※ネタバレをしないように書いています
※一巻のネタバレを含みます。
師匠と弟子。それは、昔からの約束。
情報
作者:白鳥士郎
イラスト:しらび
ざっくりあらすじ
九頭竜八一は、突然将棋連盟会長こと盲目の天才棋士 ”月光聖市” に呼び出されて、「新たな弟子を受けて欲しい」とお願いされる。
一度は断るものの、どうしてもという会長の言葉に押し切られ、依頼を引き受けることにした。
「私はあなたを師匠だなんて呼ばないから」
黒衣の少女 ”夜叉神天衣”
初対面であるのに、いきなり手厳しい彼女の言葉。
こうして、弟子を二人抱えた彼の生活が始まった。
感想などなど
今回の話の主役は誰なのか?
一巻ならば、九頭竜八一と雛鶴あいの二人と自信を持って言える。
押し切られる形で弟子をとったものの、師匠として、棋士として、竜王として闘おうと意思を固めることができた八一。
ただ好きだからという理由で将棋に打ち込んでいた雛鶴あいが、はっきりと親に対して「将棋がしたい」と言い切った。
さて、今回新たに夜叉神天衣という弟子ができた。やはり、今回も『半ば無理矢理』に、だ。会長からの命ともあれば、断るわけにもいかない。出会いはある意味最悪ともいえるだろう。口の悪い女子小学生に対して、師匠としての行動を自分なりに考えていく。
しかも、どうやら会長がお願いしてきたことにも理由があるようです。まぁ、何も理由がなくお願いしてくるとは考えにくいですが。
彼の心情は揺れ動いて、成長していく(気付いていくという方が正解か)過程が物語の肝でしょう。
最後に彼のとる選択とは何なのか。師匠として、自分にできることを考えいかなければいけないのです。
あぁ、言わなくても分かるかも知れませんが、夜叉神天衣は女子小学生です。
そして、ルビ振りが相変わらずです。
その台詞を空銀子に言ってやってくれぇ……。
ロリコンである九頭竜八一と、弟子達との絡みは相変わらず面白い。