工大生のメモ帳

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【漫画】ダークギャザリング2 感想

【前:第一巻】【第一巻】【次:第三巻】

※ネタバレをしないように書いています。

ゴースト・スタンド・バトル

情報

作者:近藤憲一

試し読み:ダークギャザリング 2

ざっくりあらすじ

詠子と螢多朗が同じ呪いを受けていることを知った夜宵は、螢多朗に一緒に霊を倒すことを提案する。しかし社会復帰を目標に掲げる螢多朗は、オカルトに近づくことになる夜宵の提案を受け入れることはできず――。

感想などなど

「やばいお化けを集めて悪霊を喰い殺そう」

夜宵が螢多朗へ言った誘い文句である。

霊を入れた人形を形代にして、自分への攻撃を全て霊に入れるようにした。それにより自分を殺そうとする霊が現れた時、攻撃を受けまいと守るように仕向けた。そんなシステムを、独学でを構築した夜宵。

彼女の最終目標は、自分の母親を攫った霊を倒すこと。

そのために強力な霊を集めて軍隊を組織し、一斉に攻撃を仕掛ける……単純だが効果がありそうな作戦である。その過程で、詠子と螢多朗の呪いの元凶となっている霊も喰ってやるし、特異体質で霊を集めてしまう螢多朗も守る。

こうして考えて見ると、優しさに溢れた良い娘なのだが、どうにも誘い文句がヘタ過ぎる。形代を作るために爪が必要ならばそう言えばいいのに、「爪頂戴」とただ一言言うだけで全てが通じると思っている夜宵のコミュニケーション力については、今後に期待したい。

さて、第二巻でも螢多朗は霊に絡まれまくる。それらを捕縛し、コレクションに相応しいかの剪定を経てから、形代になる。そのコレクション候補生達を紹介していこう。

 

まず第一候補、ある美大生が撮影した『卒業制作』のビデオ。

そのビデオを見た者は、ビデオの登場人物が自分に変わり、現実で焼死する――そんな曰く付きビデオを大学の講義で見せられた螢多朗。多くの学生が見ている前で、そのビデオの登場人物が螢多朗に切り替わり、形代である人形が発火した。

もしも形代がなかったらと思うと、大学の講義中に発火して死んだ学生が出てくるところだった。よくも今まで生きてこられたものだと思う。そのビデオに取り付いた霊を、盛り塩とわら人形のコンボ技で捕縛、それでも抵抗を続ける霊に対し、詠子の巧みなドライビングテクニックで対処。

テンポ良く霊がコレクションに追加されていく。

大学での危機はそれに止まらない。

詠子のお手製眼鏡(監視カメラ、盗聴器、発信器付き)を装備して、飲み会に参戦した螢多朗は、そこでもまた厄介な霊に絡まれる。しかも巻き添えで死にかける同級生も多数という大事件に発展する。

これが第二の霊、『自殺サークル』。その名の通り、サークルに入った全員が並んで首つり自殺をするという社会問題もびっくりな霊である。その事件解決には、詠子の盗撮映像をばっちり監視していた詠子&夜宵のコンビが大活躍する。

そして第三の霊……『自殺の名所 橋(橋の名前が分からなかった……)』。飲み会で散々な目に遭った螢多朗のために企画したキャンプにて「ゆ○キャン」ならぬ「れ○キャン」とでも言わんばかりに霊が集ってくる。

そこで詠子が語る切実な願いが、これから先の螢多朗の人生を決定づけることになる。

……それにしてもラストの詠子は、ヒロインがしてはいけない顔をしていた気がする。気のせいということにしておこう。

 

第二巻まで読み終えて思う。ここまでは前哨戦……いや、戦いは始まってすらいなかったのだと。ここまではあくまで日常でしかなかったのだと。

第三巻からは覚悟を決めた詠子と螢多朗が、本格的に霊捕縛に絡んでくる。第二巻まで読んで合わなかったという方も、第三巻以降を読んでから考え直しても遅くないのではないだろうか。

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