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【漫画】STARTING GATE! ―ウマ娘プリティーダービー― (2) 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

ウマ娘達の物語

情報

原作:Cygames

漫画:S. 濃すぎ

試し読み:【新装版】STARTING GATE! ―ウマ娘プリティーダービー― (2)

ざっくりあらすじ

サイレンススズカ含む大勢のウマ娘達と仲を深めていくスペシャルウィーク。そんなある日、ウオッカとダイワスカーレットの喧嘩を目撃し、彼女ら二人が仲良くできるように画策する。

感想などなど

最近、辛いシリアス世界観の作品ばかり見ていた。ウマ娘のアニメ二期も、心を砕く史実ベースの展開だったことが思い出される。見ていないという人は、二期の一話の不穏なエンディングまでだけでも見て欲しい。

ゲームでもたまーに辛辣なモブがいたり、人の心がないと疑いたくなるようなメディアがいたりと、心に来るシーンがたまにある。

それに比べると、この世界は優しさで出来ている。第一巻、オグリキャップがスペシャルウィークに喧嘩を売ろうとしているように見せかけて、実際はただ、食堂で大食いするのが恥ずかしいからどうすればいいか? と相談したいだけだったり。スペシャルウィークを守るために、サイレンススズカが頭を下げに行っていたり……というように。

第二巻の一話目から、いきなりスペちゃんが太ってしまったという平和な話から始まっていく。いや、スペシャルウィークにとっては致命傷なのだろうが。あれだけ喰っていれば、それは太るだろうという感想しか抱けない。

そんな風に彼女が食べ過ぎる原因は、新たな環境に来たことによるストレスではないかと考えたサイレンススズカ。そこで彼女の気分転換のために、一緒に遊びにでかけることとなる。

……あぁ、平和だ……。

 

そんな中、トレセン学園を飛び交う怒号。その中心にいたのは、ダイワスカーレットとウオッカであった。

同室である二人は、(いつものように)喧嘩を始めたらしかった。その理由は、ダイワスカーレットが朝からプリンを食べていて、それをウオッカが注意したから。

……喧嘩するほどのことか? と思うが、それはウマ娘達も同じような反応だ。野次馬が集結して、彼女らの喧嘩の動向を眺めていた面々も、「なぁんだ、いつも通りか」と興味を失ったようにその場を去って行く。

喧嘩するほど仲が良いという言葉が、これほど似合う二人もないだろう。

だがその現場を始めてみたスペシャルウィークは、何とかして二人の仲を取り持とうと動き出す。トウカイテイオーの協力も得て、ダイワスカーレット、ウオッカ、トウカイテイオー、サイレンススズカ、スペシャルウィークの五人で遊びに行くことで、仲を取り持とうとする。

しかし、そう簡単にはいかない。二人の間には険悪なムードが漂い、売り言葉に買い言葉の暴言の嵐である。遊んでいる最中、突如として走って逃げ出すダイワスカーレット。それを追いかけようとするスペシャルウィークと、少しの間だけでも一人にさせておくべきだというサイレンススズカ。

どうすればいいか、悩むスペシャルウィーク。

ダイワスカーレットにどう接すればよいか、そのことを一番知っているのは、彼女と一番喧嘩しているウオッカだった。ラスト、何だかんだ言い合いながらも笑顔を浮かべる二人が最高に可愛かったのは、ここだけの秘密である。

 

さて、そんなエピソードが終わると、途端にシリアスに針が振られる。この寒暖差で風邪を引きそうになってしまうが、その合間にも微笑ましい幸せなシーンが山ほどあるので、何とか心を保っていられる。

サイレンススズカがまとう不穏な空気感。彼女が選抜レースで落とされたという話しが、何度も印象づけられるように繰り返され、挙げ句の果てには「私 この部屋を出ようと思って」とスペシャルウィークに告げるサイレンススズカ。

彼女は今いる栗東寮から美浦寮に移ろうというのだ。

それは栗東寮の寮長・フジキセキや、美浦寮の寮長・ヒシアマゾンを巻き込んだ大事件に発展していく。彼女が心に抱く悩みとは一体。このまま平和な世界が続いてくれることを願うばかりだ。

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