※ネタバレをしないように書いています。
※これまでのネタバレを含みます。
天才という名の越えられない壁
情報
作者:白鳥士郎
イラスト:しらび
ざっくりあらすじ
プロ公式戦一発目。《両刀使い》こと山刀切尽に無残にも敗北した九頭竜八一は、また対戦するときに向けて、振り飛車を指せるよう修行を開始する。
一方、九頭竜八一の姉弟子 滝壺桂香 は研修会で降級の危機に陥っていた。驚異の成長スピードで追いついてくるあい。対して停滞を続ける桂香。
彼女は選択を迫られる。
感想などなど
今回の主人公は二人となっている。滝壺桂香と九頭竜八一。つまり、
研修会の世界とプロの世界。
凡人と天才。
それぞれが単体で描かれたとしてもおかしくはない。しかし、物語は同時に進んでいく。
天才はいとも容易く凡人の数十年の積み重ねを超えていく。「チートだろ」と思った方も少なくないだろう。まぁ、それは一巻からずっと言っていることだし、彼も少なからず努力している。相変わらずロリコンだし(関係ない)
滝壺桂香は父に棋士を持ち、幼い頃からずっと将棋に打ち込み続けていた。しかし、九頭竜八一だけでなく、あいや空銀子の才能は圧倒的だった。
その才能の差という物は、残酷とも言えるほどはっきりと描かれている。
それでも……だからこそ、彼女の最期の選択があると思う。
ロリコンのためのギャグラノベと言えなくもないが(というか、そうですね。否定できません)、こういった才能の対立もしっかりと描かれている。アニメはどこまでやるか知りませんが、ココまでやって欲しい。