工大生のメモ帳

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【漫画】ハナヤマタ7 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます。

よさこい

情報

作者:浜弓場双

出版:芳文社

ざっくりあらすじ

笛田蘭を新たに部員として加えて、文化祭への弾みをつけるためにぽんこつ祭りへの参加を決めたよさこい部。経験者である笛田蘭の指導を受けつつ、日夜鍛錬に励むが、思うように上手くなっていないようで……。

感想などなど

笛田蘭という新入生が、『よさこい部』に加わった。どうにも変わり者の彼女だが、よさこいに関しては経験者であり、技量はそれなりにあるらしい。楽しそうに演技するハナに負けたかもしれないが、単純な上手さというだけであれば勝っていたかもしれない。

そんな彼女、単純に『よさこい』が好きで部に入ったということではない。裏の目的があった。

なんと『よさこい部』を崩壊させ、ヤヤ先輩と二人きりになっていちゃいちゃしたいのだと、心の声ではっきりと語ってくれる。部を潰せばいちゃいちゃできるというようになった思考回路は良く分からないが、できると思っているようなので仕方がない。

そんな計画のために、腹黒とは一番程遠い位置にいそうな多美先輩を、自身の毒牙にかけようとするも……天然培養された天然には勝てず、逆に手駒に取られて失敗。ついでに真智先輩のクールな裏に潜む乙女にもあえなく敗北。正面切ってハナに挑むも、ヤヤ先輩はなると深ーい関係にあるという話を聞きつけ、最初は全く眼中になかったなる先輩を急激に敵視するようになるが、この部はこれから先大丈夫なのだろうか?

部を潰そうと奔走する割には可愛いという印象が付きまとってしまう笛田蘭。彼女はなる先輩からヤヤ先輩を奪取することができるのだろうか?

 

とにかく部に後輩ができて、なるやヤヤやハナは先輩となった。しかし、なるは先輩としてやっていけるかどうか自信がないらしい。そこで相談相手に選んだのが、西御門多美というのはミスだったような気がする。

『タミお姉ちゃんみたいなステキな先輩になるにはどうすればいいの!?』

というメールを受け取ったタミは、意気揚々と助けに赴く。可愛い。

そして先輩としての姿を見せつけるタミ。背伸びしてブラックコーヒーを飲み、男らしくラーメン屋へと入り……というように。見せつけ方が可愛い。

……何だろう。可愛いという感想を抱いて終わってしまった。だがタミ先輩の姿を見て、なるも何かを学び取ったらしい。彼女には先輩として頑張ってほしいものだ。

 

『よさこい』はチームでやるものだ。

一人が優れていても、『よさこい』の演技としてはまとまりがないものとして良い演技とは言えない。だからといって技量の低い者に合わせていては駄目というのも、難しいところだ。理想は皆が皆、同じような技量で演技することであろう。

だが理想と現実は解離するもの。悲しいが、それは認めなければいけない。現実を理想に近づけることが、我々にできる唯一のことなのだ。

さて、笛田蘭が入ることになった『よさこい部』であるが、その技量がチグハグであった。ぽんこつ祭へ出ることを決めた今、やるべきことはチームとしての『よさこい』をある程度の水準まで押し上げること。

そのために笛田蘭が一肌脱いだ。一年なのに。あれほど部を潰そうと色々していたのに。いつしか部のために協力してくれるようになったのは、なるの先輩としての後ろ姿を見たからか、ヤヤ先輩が色々してくれたからかは定かではない。

ぽんこつ祭を成功させる……しかし、笛田蘭の心境は複雑だった。それにはどうやら、彼女の過去が深く関わっているらしい。徐々に明かされる彼女の過去と闇、誰が悪いということもない、それらのエピソードを読む限り、彼女を救えるのはあの子しかいないのでは? ということを誰もが考えるだろう。

そんなことを考えていると、迎える最後の展開。いいなぁ、青春しているなぁ、という感じがして好きです。みんなツンデレ過ぎるんよ。

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