工大生のメモ帳

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リアデイルの大地にて6 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

自由に歩き回れるということ

情報

作者:Ceez

イラスト:てんまそ

試し読み:リアデイルの大地にて 6

ざっくりあらすじ

『夜神神殿』の最下層では、かつての相棒・魔人オプスが引き籠もっていた。そんな彼を外に引きずり出して、色々と質問攻めにすると、VRMMO『リアデイル』やケーナに関する重要な情報が明らかになる。

感想などなど

オプスとケーナによる犬も食わない痴話喧嘩は、『夜神神殿』の最下層をボロボロにした。二人ともレベルが1000オーバーな訳で、その力は絶大。地上だったら一つの村……いや、一国くらいは崩壊しているのではなかろうか。

そんな戦いを見たクロフとクロフィア。いわばゲームのNPCである兄妹二人にとって、レベルが大きくかけ離れた存在同士の戦いは、ただただ畏怖の対象でしかなかったであろう。ケーナが味方で良かったと心底安堵したことであろう。

そんな両者の戦いはケーナ家のマスコット・クーによって鎮火される。これまでも示唆されてきたことであるが、この妖精・クーは滅茶苦茶なチート能力を持っているようだ。

その真相も、ケーナがそもそもリアデイルの世界に来た理由も、宿屋で目覚めた理由も、オプスが全て鍵を握っていて説明してくれる。どれもかなり衝撃的な事実であり、是非とも読んで確認してくれ……と言いたいところではあるが、幾つかは掻い摘まんで説明しておこう。

今後のケーナの生き方にも関わってくるのだから。

 

さて、オプスの正体についてまずは語っておこうか。おそらくケーナにとっては、これが一番の衝撃的事実だったのではないかと思う。

実はオプスのリアルは、VRMMO『リアデイル』の開発者であり管理者である。管理者がスキルマスターになるまでやりこんでいるとは……チートを使ったのか? とも思ったが、そんなことはなく、他のプレイヤーと同じように真っ当に、他人を騙して蹴落として倒しまくって、ここまでの地位に上り詰めたようだ。

ちなみにオプスは男の魔人の姿ではあるが、リアルは女性でもある。

次に語りたい情報は……VRMMO『リアデイル』がそもそも作られた理由を語りたい。もしかしたらケーナにとっての一番の衝撃はこれかもしれない。

実はVRMMO『リアデイル』は、事故によって歩くことができなくなった各務桂菜のために作られたのである! リアルの回想において、度々だが登場していた叔父さんの協力と、オプスのリアルの人が協力してゲームを開発。その副産物として、ゲーム開発の資金開発のために公開され、多くの人に愛されるゲームとなったようだ。

そして次に知って欲しい情報は……なぜケーナが200年後の世界で目を覚ましたのか? これが以外と超重要であり、この世界の根幹に関わるような話であり、ケーナのこれから先にも関わってくる。

実はケーナにゲームシステムがインストールされ、その同期にそれくらいかかったのだ。つまりはケーナがこの世界で死んだりした場合、ゲームシステムが崩壊……つまりは世界の崩壊と同義である。

ちなみにクーはサブシステムを担っている。強さはそこから来ているのだ。

 

……あらかた世界の秘密について語ってしまった。ニュアンス的に、まだまだ全てを語り尽くしているという訳ではないようだが、それでもケーナと読者にとっては、重大なインパクトを与えてきた。

そしてこれから先、ケーナはどうやって生きていくのか。

まぁ、ケーナの考え、生き様、人間関係は変わらない。子供は一杯いるし、王女様が孫だったりするし、この世界において、ゲームシステムをインストールされているいないに関わらず、重要なポジションにいることは同じだ。

これからも好き勝手に生きて、自由に世界を歩き回ってくれることだろう。

それこそが、この世界を作った叔父さん達の願いなのだから。

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