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【アニメ】「魔王学院の不適合者」第一話【感想・解説】

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2020夏アニメ化リスト

 

まず最初に

「小説家になろう」にて連載され、書籍化に至った作品。ゲームのラスボスを飾るような魔王が、主人公として活躍し、あらゆる理屈を滅茶苦茶にしつつ無双していく様は爽快感すら感じさせる。また、そういったチートキャラは人格に問題があることが多いが、本作は平和を好み、些細なことは気にせず、魔王らしくどっしりと構えていることが多い。

アニメを少しばかり視聴した感想としては、設定に関してはあまり説明せず、絵面で主人公がチートであることを分からせるように工夫しているように感じた。魔王が二千年前から設定してきたという話などは二話以降で説明していくようになっているのだが、その説明はかなりざっくりとしている印象を受けた。

本記事では魔法や派閥に関する説明など補足を行っていく。ストーリーを理解する上ではとても大事なことなので、別の話でも繰り返し書くかもしれないが、その点はご了承願いたい。

用語・人物解説

アノス・ヴォルディゴード

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • 2000年前、人間、精霊、神々を敵に回しながらも蹂躙し尽くす程の力を有していた《暴虐の魔王》……が転生してきた姿。現代の魔法技術では力を測ることができず、《不適合者》の烙印を押された。
  • 単純に現代の魔法では力を測ることができなかったという理由だけでなく、彼は魔物以外の血が混じった混血児であるため、魔王の転生した姿とは信じて貰えなかった。混血や、純血を示す皇族については後述。
  • 人間と精霊と神々との争いを終わらせるために、人間界と精霊界と神界と悪魔界を隔てる壁を作り出し、千年は開かぬ扉を生み出すための犠牲となって一度は死んだ。その2000年後、転生して現代にやって来て今に至る。詳しくは第二話で説明される。
ミーシャ・ネクロン

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • 七魔皇老(後述)の一人であるアイヴィス・ネクロンの家系に連なる少女。
  • 魔力量が学院内でもかなり高く、とくに創造系の魔法の扱いに長ける。
  • 双子の姉がおり、仲はあまり良くない……ということになっている。
ゼペス・インドゥ

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • かませ弟。
  • 皇族であるため試験を受ける必要はないのだが、力を示すという意味合いもあり参加。しかしアノスに何十回か殺さされた。
  • 魔剣を扱えるという時点で、(現代の魔族の中では)かなり強い魔族と言える。魔剣は扱うためには魔力を制御する繊細さ(魔剣にもよるが)、相当量の魔力(これも魔剣による)が必要されるためだ。
リオルグ・インドゥ

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

  • かませ兄。
  • 弟を情け容赦なく殺した。アノスがいなければ弟が生き返ることは当然なかった。
  • 魔法の暴走を察知して被害を右腕だけに留め(死んでもおかしくなかった。事実、周囲にいた魔族は皆死んだ)、命を落としてもおかしくない《起源魔法》を発動させ成功させる辺り、弟よりはかなり強いことが見て取れる。
イザベラ

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • 転生したアノスの母親。本来であれば死産だったとされる。
  • 料理の腕はかなりのもの。他人に騙されやすそうな雰囲気を漂わせているが、実際はかなり有能。
  • 勝手に解釈して勘違いを膨らませがち。それにより今後、アノスは二股重婚ホモ……など多種多様な属性が付与されていく。
グスタ

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • 転生したアノスの父親。鍛冶職人。
  • 鍛冶の腕はかなりのものではあったが、人間であるため魔族に対応した剣……例えば魔剣などは作ることができない。
  • 大抵のことは受け入れる器量の持ち主で、アノスが例え二股で重婚でホモであろうと受け入れていく。
魔王学院デルゾゲード

