工大生のメモ帳

読書感想その他もろもろ

深く知った。だから応援する。

お題「#応援しているチーム」ということで、はてなブログ内では多くの人が応援している球団やチームについて盛大に語っていることだろう。見なくても分かる。普通そうだ。

しかし、本ブログは普通ではない。タイトルからして意味不明である。何を隠そう、毎回何かしらをこじつけてラノベや映画や小説を語っているからだ。こじつけさせればブログ主の右に出るものはいない。妙な説得力を持たせることに関しては、どうか任せて欲しい。

さて。

スポーツというのは見ているだけでも楽しいものだ。ラグビーのルールなど良く分からないが、屈強な男同士のぶつかりあいというのは、見ていて湧き上がってくるものがある。これまでの人生で野球とサッカーを観戦したことがあるが、会場全体が一体となって戦っている感覚というのはスポーツ観戦特有なのだろう。正直、どっちのチームを応援するとか考えていなかったが、ただ楽しかったという記憶だけはある。

残念ながら某感染症で延期しているオリンピックも、平和の祭典として全世界から人気がある。国境も越えて楽しむことができるスポーツというのは、人々を熱狂させる。そこまで人を熱狂させるスポーツ選手というのは、生半可な努力でなれるものではなく、才能や努力や仲間……まるでジャンプのお約束のようなものがなかればなることは叶わない。だからこそスポ根アニメや漫画というのは人気があるのだろう。

ラノベにもスポ根ものはある。例えば『ピンポンラバー』、

名前の通り、卓球を題材にしたライトノベルである。テンポの速さと勢いと、卓球の試合・試合・試合・試合という連続したストーリー展開は見ていて楽しい。個人的にアニメ化してほしいラノベランキング上位に君臨している。

他にもブログ主は未読だが、『つるぎのかなた』という剣道を題材とした作品がある。いずれ購入したら感想を上げるだろうが、読書メーターで一位になるなど話題性なども高い。その他『ロウきゅーぶ!』も一応はスポ根ものになるのだろう。読んだ友人が曰く「思ったよりバスケしてた」と一言感想を語っていた。

ラノベではないが、『バッテリー』という小説は小中学生の頃に読んでいたことを覚えている。青少年特有の青臭さが色濃い作品だったと記憶している。

そういったスポ根小説では、ライバルキャラというものが決まって登場する(よく考えてみるとスポ根に限った話ではないが)。ブログ主は大抵の場合、主人公陣営を応援する。作者もそうなるように演出など気を配っているだろう。

そして大抵の場合、主人公陣営が勝利する。

その度にブログ主は思うのだ。勝利することこそが、主人公である条件なのだろうか? と。王道を逸れて主人公が負ける展開を用意している作品というのもあるが、それも最後に得る勝利のためのカタルシスを大きくするための展開に過ぎない、とブログ主は深読みする。

そして大抵の場合、深読み通りに主人公陣営が勝利する。

冒頭部分にてスポーツ観戦した際の感想として、『どっちのチームを応援するとか考えていなかったが、ただ楽しかったという記憶だけはある』というように書いた。つまりはブログ主にとって、どちらを応援すれば良いのかが良く分からなかったのだ。だからこそ勝利したことに喜びを感じるより、会場の空気に酔って、楽しかったという思い出だけが漠然とした形で残る。応援したという感覚はない。

その理由は単純明快。どちらのチームのことも良く知らないから。

スポ根ものを読んで主人公陣営を応援するのは、何故だか分かるだろうか? それは単純に主人公陣営のことしか知らないからだ。主人公がめちゃくちゃ努力した、主人公はめちゃくちゃ良い奴だ、主人公は勝つための理由がある……だから主人公が勝利すれば読者も喜ぶ。負ければ悔しがる。

現実も大差ないのではないだろうか。幼い頃から見ていて知っているチームを最初は好きになり、その球団越しに見た別の球団を好きになるのかもしれないが、それは定かではない。

数ヶ月前にスポーツ観戦に誘われた。残念ながら某感染症により行けなくなったが、ブログ主は元々断るつもりでいた。「終息したら行こうぜ!」という彼の笑顔が眩しく、断るより前にブログ主は頷いていたが。

いずれ迎える終息を前に、少しチームについて調べてみようと思う。せっかく行くのであるならば、精一杯楽しめる努力をしよう。選手のことを知りながら、少しずつ好きになっていくのを実感しつつ、終息を待っている。