工大生のメモ帳

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涼宮ハルヒの憂鬱 感想

※ネタバレをしないように書いています。

語り継がれる伝説

情報

作者:谷川スグル

イラスト:いとうのいぢ

ざっくりあらすじ

入学早々ぶっ飛んだ挨拶をかます涼宮ハルヒ。

文藝部唯一の部員、長門有希。

可愛らしい美少女先輩、朝比奈みくる。

不自然な時期にやって来た転校生、小泉一樹。

そして、どこにでもいる平凡な俺ことキョン。SOS団の結成である。

感想などなど

説明……いります?

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」

この台詞をどこかで聞いたことがあるのでは? 数々の作品でパロられています。

ライトノベル黎明期を支えた伝説のライトノベル。あぁ、完結さえさせてくれば、個人的ライトノベルランキング第一位間違いなしだというのに。それでも面白いことはこの上ない。ネタバレをしないといっても、どこからどこまでがネタバレなのか正直よく分からないが、頑張って書かせていただこう。

 

完結していないので評価しずらい部分もあるが、個人的に一番好きなライノノベルだ。一巻だけで何周したか分からない。自分で思いっきりパロった作品も書いていたりする。後輩からの評判はあまり芳しくなかったが。

まず文体はかなり独特だ。しかし、かなり読みやすい。

人称は一人称で、情景描写から何に至るまで全てが主人公の心の声で描写されていく。それで周りの状況などがするっと頭に入ってくる感覚は読んでいて心地よい。性格に変な嫌みもなく、人間味に溢れている。

さらに特筆すべきは冒頭だろうか。「サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことはたわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいいような話だが、……」で始まる主人公の独白を読めば、主人公の性格や考え方がほぼ分かるようになっている。

そして、一巻での内容の濃さも魅力の一つだ。目まぐるしく展開が移り変わり、一気に出されていく設定の数々は、ややこしい設定を書き連ねるライトノベルが多いなか、この作品は非常に分かりやすく提示されていく。

そこからたたみかけるように、あまりにも綺麗な終わらせ方。

やっぱり名作だなぁ……と思います。

 

涼宮ハルヒを名前だけは知っているけど、読んだことはないという人に向けて書いておこう。

ジャンルとして色々言われている。自分が説明するときは「設定はSF、舞台はラブコメ」と言うようにしている。

本作では宇宙人、未来人、超能力者が登場する。

一応ネタバレに入ると思うので名前は伏せるが、彼らはSOS団というよく分からない団(部活)に、涼宮ハルヒによって集められる。一応言っておくと、涼宮ハルヒはそれらのことを知っていて集めたわけではない。たまたま偶然、世にも珍しい人種(?)が集まってしまったということらしい。

じゃあ、主人公であるキョンは? 残念ながらどこにでもいる一般人だ。

そんな宇宙人や未来人、超能力者がでてくる時点でSFであるという点は何となく分かって貰えると思う。

問題はラブコメの部分だ。ラブコメは誰かが誰かに恋心を抱いた時点で成立するとすると、本シリーズでは誰と誰の恋愛模様を描いた作品になっているのだろうか。

その恋愛という観点に焦点を当てて本作を読むとかなり理解も進むし、楽しめるとだけ言っておこう。

 

もう古い作品でネタバレもクソもない気がします。しかし、この自分が自分にかけた制約「ネタバレをしない」をまぁ、律儀に守れたのではないでしょうか。きっと破ったところで誰も何も言わないとは思いますが。

本当に面白い作品であり、今となっては古いので格安で手に入ると思うので、かなりおすすめです。