※ネタバレをしないように書いています。
※これまでのネタバレを含みます。
二人は今日もキラプリを。
情報
作者:岩沢藍
イラスト:Mika Pikazo
ざっくりあらすじ
幼女先輩こと新島千鶴、キラプリおじさんつまり主人公の黒崎翔吾は、アミューズメントパークで開催されるキラプリイベントにて、限定アイテムを入手するために当然のごとく参加する。
そんな二人の前に現れるのは凄腕キラプリプレイヤーのめちゃかわJSアイドル ”美咲丘芹那”
千鶴に何とかして友達を作って欲しいと行動する 黒崎翔吾 と、アイドルとしてイベントに参加する 美咲丘芹那。そして、何かおかしい幼女先輩 新島千鶴。
三人はアイテムの入手のためにアミューズメントを駆け回る。
感想などなど
一巻最期の二人協力プレイはかなり盛り上がりましたね。もう三巻が出ているそうですが、自分は未だ二巻までしか購入しておりません。早く買いに行かなければ。
前巻のテーマが勝利(ちょっと違う気もしますが)とすると、今回のテーマは友情と言ったところでしょうか。
黒崎翔吾はキラプリをぼっちでプレイし続けていたけれど、何だかんだで可愛い幼なじみもいるし、前巻に至っては新しく可愛い女友達ができた。正直羨ましい。
対して幼女先輩はどうだろうか。
詳しい事情が語られた訳ではないのだが、引っ越してきてばかりであまり友達もできず、親もあまり家にいない。黒崎翔吾がキラプリをするときはいつもゲーセンにいる。何か不穏な闇を抱えていそうだということは簡単に推測できる。
そんな彼女のために黒崎翔吾は、友達ができるようにと下手なフォローをする。これが下手すぎてアレだが、まぁ、それはいい。優しさから生まれるその行動を批判できる人はいないだろう。
そんな彼の行動に対する新島千鶴の反応は少し違和感がある。何というか、そんな彼の優しさを理解できても、もっと別のことに気づいてほしいと言いたげで……。そんな違和感の正体とは何なのか。
アイドルの女子小学生も登場する。
しかもただのアイドルではない。超売れっ子のアイドルである。おそらく彼女の日常は多忙を極め、友達と遊ぶことなんて叶わないように思える。そんな彼女の唯一といってもいい息抜きが、キラプリだった。
そんな彼女の望む物とは一体何なのか?
子供の単純なようで複雑な思惑が入り乱れた本作。三巻が早く読みたい。