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy
  • 支配者階級《魔皇》を育てる魔族の学校。魔王が転生してくる時代が近づいてくると、魔王が転生するに相応しい器を探す業務も担う。
  • 建物はかつての魔王城デルゾゲードをそのまま利用している。地下に広がっている迷宮には、かつて魔王が集めた魔道具などを集めた宝物庫があるとされている。
  • 毎年、ある程度の力量に達し、魔王の血が流れている魔族に、入学試験を受ける招待状を送っている。なお純潔の皇族は、その入学試験が免除されている。なかには自ら進んで入学試験を受ける皇族もいるらしい。
七魔皇老
  • 2000年前。アノスが自らの血から生み出した(交配ではなく魔法によって生み出された命)七人の眷属のことを指す。その時は、七魔皇老などという名前は与えられていなかったため、2000年の時の間につけられた名称。
  • 転生するに辺り、自身の血を受け継いだ肉体が必要だったため、七人の配下には眷属を増やしていくように命じた。その眷属を増やしていく過程で、人や精霊の血が混じってしまった者を混血、逆に混じらなかった者を純潔、またの名を皇族という。
  • 魔王直々に生み出されたということもあり、魔界における権力は絶大。実質の最高権力者。
皇族と混血
  • 魔族の中でも魔王の血を引く者を魔王族と言い、その中でも魔王族間でしか婚姻を結ばず魔王の血を脈々と引き継ぎ守った一族を皇族と言う。魔王が転生してくるとすれば、そういった皇族の肉体であるとされていた(実際は人間と魔物の混血の肉体に宿ったが)。
  • 混血と純血の間にある差別意識は根強く、皇族と人間の子ができてしまった場合は存在が抹消されてしまうことも珍しくない。
  • 皇族つまり暴虐の魔王の血を色濃く受け継いだ存在こそが尊いとする《皇族派》と、人間の血が混じっていようと全ての魔族が平等であるとする《統一派》の二つが存在する。
根源
  • 生きとし生けるものの全てが持っている根幹のようなもの。本シリーズにおいてはとても重要な概念となっている。
  • 優れた魔法の使い手であれば、生前の記憶を根源に留めておき生まれ変わることができる。例え肉体が滅びたとしても根源さえ残っていれば蘇生させることも可能。逆に言ってしまえば根源が壊されようものなら、それは問答無用で死を意味する。また根源を攻撃された場合、想像を絶するような痛みで苦しむことになるようだ。
  • かつての勇者は七つの根源を持ち、六つの根源が壊されたとしても一つ残っていれば復活したのだという。また、魔王も根源が壊された程度では死なない(?)という理屈を無視した能力を持っている。
起源魔法
  • 絶大な魔力を有する起源から力を借りてくることで発動する魔法。禁術に指定され、発動には命の危険を伴う。しかし効果は絶大。
  • 起源とは大抵の場合、古い時代に絶大な魔力を持っていた存在のことを指す。そして起源から魔力を借りるためには、その存在について詳しく正確に知っている必要がある。その正確さにより制御の難易度などが変わってくる。
  • 強力な魔法ではあるが、その起源そのものにダメージを与えることはできない。ちなみにこの魔法の開発者は魔王である。

注目すべきポイント

2000年前……

原作ではまず最初に、魔王アノスが転生するに至った理由がプロローグとして描かれている。アニメでは二話でざっくりと描かれているため、詳細は二話にて説明を行いたい。

ざっくりと説明するならば、

  1. 人間や精霊、神々との戦争に明け暮れる
  2. もう争いはしたくないので、人間、精霊、神々の代表者を集める
  3. アノスの魔力を全て使って、世界を四つに分ける1000年は壊れない壁を作る
  4. その結果アノスは死ぬが、2000年後に転生してくる←今ここ

上記の内容は魔族の間で伝承として残されており、魔王学院では転生してくる魔王アノスを見つけることも目的の一つとして掲げているようだ。

転生してきた魔王様

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

アニメ冒頭より一ヶ月前(つまりアノスは生後一ヶ月である)にアノスは、イザベルとグスタの子として生まれた。ともに人間であるが、少なからず魔王の血が混じっていたということなのだろう。

ちなみに2000年前のアノスの両親は人間によって殺され、その死体からアノスは産まれた。それにより人間に対して憎悪が芽生えた……などということはなく、基本的には平和を望み、争いが起きたにしても双方の死者は可能な限り少なくなるよう努力していたようだ。

産まれて間もなく人語を操り、生前の記憶も保持していたため、《成長》という現代では失われてしまった魔法を用いて瞬時に学院に入学するに適した年齢にまで成長。それを見た両親は「まぁ、こんなにすくすくと成長して!」と、驚きや恐怖よりも喜びが勝ったようだ。

魔王学院への入学試験①

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

魔王学院への入学を賭けた試験が始まった。その第一の試験内容は、『五人の候補生と戦い勝ち抜くこと』である。その戦いはどちらかが戦闘不能に陥るか、ギブアップを宣言するかで決着が着く。死んでしまったら……まぁ、仕方ないかのスタンスである。

アノス様一回目の相手はゼペスという門で絡んできたかませである。その身を反魔法の鎧で覆い、炎を纏った魔剣――彼曰く家宝――を片手に魔王アノスに戦いを挑んでいく。

ちなみに彼の持っている魔剣は、2000年前のそこらに落ちていた木の枝よりも弱く、アノスの身体に触れようものなら傷を与えるどころか逆に壊れてしまう程度の雑魚。反魔法の鎧は、アノスが撫でれば粉々に砕け散る程度の防御力しかないという。

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

まぁ、そんな雑魚武具だけど彼は家宝だって言うのだから、触れて壊してしまわないように心音を用いて遠隔で攻撃。これ以上やったら死ぬというラインを見極めて引く辺り、さすがは魔王様。お優しいこと。

