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【漫画】嘘喰い35 感想

【前:第34巻】【第1巻】【次:第36巻】
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※ネタバレをしないように書いています。

至高の騙し合い

情報

作者:迫捻雄

試し読み:嘘喰い 35

ざっくりあらすじ

孤島における非合法集団「アウトロー」を統べるべく伽羅が行動を開始する。そんな彼の前に現れたのは――。

感想などなど

砦を攻めていてフロイドとの間に勃発したゲーム「矛盾遊技」において、拳銃で撃たれることを織り込んだ上での決死の作戦を遂行しボロボロになりながらも辛勝。それによりフロイドはゲームから追放されることとなった。

さて、こうして梶君は砦を攻略完了。めでたし、めでたし……とはならなかった。

そもそも拠点攻略の仲間には、ハルがいた。忘れがちだが、彼の正体はお屋形様こと切間創一である。ゲームで勝利したこの安心しきった状況で、なんと梶君を裏切って砦を彼自身で占拠してしまったのだ。

彼は獏の協力者としてゲームにやって来た……にも関わらず、獏の作戦と相反するような行動をする。彼の真意は分からない。それでも梶君を裏切ったという事実は揺るがない。

そのことを知った斑目獏は、「作戦B」へと切り替えて行動を開始することにした。

まず、いつも獏さんが食べているカリ梅の調達である。そういえば、この島に来てからと言うものカリ梅を食べていなかった。自分が食べたいから……という理由だけでなく、大量に調達したカリ梅を使って商売を始めたのだ。

ただカリ梅を売るというだけでなく、カリ梅を買った者に伽羅との手押し相撲挑戦権を与え、勝った者に10000ビオスを上げるというギャンブル(?)によって、大金を荒稼ぎしたのだ。一夜限りのテイパー大祭りの間だけとはいえ、かなりの額を稼いだことだろう。

しかし、獏の目的が金稼ぎだけとは思えない。彼には一夜限りの大儲けによって、世情がどう動くかまで推測できていたのだ。

 

カリ梅の入手にはテイバー国を経由するという都合上、無法集団「アウトロー」が跋扈する森をどうしても通らなければならない。輸送部隊は散々文句を言い、危険性を獏に報告していたようだが、彼らの予想通り、アウトローの襲撃によりカリ梅が強奪されてしまった。

「カリ梅を盗む意味なんてあるのか?」と普通の社会であれば思うかもしれないが、獏が仕組んだ商売によってカリ梅には価値が生まれてしまった。奪うことに意味が生じてしまったのである。まさか、これが獏の策略とは。

そんなカリ梅の奪取に駆り出されたのが、我らが伽羅さんである。

そこで大暴れして気付いたら "過激派" のボスとなった彼は、アウトローの全てを取り仕切るべく "潜伏派" のリーダー・アラタと会う約束を取り付ける。しかし、どうやら既に "潜伏派" を実質取り仕切っているのは、護衛人・ジョンリョというラロの協力者だった。

つまりアウトローを支配するには、護衛人・ジョンリョを倒さなければならない。

『嘘喰い』という作品を通して、ギャンブルで勝ったとしてもその勝利を確実にするには、暴力が必要なことは一貫している。そんな中、獏にとっての暴力の一つである伽羅は、その暴力を遺憾なく振るって最強の護衛人であるジョンリョとの戦いに臨む。

その裏では號奪戦も繰り広げられることとなる。

その対戦マッチは、色々あって警視庁密葬課から賭郎に入ってきた三鷹さんと、拾號立会人・番台薫。番台薫は初登場だが、ちょっと声をかけようものなら殴ってくる暴力装置である彼と、冷静に状況を見て解説を入れてくれる三鷹さんとの戦いも面白い。

四人が○し合いをし、その内の二人は○ぬことが確定している。

迫力の暴力のぶつかり合いが、圧倒的な画力で描かれていく。

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