工大生のメモ帳

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大人と娯楽とブログ

今週のお題「大人になったなと感じるとき」

このブログのタイトルは、『工大生のメモ帳』である。

このブログを作った当時は、疑いようもなく大学生であった。ブログを何年も続けるということを想像することができなかったために、社会人が『工大生』という名を冠するブログを運営するというチグハグな現状ができあがってしまった。

社会人になれば、ブログを続けることもなくなるだろう……そう思っていた。ラノベもアニメもいずれ見なくなって、登録したドメインの支払いもいずれしなくなり、ブログという存在をふと忘れてしまう未来を予期していた。

しかし、どうだろう。

未だにラノベは読んでいるし、アニメの情報も毎期ごとに確認している。大学生の頃よりも金銭的に余裕が生じたことにより、漫画やラノベの購入、アニメのサブスクに関してはより充実している。

 

ただ大学生の頃とは違い、娯楽に対する向き合い方というものは変わってきた。ラノベでは高校生が主人公である作品が多い。学生気分が抜けきれていない大学生にとって、高校生というのはまだまだ感情移入可能な範囲だったのだ。

十代の男子が強大な敵と立ち向かったり、大人を圧倒するような不思議な力を得たり、そんな世界を身近な環境で夢想する。それができる年齢には制限があったんだな、ということは大人にならないと気付けない。

そんなことに気がつくのは、本ブログに載せる記事を書いているふとした瞬間だったりする。

高校生の時、目の前に立ち塞がって見えた大きな大人に、自分がなってしまったのだ。

お酒が飲めるようになったって、納税の義務を果たすようになったって、大人になった気はしなかったのに。成人式はとうの昔のように感じられるが、やっと大人になった感じがする今日この頃であった。