その後、子孫は「言霊でしかギブアップさせれないんだろ!」と煽る。言霊というのはその名の通り、言うことを聞かせることができる魔法のことで、門にてゼペスを縛ったのは魔王の言霊によるものだ。魔王はその煽りに乗っかる形で、「言霊を使わずにギブアップさせる」という《契約》の魔法を互いに結んだ。

この《契約》魔法に関しては、今後も度々登場する。その名の通り、この魔法を通して結んだ契約は絶対となり、何人たりとも逆らうことはできない。

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

そして、魔王が言霊を使わずにギブアップさせる方法として、『何度も殺して、何度も《蘇生》させる』という外道な手法を用いる。ちなみに《蘇生》の魔法は2000年の時を経て失われてしまった。それにより命に対する考え方も、魔王と現代の魔族との間で大きな隔たりがあるのだろう。

また、それぞれの根幹となっている根源が壊れてしまった場合、《蘇生》をすることはできなくなってしまう。ゼペスの場合、魔王の攻撃により根源までは壊れてしまわないようにされている。さらに3秒以内に《蘇生》させているため、変な欠落などは発生していない。魔王様、なんとお優しいこと。

魔王学院への入学試験②

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

そうして勝ち抜いた結果、魔王様の入学は確定した。その後は学院内でのクラス分けのための『魔力測定』と『思考適正』が執り行われる。

魔力測定に関しては画像にある水晶に魔力を送り込むことで、その魔力量を測定する。2000年前には存在しなかったため、「こんな便利なものができたのか」と喜ぶ魔王様。軽く力を込めて、水晶を壊してしまう。

水晶は絶対に壊れない……という様な常識があったため、水晶が壊れてしまったのは事故(?)として処理され、その直前に鏡に映し出された0という数字が、魔王アノスの魔力量となってしまったことをアノス様は知らない。

魔王学院への入学試験③

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

次の試験は『思考適正』。魔方陣の中では《思念通信》(テレパシーのようなもの。今後度々登場)を応用して、魔王様に関する複数の質問に答えられるようになっている。

まぁ、魔王様にとっては自分ことを答えればいいわけで、内容は当然満点……というわけにいかなかった。2000年の時を経て、《暴虐の魔王》という名に相応しい残虐の限りを尽くしたということにされ、全ての話が誇張されてしまっていることまで知る由もない。

帰宅

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

ミーシャと共に帰宅すると、何故だかミーシャはアノスのお嫁さんということにされてしまった。今後も彼のお嫁さん候補は増え、重婚やらホモやらの属性が付与されていくが、魔王様はあまり気にも留めずに放っておくことにする。

ちなみに魔王様の好きな料理はキノコグラタンであり、2000年前から変わりない。かつて部下からは魔王らしい食事として「人間を食う」と思われていた節もあり(そんなわけあるか、と本人は否定する)、まともな食事にありつけなかった模様。それが平和になって母親の作ったご飯を食べられるという幸せを噛みしめる魔王様であった。

送り届けるが……

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

インドゥ家の兄弟に絡まれるミーシャとアノス。彼らとしては皇族に刃向かった(本人にその気はないが)混血の二人が許せないようだ。創造魔法により築いたコロッセオ内で二人を大勢で囲んでボコボコにしたかったのだろうが、相手があまりに悪すぎた。

本作の魔法は設定上、根源から生み出されるものとされている。その根源の格があまりに違いすぎた場合、根源は相手を恐れ魔法が生み出されることなく暴走してしまう。魔王と彼らの格が違いすぎたことにより、まず周囲の名前もないモブ達はあえなく死亡。

魔法の暴走を右腕だけに留めた兄は起源魔法《魔黒雷帝》を撃って対抗しようとするが、アノスが起源であるため、用語・人物解説でも示した通り、ダメージを与えることはできなかった。

その後、チャンスとして弟を《腐死》でゾンビとして蘇らせたアノス。強くなった弟と協力して立ち向かって来いというのだ。情け容赦なく弟を殺した兄と、その弟が仲良く共闘などできるはずもなく二人は死亡。戦いはあっけなく幕を閉じた。

魔王学院の不適合者

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©2019 秋/KADOKAWA/Demon King Academy

魔王ではあるが、試験の結果が振るわなかったため、魔王不適合者としての烙印を押されてしまった魔王様。

学院側からしてみれば、魔法量はゼロで、魔王に関する知識はどれも間違っているという常識知らずなのだから、不適合者と言われても仕方ないのかもしれない。

しかも混血であるため、今後も彼の学院生活は苦労することになりそうだ。まぁ、魔王様にとってはどれも些事ではあるのだろうが。そんな無茶苦茶な学院生活の幕開けである。

最後に

作画が頑張ってましたね。なろう作品って作画でふざけることが多いのですが。遅い投稿になってしまっていますが、チマチマと書いていくつもりですので、お付き合いよろしくお願いします。

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