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ブギーポップ・ダウトフル 不可抗力のラビット・ラン 感想

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作品リスト

※ネタバレをしないように書いています。

※これまで(出版順)のネタバレを含みます。

皆が最善を尽くした。

情報

作者:上遠野浩平

イラスト:緒方剛志

ざっくりあらすじ

街から少年・少女が消えていく事件を追う羽原健太郎。統和機構での地位を着実に上げていく九連内朱巳。二人の天才が相対した時、 ”世界の危機” は始まっていたのだ。

感想などなど

羽原健太郎。初登場は「歪曲王」であり、正義の味方を体現した霧間凪に対して恋心を抱き、彼女に協力しているハッカーである。「お久しぶり」といった感じだが、歪曲王の騒動の後も、霧間凪とは仲良くしていたようだ。

そして、個人的にとても好きなキャラである九連内朱巳。初登場は「ハートレス・レッド」で霧間凪と共に ”世界の敵” と対峙し、 ”傷物の赤” という二つ名を持ち、無能力者でありながら、統和機構での上層部に上り詰めつつある乙女である。

そんな本作における主要人物二人初登場時の作品は読まなくてもストーリー自体は多分理解できる。とりあえず、二人とも霧間凪と知り合いであることだけでも分かっておけば問題はないだろう。

本作では ”統和機構を騙す才女” と ”天才ハッカー” の二人の戦いが引き起こす ”世界の危機” が主軸に展開していく。二人の頭脳戦の面白さと、どのようにして ”世界の危機” へと向かって行くのか? を考察しながら読み進めるのが楽しい作品となっていた。

 

まず上記二人の目的を簡単に整理しておこう。

羽原健太郎は「街で次々と消えていく少年・少女事件の真相を追いかけること」で、最終的には事件の解決が目的です。

一方、九連内朱巳の方は少しばかり厄介で「MPLS能力を解放する可能性のある少年少女を保護し、MPLS能力を覚醒した場合にすぐに対処できるようにする」という目的が統和機構上層部に説明したもので、実際は「身寄りのない貧困の少年少女を保護すること」が目的です。

彼女の表向きと実際の目的の二つがあることにより、物語はややこしくなります。

なにせ羽原健太郎からしてみれば、九連内朱巳は統和機構から派遣された悪者であり、まさか ”正義の味方” のような行動を取っているとは思いもよりません。

しかも、互いに霧間凪の影響を受け、最善の正義の行動を取り続けるのです。いやぁ、恐ろしい。

 

基本的に二人の戦いであり、それだけでも十分厄介なのですが、そこにタイトルにもなっている白渡須奈緒という少女が関わってくる。

彼女はラビット・ランという『他人の迷いが見え、操る』という能力を持っている。強さが良く分からないかも知れないが、彼女に迷いを握られると、何かを判断する際に少女というフィルターを挟まなければ行動できなくなってしまうようだ。

もう少しかみ砕くと、彼女に能力を使われると、彼女に命令されないと動けなくなってしまうということである。何とも厄介な能力だ。

しかも白渡須奈緒は九連内朱巳が保護している少年少女の内の一人なのである。MLS能力者になりうる子供を監視する目的(表向き?)を達成する以前に、能力者がその中に紛れ込んでいたという更に厄介な状況。

……ふむ、たくさん説明を書き連ねましたが、物語の複雑さに厄介さは伝わってくれましたでしょうか。

 

霧間凪もブギーポップも大活躍するストーリー展開は心が躍ります。正義の味方が盛りだくさんの物語は常に飽きないものでした。

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