に死んでいたことで、手がかりを失ってしまった康穂たち。しかし、後見人ができたことで東方定助という名前を得た。家族の役割として、盲目の妹・大弥の世話を任されるが、彼女もまたスタンド使いであった。

感想などなど

第一巻、上の階から部屋中に仕組まれたトラップを用いて攻撃してくる輩を、自分たちのいる階へと連れ込んで撃退した。吉良吉影かと思われたそいつの名は笹目桜二郎。職業はサーファー。

スタンド名は「ファン・ファン・ファン」。真上に立つことで対象者の動きを「支配」する能力。人の両手足の「4点」に小さくともキズをつけられると印がつき、「4点」で完璧に動きが支配できるようになるようだ。ちなみに元ネタはThe Beach Boysが1964年に発表した楽曲。

彼は記憶喪失の男が吉良吉影と似ているようで違う男だということと、自身と吉良吉影との間にある因縁を語りだす。超ザックリ語ると、やっぱり吉良吉影はヤバイ奴で、スタンドが見えるということはスタンド使いで、過去に人を殺したことがあるっぽい。桜二郎も、実際のところ吉良吉影という男について、あまり詳しくはないのだろう。彼が語る情報は、彼に対する印象という面が強い。

結果として第一巻の戦闘によって得た情報は、自分は吉良吉影ではないということだけだった。しかし桜二郎が持っていた吉良の写真の背景に、自らが最初に目覚めた壁の目があることに目ざとく気づく。

そして再び戻ってきた広瀬康穂と男が出会った場所――警察が捜査しても何も見つけられなかった場所であったが、そこにはなんと吉良吉影の死体が出現した。どうやら三日前から彼は死んでいたのだという。

 

これ以上調査しようにも身元が分からないと不便だ。ということで東方家が彼の後見人となってくれることとなる。記憶が戻るまでの一時的な処置として、東方定助という名前を得る。定(ジョ)助(ジョ)という訳か。

この家族というのが、一癖も二癖もありすぎる。まず東方常秀とかいう康穂の彼氏でいるつもりのヤベー奴などは記憶に新しいのではないだろうか。第一巻にて、いきなり定助を殺そうとする登場のインパクトはかなりのものであった。

そんな彼の父親も、どこか家族という形に異様なまでにこだわりを持っているようだ。また康穂に対して、「常秀を誘惑するな」「定助に二度と近づくな」というように告げ、さらに「家族に危害が及ぶことになるぞ」と徹底した脅しを行うという理解しがたい行動まで取り始める。

そんな父親から、家族の役割として盲目の妹・大弥の世話を任される。この妹というのもかなり厄介な存在であった。

なにせスタンド使いなのだから。

 

彼女が扱うスタンドは「カリフォルニア・キング・ベッド」。相手の「記憶」を一つだけ奪うことができる能力。しかし、大弥が相手の影を踏んだ場合、奪っていた記憶は相手に戻っていく。

おそらく戦闘能力はないだろうが、記憶喪失で限られた記憶しかない定助にとっては致命傷となりうる。事実、彼の過去に関係がありそうなマークについての記憶が消え失せ、しかも二度と取り戻すことができなくなってしまった。限られた情報も見逃せない彼にとってはどうしても取り戻したい記憶である。

また、この女は定助にとって一番大切であろう康穂の記憶までも奪った。定助は何か大切なことを忘れてしまったような顔をして、大弥に対して始めて会った女性として付き合っていく。

これが大弥にとっての幸せなのだろうか。思い出を共有することを目的と語る彼女にとって、これは攻撃という意思はなく、公正な人間関係を構築しようとする過程なのかもしれない。

ブログ主はそんなことを考えてしまうのだ。なんとも難しいスタンドバトルである。

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