工大生のメモ帳

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神達に拾われた男4 感想

【前:第三巻】【第一巻】【次:第五巻
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※ネタバレをしないように書いています。

スライム研究に明け暮れて

情報

作者:Roy

イラスト:りりんら

ざっくりあらすじ

クリーナースライムによるランドリーショップも軌道に乗り始め、第二号店を出店する運びとなった。その準備として従業員の研修などに力を入れつつ、故郷ということになっているシュルス大樹海へと向かうため、冒険者ランクを上げるという目標もできた。スローライフはさらに忙しくなっていく。

感想などなど

クリーナースライムのランドリー専門店も軌道に乗り、かなりの金額を荒稼ぎしているものの、従業員たちの労働環境はブラックとは程遠いホワイトという素晴らしきかな店長リョウマの手腕たるや。どうかブログ主も雇って欲しい。

元スライム研究者も三人ほど雇ったことで、スライム研究の実情を教えてもらうこともできた。どうやら餌で進化するということですら、誰も把握できていないのだという。どうやら古の論文で、「食べ物が進化条件になるなどありえない」的なことが書かれていたらしい。古から語られてきた常識を打ち破った過去の偉人たちは凄いのだな……と感慨に耽りつつ、弾むスライム談義に終わりは見えない。

またメタルスライムやアイアンスライム等のスライムのその後も描かれ、第三巻で大金はたいて購入したブラッディスライムも、肉の血抜きで大活躍。消臭ようにとおいていた炭を食べたことでデオドラントスライムなる消臭効果を持つ液体を吐き出すスライムまで登場。それら膨大な種類になりつつあるスライムを駆使することで、仕事の効率化と収益化を図っていく過程は、読んでいて気持ちいい。

そして、この第四巻における大きな進展は二つある。

一つは二号店が出店したということ。一年……いや半年も経っていない内に二号店というのは驚きのスピードである。これも全て多くの人と人脈を築き上げたリョウマだからこそできる芸当か。

二つに、これまでの漠然とした目的のない金稼ぎの日々が終わりをつげ、故郷ということになっているシュルス大樹海へと向かう大きな目的ができたのだ。転生してきたリョウマのために、神達は実在の人物を両親として用意したらしく(すでに死去しているため、名前だけ借りたような状況になる)、その両親が生活していたというシュルス大樹海に色々と残されたアイテムがあるというのだ。

では取りに行こうとなるが、どうやらシュルス大樹海というのはかなり厄介な場所であるらしく、かなり強いモンスターが跋扈しているようだ。そのために冒険者としてランクを上げながら、経験を積んでいくことにした。

これから始まるであろう戦闘を、スライムたちでどのように切り抜けていくのか。見ものであろう。

 

スローライフと言いながら、次々と新商品を開発し、金を稼ぐことができる商品を数多く抱えている。例えば食料を保存してある冷蔵庫だって、おそらくは商品として足りうるものだと思われる。また、ランドリー店に置かれたシステムだって、あっさりと流しているがいくらでも金を稼ぐ元手となりうる。

また、第四巻で訪れた魔道具を販売する市場では、クーラーやヒーターといった存在を知ることとなる。転生者の付けたネーミングがそのまま残っていっているのだろう。また、たくさん見せてもらった商品の技術を踏まえて作ったオルゴールは、大変面白いアイデアとして周囲の人たちからの評判も上々。この男、まーーーた金の匂いをさせてやがる。

今後、リョウマがやるべきことはたくさんある。ありすぎて書ききれない。そして同時にこれからのリョウマの活躍にも期待が膨らんでしまう、そんな内容であった。

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