工大生のメモ帳

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【ゼロの書】虎走かける作品まとめ【感想リスト】

作者リスト

「ゼロから始める魔法の書」「魔法使い黎明期」シリーズを執筆した虎走かける氏の作品の内、感想を書いている作品をまとめました。あくまで、自分が感想を書いた作品を並べたということを、ご理解下さい。

虎走かける作品について

悪魔と契約を結ぶことで力を借りて利用する「魔術」という技術があった。しかし、それを使うにはあまりにも支払うべき代償や、危険が大きく、人々には浸透しなかった。また、「魔術」を扱う者達は魔女と呼ばれ、教会から命を狙われる。この世界の歴史は、教会と魔女の争いの歴史といっても過言ではない。

そういった世界を舞台にしたファンタジー作品『ゼロから始める魔法の書』でデビュー。使うことが難しい「魔術」とは違い、詠唱や身振り手振りを真似するだけで同じような力を行使することができる新たな技術「魔法」。その使い方を記したゼロの書をきっかけに、世界各地で起こる事件の数々を描いている。

ゼロの書を執筆した魔法使い・ゼロは、本来の思惑とは違う使い方がされていることに責任を感じ、それらの事件を収めていく。相棒として引き連れる獣堕ち(獣の姿をしているが人間)の傭兵と共に旅をしていく。全11巻で完結。

その後を描いた正統続編『魔法使い黎明期』では、すっかり魔法が受け入れられた世界を舞台に、教会と魔女との間で一時的に休戦協定が結ばれた平和な世界で、未だ遺恨の残る教会と魔女との間で起こるいざこざを解決していく。

ともに作り込まれた魔法や魔術、悪魔といったシステムが魅力となっている。とくに「魔法」が新たに開発された技術という『ゼロから始める魔法の書』の設定は、個人的に驚きであった。続編『魔法使い黎明期』では前作でのキャラが、頼りになる先人達として描かれており、前作を読んでいればより楽しめる内容となっている。

DMMブックス(作者リスト):虎走かけるの作品一覧

ゼロから始める魔法の書

”獣堕ち”と蔑まれる半人半獣の傭兵は、森で「魔法」を使う魔女に出会う。まだ「魔法が世に広まっていない世界で、『魔法』の使い方をまとめたゼロの書を探しているという彼女の護衛として、彼女の道中について行くこととなった傭兵は、世界の命運を分ける戦いに巻き込まれていく。

魔法使い黎明期

五百年に及ぶ魔女と教会の対立は、数年前の和平によって解決した……かに見えたが、世界的には消えない魔女、教会それぞれに対する遺恨や差別意識の数々。そんな情勢の中、ウェニアス王国王立魔法学校に通っていた記憶喪失の少年・セービルは、そのあまりの成績の悪さによって、反魔女派の勢力が強い王国南部に特別実習で向かうことに。