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無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 12 感想

【前:第十一巻】【第一巻】【次:第十三巻】
作品リスト

※ネタバレをしないように書いています。

転生したら、まともな人生を

情報

作者:理不尽な孫の手

イラスト:シロタカ

試し読み:無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 12

ざっくりあらすじ

母ゼニスを救出するために、父と共に迷宮へと足を踏み入れたルーデウス。大学の図書館で手に入れた『転移の迷宮探索記』を元に、順調に進んでいるかに見えたが……。

感想などなど

『ゼニス救出困難、救援求む』

短い、がそれ故に危機感を煽る手紙を受けて、父パウロの窮地を手紙で知ったルーデウス。第十一巻、ノルンの引き籠もり騒動を解決したかと思えば、すぐにこんな事件が起こる。娘誕生の幸せの絶頂と、母と父の窮地という二大イベントが同時に起きて、ルーデウスも読者も、感情がぐっちゃぐちゃである。

そんな窮地に対して、ヒトガミは父の元に行かないようにと助言する。行くことで後悔するとヒトガミは語るが、行かなければ後悔が付きまとうことは必死である。さらに周囲の後押し――妻やナナホシなどの助けを受け、各地に散らばった転移魔方陣を使うことにより、最短でパウロ達のいるベガリット大陸へと辿り付くことに成功。

いよいよ、父が救援を求めた『ゼニス救出』にルーデウスも加わることとなる。

ゼニスがいるとされている迷宮は、いたる所に転移の魔法がトラップとして配置された厄介な場所である。その厄介さを端的に説明すると、ルーデウスの師匠・ロキシーが転移により飛ばされて行方不明になるレベルだ。

ロキシーは凄腕の冒険者であることは、わざわざ説明するまでもないだろう。そんな彼女が、パウロ達という優秀な仲間達との探索の時に行方不明になってしまう。少しの油断が命取りになるということが分かっていただけるだろう。

そして一人の欠員が出たことで、ただでさえ過酷な探索が苛烈を極めた。その結果が、あの手紙である。

これからの探索は、パウロを始めとし、かつて一緒に囚われたギース、男が好きなタルハンド、ルーデウスと共に旅をしてくれたエリナリーゼ、そしてルーデウスという豪華メンバーで挑む。

ゼニスの救出……そしてロキシーの救出も合わせて。

 

この第十二巻は、是非とも一切のネタバレをせずに読んで欲しい。まぁ、このネタバレをしないことを絶対とする本ブログに来た貴方ならば、このままリンクを踏んで購入して下されば、難なく可能であろう。

この第十二巻における山場はおおよそ三つ。

一つはロキシーの救出である。先ほど転移魔法で飛ばされたという話をしたが、幸いなことに彼女が飛ばされたのは、それほどヤバいところではなかったようだ。探索の過程で、寄り道ついでに壁をいくつかぶっ壊したら彼女を発見した。

このシーンはロキシー視点で描かれる。この時、彼女を助けるために壁とモンスターをもろともぶっ壊して駆けつけるルーデウスが格好いいのだ。まぁ、ロキシーのパンツをご神体として崇める変態だけれども、そこは目を瞑ってあげよう。

二つはゼニスの救出である。ゼニスがいたのは、迷宮の最下層。そこにはやまたのおろちを彷彿とさせる超再生に、高火力に高防御力を持ったモンスターが待ち構えていた。そいつとの戦いは苛烈を極め、ルーデウスは『大切な者』を失う結果となったとだけ言っておこう。

三つ目の山場は……ルーデウスの挫折、後悔、苦しみが一度に押し寄せてくる。そこからどう這い上がるのか? その答えは、読んで確認して欲しい。

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