今週のお題「もう一度見たいドラマ」
ドラマは最近見てないな……と思いつつ、過去の思い出を振り返った。
これまでどんなドラマを見てきただろうか? と。
自身の人格形成に少なからず関与していると思われる作品を振り返ってみると、何となく自身の趣味趣向というものが分かるというもので、「俺は結構ミーハーなんだな」とか、これ最後どうなってたっけ? と検索して、「あぁ、そうだった」と思わず膝を叩いたりした。
そうして過ぎ去っていく休日。ドラマを改めて見返して、記憶の糸を手繰り寄せる作業は、結構楽しい。ということで、そんなドラマ達で印象に残っているものをいくつか紹介しよう。
ケイゾク
SPECとかで有名な堤幸彦監督の推理ドラマ。迷宮入りの事件だけを扱う二係に、将来を約束された東大卒のキャリア柴田が配属された。変人を極めた天才な彼女と、腕っぷしの強さと独特の正義感を貫く真柴という二人によって、次々と迷宮入りした時効間近の事件を解決していく。
「あのー、犯人わかっちゃったんですけど」
という緊迫した事件とは違ったやんわりとしたセリフによって、謎解きが始まっていく流れが、段々と癖になっていく。取り扱う事件はまるで超能力でも使ったかのような謎に満ちた事件ばかり。真相も解決方法のどれをとっても不穏な空気に満ちている。そんな世界で柴田ののほほんとした感じが癒しになる……最後の方はその癒しが辛くなってくるが。
とりあえずOPの『クロニック・ラブ』を聞いてみて欲しい。この作品の雰囲気というものが分かって貰えるはずだ。
動物のお医者さん
獣医を目指して北大の医学部に通う学生のドタバタ日常。原作漫画が紛れもない傑作だが、ドラマの方も紛れもない名作である。よくもまぁ、原作の犬猫共に似た動物たちを集めたなぁ……と。キャストも文句なし。
冬至は主人公の飼っているシベリアンハスキーが大ブームとなったり、北大の医学部を目指す者が増えたりと、あちこちで社会現象を巻き起こしたのだと言う。そういうことが起きたとしても不思議はないレベルの面白さである。
鍵のかかった部屋
貴志祐介著『防犯探偵・榎本シリーズ』のドラマ化。原作とはキャラの解釈は……ふむ、難しいラインですね。やってることは一緒なのですが、どうにも違う人物のように描かれています。ということで、原作とドラマのそれぞれで楽しむことができるということで。
防犯探偵という通り、防犯のスペシャリストである榎本が、殺人事件の起きた密室の謎を解き明かしていくミステリ作品。密室という扉をピッキングで開けていくような、謎が全て解き明かされた感覚はやはりミステリの醍醐味ですよね。
33分探偵
犯人が明らかになっていて、普通に進めば5分で終わるような事件を、何とか33分間場を持たせるという脱力系ミステリ。シュールな展開と会話の数々がどうにも癖になる。あまりにもくだらなすぎて。久しぶりに見ようと思ったら、どこにも配信されていない! いや、マジで誰か何とかしてくれ。
見たい……。本当に見たい。
『リーガル・ハイ』とか『相棒』とかは省きました。もうみんな知ってるでしょ、ということで。