工大生のメモ帳

読書感想その他もろもろ

ふと見上げた本棚に

お題「我が家の本棚」

ふと本棚を見た。お題スロットを回して、「我が家の本棚」と出てきたからだ。

そして思う。きたねぇな、と。

 

まずラノベが多い。およそ三割。一般書籍も同じくらいだろうか。次点で漫画が二割。残りは技術書である。最近になって急速に勢力を伸ばして、本棚の面積を圧迫しつつあるのはラノベ……ではなく意外にも技術書だったりする。

幾度となく開かれて、付箋塗れになった技術書達のいくつかは、「本棚まで取りに行くのが面倒だから」という理由で本棚から飛び出して、仕事机の横に並べられている。部屋を汚く見せる要因の一旦となっている技術書は、ある意味ラノベよりも漫画よりも身近で、最も手に取っている本と呼べるかもしれない。

それらの本が大して整理もされずに、ざっくばらんに突っ込まれている。先ほども書いたように、本棚という枠に収まりきらずに机横に、ベットに置かれた本もいる。整理整頓とは程遠い。その悩みは、今後も本が増え続けることを思うに、解決される未来は見えそうになかった。

この本達は、自分にとっての歴史のようなものなのだ。

高校時代、受験を終えて一番に買った本や漫画は良く覚えている。よくもまぁ、今の今まで売られることもなく手元に置いているものだと感心する。友達に勧められた形で買った本も、その友達の顔と共に思い出せる。買った覚えもない本も、その本の隣に置いてある本も見ることで思い出せたりする。

技術書だってそうだ。あの資格を取るために買った本。試験で教授がお勧めしていた本。大学の書店で並んでいた本。先輩に勧められた本……自分の人生は常に本が身近にあった。

きっとこれから先、この本棚から消えていくものもあるけれど、読んだことで得た経験は自分を形作っていると思うと、とても愛おしく思えるのは自分だけだろうか?