工大生のメモ帳

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ビートのディシプリン SIDE3 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます。

生きてこの場を抜けるため

情報

作者:上遠野浩平

イラスト:緒方剛志

ざっくりあらすじ

〈バーゲン・ワーゲン〉との戦いに勝利した〈ビート・ピート〉とジィドの二人。逃げた先でラウンダバウトと会い、「会って欲しい人がいる」と告げられる。こうして三人になった彼らに統和機構から〈モータル・ジム〉が送りこまれた。

感想などなど

〈バーゲン・ワーゲン〉という五人組に襲われ、死線をくぐりながら辛くも勝利した二人。しかし、統和機構の魔の手はこれで終わりではありません。これからも強敵は〈ビート・ピート〉の前に現れるます。

今回も例外ではありません。まずは、今回戦うことになる能力者の紹介から入りましょう。

 

今回の敵の名は〈モータル・ジム〉。統和機構に作られた合成人間であり、能力名は ”アースバウンド” と言い、 ”上手く嵌まれば” 大地を揺らすこともできるというドデカいことができるようです。

”上手く嵌まれば” ……というのは、彼自身が「何をしているのか」を誰にも説明できず、統和機構自身も彼の能力がどのようにして発言しているのか、が分かっていない故の一文です。謎に包まれた彼の能力により、

高速道路が大きくたわみ、

歩道橋がぐにゃりと曲がり、

……彼――〈モータル・ジム〉の能力の大きさが分かって貰えたでしょうか?

また彼の ”面倒くさいことはやらない” という性格もまた、戦う相手としては厄介になります。例え自分が有利であっても、少しでも反撃される可能性があれば追い打ちはかけない。必要以上に敵を増やさないような立ち回り。一見すると褒められた性格・心情ではないかもしれませんが、こういった戦闘の場面ではパッチリ上手い具合に嵌まっているようです。

事実、彼は〈ビート・ピート〉を限界まで追い詰めます。かなり序盤の方で目を潰された時の絶望感はかなりのものでした。

しかし、そんな彼にとって一番会いたくない厄介な相手が現れたのです。ブギーポップシリーズの読者ならば誰もが知っている ”炎の魔女” こと霧間凪――と相手の心が見えてしまう浅倉朝子……〈モータル・ジム〉の弱点は周りに恵まれなかったこと、と言えるかも知れません。

 

先ほども書きましたが、今回は霧間凪が登場します。さらには、 ”傷物の赤” こと九連内朱巳、「VSイマジネーター」より飛鳥井仁(まぁ、彼に関してはこれまでもですが)に「エンブリオ」二部作より稲妻(彼もでてましたね……)まで出てきて、さらには「ジンクスショップへようこそ」よりオキシジェン、フォルテッシモも言わずもがな……とオールスター勢揃い。

統和機構の主要人物はほぼ出てきてるのではないでしょうか? 個人的にはメロー・イエローとか出て欲しいけど、望すぎでしょうか、いや、そんなことはないはず……。

とにかく。明かされることのなかった統和機構の内部が明かされつつあります。オキシジェンこと中枢〈アクシズ〉の意味深な発言、全てを知っているかのようなフォルテッシモ、怪しげな船内の機器の数々。

 

お忘れかも知れない。元々は〈カーメン〉を探すことが目的の物語だったはず……しかし、次々と現れる強敵と、仲間になっていく(損得勘定もあるようだが)かつての敵という熱い展開が続き、自分はすっかり忘れていた。

「あぁ、そういえばあったね、〈カーメン〉」

〈カーメン〉可哀想に。ネタバレかも知れませんが、今回も〈カーメン〉はさほど出てきません。しかし、一見関係のないような戦いも〈カーメン〉へと近づいている感覚がヒシヒシと伝わってきます。そう、まるで決定づけられた運命かのように……。

ブギーポップファンなら見逃すことはできない戦いと物語がそこにはありました。

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