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【漫画】LIAR GAME 3 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

嘘つきが勝つゲーム

情報

作者:甲斐谷忍

試し読み:LIAR GAME 3

ざっくりあらすじ

2回戦『少数決』を制したのは秋山だった。直は4000万を得ながらゲームをドロップアウトしたが、良心の呵責に苛まれ続ける。そんな中、届いたのが敗者復活戦開催の一報。少しでも秋山の助けになるために、敗者復活戦に参加して金を稼ごうと考えるが……。

感想などなど

2回戦『少数決』ではチームを組むことで、そのメンバーの誰かは必ず勝つようにし、勝者に他の敗北メンバーが抱える借金を支払わせるという必勝法で勝利。

その必勝法を利用して、一人勝ちして金を全部持ち逃げしようとしたフクナガを、騙して勝利し、ただ一人3回戦に進むことを決めた秋山。そんな彼の背中を見ていることしかできなかった神崎直は良心の呵責に苛まれ続けることとなる。

そもそも本ゲームに招待されたのは直のみであって、秋山は直に誘われる形で巻き込まれたに過ぎない。そのことが引っ掛かっていたわけだ。そこで3回戦に進むことを決めた秋山のために、少しでも金を稼いで彼に渡すことでドロップアウトしてもらおうと敗者復活戦に参加することを決めた。

……まぁ、彼女自身が考えて行動したというよりは、運営の人間の口車に乗せられた感はあるが、それでも最後に決断したのは彼女だ。再び大金を賭けたゲームに挑むこととなる。

敗者復活でのゲームは『リストラゲーム』。騙し合いの頭脳戦について感想を語っていこう。

 

ゲームの目的、ルールは非常にシンプルで、「敗者復活戦に集められた9名の中から敗者1名を投票で決める」というものだ。ゲームは10時間行われ、1時間に1回投票が行われ、最終的に最も得票数が少なかった者一人が敗北――残りの8名で賞金を山分けして次の戦いへと進む。

投票とは言いつつも、アイドルの総選挙のような、学校での生徒会選挙のような単純な人気投票ではない。あくまでLIAR GAME、騙し合うことが求められている。

このゲームでは2つのチケットがやり取りされる。それぞれの使い方が重要になってくる。

まず一つ目のチケットはMチケット。これはゲーム会場内で使うことができる取引の約束を記したものである。

例えば、Aさんが喉が渇いて水が欲しいと思ったとする。しかし会場には水が用意されていなかったため、たまたま水を持っていたBさんから貰わないと水が飲めないと分かった。そこでMチケットを使い、水を500円で買うというような取り決めをMチケットに記載し、実際に取引をする。もしもMチケットの取り決めを反故にした場合、一億円のペナルティが課されるため、このMチケットの効力は絶対となるという訳だ。

最終的に本ゲームにおける勝者は8名で、賞金は山分けとなっていた。しかし、このMチケットを使えば金を稼ぐことだって可能になる。結局は使い方次第といういつもの感じである。

さて二つ目のチケットはLチケット。この紙の横側に5名分の名前の記入欄があり、そこに『3回戦に進ませたい人物の名前』を記入して投票する。つまり投票用紙だ。ここで確認しておきたいのは、5つの記入欄全てに同じ名前を記載してもいいということ、そしてゲームのプレイヤーじゃない人物の名前や自分の名前を記載した場合はペナルティ一億円ということ。

さて、ここまでルールを列挙してきたが、本ゲームを理解する上で知っておかなければならない情報は、これ以上でもこれ以下でもない。ここまでの中に勝つためのヒントは散りばめられている。

シンプルが故に面白い。それが『リストラゲーム』だ。

 

最初に動いたのは、2回戦で場を荒らしまくったフクナガだった。彼は直に「必勝法がある」といつかの秋山と同じような感じで声をかけた。彼の語る必勝法は、 ”その通りに進むのであれば” 確かに必勝法といえるような内容だった。

そして、彼の語る必勝法の内容は非常にシンプル。フクナガが直に5票、直がフクナガに5票を互いに投票し続けるというものだ。これによりフクナガと直の50票が確定され、それ以外のメンバーの票が一票でもばらければ最下位――つまりは敗者になる可能性は低い。

結局、本ゲームにおける敗者は一人、その一人にならなければいい。一位になることに固持しなければ、最低限の票数を確定させれば勝率は上がる。理論上は間違ってないように思う。

フクナガが裏切らなければ。

大方の予想通り、フクナガは裏切る。裏切らなければフクナガではないというくらい見事にあっさりと面白いくらいに裏切る。ここで面白いのはフクナガが声をかけていた相手は直だけではなく、それ以外のメンバーにも声をかけて直包囲網を形成するという徹底した勝ち筋をもぎ取ろうとしていた。

2回戦で秋山に敗れているので忘れそうになるが、このフクナガという男はかなり強い。妙な説得力と行動力、相手の裏を読んで潰してくる手腕は見事と言わざるを得ない。

そんな彼を倒すことができるのは秋山しかいない。彼もまた行動力の化物で、直からの連絡が急に来なくなったことを心配して敗者復活戦の会場に足を運び、救世主となって裏から直をサポートする。

危機的な状況を打開していく様はとても気持ちが良い。正直者で騙しやすい直という偏見があるからこそ、みんなあっさりと騙されていく。もしかしたら彼女が一番怖いかもしれない。

シンプルながら奥深いゲームだった。

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