※ネタバレをしないように書いています。
※今までのネタバレを含みます。
天才と天才の一騎打ち
情報
作者:白鳥士郎
イラスト:しらび
ざっくりあらすじ
いよいよ若き竜王・八一と将棋界最強・名人との対決。
天才と神の一騎打ちの舞台は……ハワイ!?
何故だか師匠や弟子もみんなぞろぞろとついてきて、さながら一門旅行のよう。
おまけに銀子と夜の街へ繰り出していく。
こんな感じで八一はタイトルを守ることができるのか。
感想などなど
あらすじとは裏腹に、内容はシビアで熱く、しっかり将棋やってました。まぁ、それは前回もそうでしたね。いや、毎回そうですか。
天才と言われている八一と神と謳われる名人。
物語は当然のことながら八一の視点で展開していく。だからこそ、八一が勝つために全力を出していることは嫌と言うほどに伝わってくる。そして、名人がいかに強いかも同時に伝わってくる。
手の読み合いは熾烈を極め、竜王というタイトルの重みが肩にはのしかかり、世間は名人の竜王というタイトルの獲得を望んでいるかのようで。
状況は圧倒的に八一の不利。天才の力を前に打ちひしがれます。
そんな中、彼の周りには仲間がいました。
同時に桂香さんの試合は進行していきます。前巻で無事プロになることができた桂香さんはマイナビの大会で勝ちを積み重ねていきます。次の相手は……
釈迦堂里奈女流名跡 通称・永遠の女王
女流棋士の憧れであり、女流界最強とも名高い存在。実力差は歴然。しかし、「勝つ」と桂香さんの闘志が薄れることはありません。
こちらでも熱いバトルが展開していきます。
まさか泣きそうになるとは思いませんでした。ロリコンラノベとはもう言えません。
これは、熱い将棋小説です。手に汗握る物語でした。