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【漫画】ディーふらぐ!3 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

ハイテンションラブコメギャグ

情報

作者:春野友矢

試し読み:ディーふらぐ! 3

ざっくりあらすじ

船堀や子王という我の強いキャラが加わったかと思えば、芦花の闇の袋を巡って、学校全体を巻き込んだバトルが勃発。妙にハゲの多いモブ達と揉みくちゃにされながらのゲーム対決の決着は如何に!?

感想などなど

魔の十四楽団との死闘(?)を乗り越えた風間一派は、学内でも有名な不良に……なれるはずもない。なにせ捕まった挙げ句、ゲーム制作部(仮)の女性陣に助けられたのだ。今後、某任天堂ゲームのピ〇チ姫呼ばわりされることになるのだが、それはもう少し誘拐される経験を積んでからの話である。

そして、ゲーム制作部と馬鹿みたいなゲームをする日常が戻って来たかと思えば、新キャラが二人? モブも含めれば結構な数が追加される。

例えば。

風間と同じくゲーム制作部(仮)の部員になっているはずの男・子王。風間よりも早く入っていたようだが、実家である大財閥・子王グループの経営を手伝っていたとかで、あまり学校に来ることはないようだ。

だが、そんな実家の力と、容姿から運動神経から学業に至るまでの全てが優れており、毎年のように大量のチョコレートを貰っているらしかった。そんな彼はどうやら芦花さんにホの字であるらしく、度々彼女にアタックする様子が確認できる。それを嫌がり気配を消したり、猛スピードで校内の廊下を走る芦花さん。学校の裏ボスとまで言われている彼女をここまで追い詰める男がいるとは驚きである。スペックの高さが伺える。

だが、そんな彼には重大すぎる欠点がある。川原中と同程度のドMにして、狭い所をなによりも愛し、とくに芦花の持っている闇の袋を被せられることを至高の喜びとしているのだ。袋を求める様は一種の狂気である。

そんなヤベー男キャラに加え、まともすぎる本シリーズの良心も新キャラとして加わる。

名前は船堀。非公式で開催された嫁にしたいランキング一位。炊事、洗濯、家事に至る全てが完璧にこなせる美少女。毎朝、学校に一番に登校し、クラスの掃除から花の水替えをこなしているという天使。後々、聖なる力が強すぎるということまで判明する。

第三巻において天使のコスプレをさせられるのだが、それを当たり前のように受け入れて、何だかんだで楽しんでくれる様がとても可愛くて好きだ。

そんな天使と変態以外にも、新キャラは多いのだが、多すぎるので語るのは辞めておこう。『テキサスチャーシュー室見』『ザ・フィフティーフィフティー藤崎』『あだ名がない赤坂』『ワンダフル姪浜』『24禿夜行が一人 大堀』『禿げじゃない天神(自称)』『声はいいけど肺活量は雀の涙 稲城さん』というように名前だけ列挙しておく。

カオスであることが分かっていただけたら幸いだ。

 

 

第二巻のストーリーを大まかに説明すると、上位に列挙したキャラクター達(船堀を除く)と風間と芦花と高尾を合わせた面々が、船堀さんがアイロンがけした芦花が持っていた闇の袋を賭けたゲーム大会に挑む……という内容である。

ゲームに優勝した者だけが、闇の袋を手に入れることができるという手に汗握る戦い(?)が幕を開け、順調に勝ち上がってくゲーム制作部メンバーと高尾とモブ達との絡みが面白い。

そんな第二巻の見所としては、高尾の胸が大きすぎてジャージが弾けるチャックボーン事件や、船堀天使のコスプレ事件、そもそも大会の優勝賞品を誰も知らなかった事件、司会が巨乳の高尾に恨み辛みを吐く事件、など上げていけばキリがない。

特にブログ主的な見所としてあげたいのは、汚い手を使ってまで勝つことに執着する芦花と風間だろう。真剣勝負と口で言っておきながら、全く真剣じゃない相手の裏を掻く戦略が光る。

 そうしてずるい手で勝ち上がった芦花と風間の決勝戦は必見。優勝者を決める最後のゲームは王様ゲーム! 割り箸二本の中から赤い印が付いたものを取った方が勝ち、というシンプルなものだが、ここでも風間の狡猾さが発揮されていく。

予想外の頭脳戦(?)と伏線(?)に戸惑いが隠せない読者であった。

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