※ネタバレをしないように書いています。
みんなを守りたい
情報
監督：杉島邦久
アニメーション製作：GONZO
放送時期：2007冬
ざっくりあらすじ
ネウロイと呼ばれる謎の飛翔体によって侵略されつつある人類は、対抗手段として魔女の魔力を増幅させる『魔導エンジン』を備えた飛行装置・ストライカーユニットを開発し、日夜ネウロイと戦いの日々を過ごしていた。そんなネウロイとの戦いの最前線にて、各国のエースを集めた501部隊が組織されることになり――。
感想などなど
アニメに漫画、小説と複数のメディアに渡って展開されているメディアミックスシリーズ「ストライクウィチーズ」は、ネウロイと呼ばれる怪異と魔力を持って生まれた少女・ウィッチとの戦いを描いている。
魔力は少女にしか宿らない。男は魔法を使えないし、女性であったとしても歳を取れば魔力は失われていく。そのため少女だけがネウロイと戦うことができる戦力として使われる。それぞれのウィッチには魔力量や固有魔法といった個性があり、戦闘ではいまいちな固有魔法であったりすればバックアップ側に回ったり、地上で戦ったりする者もいる。戦闘でネウロイを直接叩くことができるウィッチは貴重であることが分かってもらえるだろうか。
そんなネウロイは海を渡らない（水が苦手（例外あり））という性質があり、日本は比較的平和だ。しかし大陸は壊滅的な状態である。大陸の各地にネウロイが出てくる巣が形成され、この巣を叩かない限りは、際限なき物量によって前線が潰される。その状況を打開すべく大陸奪還の足がかりとして、各国のエースを集めた501戦闘航空団を組織し、最前線に送り込みネウロイの巣を叩くことにした。
その辺り501銭湯航空団のメンバー集めの話は、漫画で描かれたりするのだが、アニメでは全員が揃った後、しばらくして主人公・宮藤芳佳がスカウトされてから話がスタートとなる。
そのため第一話、第二話は宮藤芳佳のスカウト回という名の紹介回となる。ネウロイとの戦いに大いに貢献した優秀な技術者を父に持ちながら、戦闘は嫌いという心優しい彼女が、軍人として最前線に立つこととなる過程が丁寧に描かれつつ、彼女の持つウィッチとしての才が遺憾無く発揮される神回なので、とりあえず見てみて欲しい。
できることなら501戦闘航空団のメンバー全員を紹介したい。
エントリーNO1。主人公・宮藤芳佳。固有魔法は治癒魔法。バック要因としての力が評価された訳ではなく、彼女の持つ魔力量の多さが評価された。アニメを見ていくと、彼女の魔力量の多さは異常であることが分かっていただけるだろう。はっきり言って、この世界のバグである。
エントリーNO2。坂本美緒。彼女に関してはストライクウィッチーズ零という外伝が描かれており、わりとマジで日本の救世主的なウィッチである。彼女の固有魔法・魔眼により、それまで倒し方が分からなかったネウロイの核を見つけ出し、これを破壊することで倒せると発見したウィッチなのだ。さらに宮藤芳佳という世界のバグをスカウトしてきた張本人でもある。
エントリーNO3。リネット・ビショップ。固有魔法・射撃弾道安定は1kmの的であろうと直撃させることができる超強力魔法なのだが、自分に自信がないことで戦闘では、あまり役に立っていなかった。各国のエースを集めているという触れ込みの501戦闘航空団の中で唯一の落ちこぼれといえる。しかし、宮藤芳佳との交流を経て自信を取り戻してからの強さは圧巻である。
エントリーNO4。ペリーヌ・クロステルマン。固有魔法・電撃はネウロイの核が分からなかったとしても倒すことができる超強力なものだ。しかし、それを使わずともエースと渡り合える実力を持っている。気の強い性格であるが、周囲に気を配ることができるみんなの母である。
エントリーNO5。ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ。固有魔法は三次元空間把握。誰がどこにいるのかを目で見ずとも把握し、的確な指示を出すことができる指揮官だ。ネウロイの取りこぼしもないというのも強みだろう。また歌も上手く、彼女が歌う回は名作だ。
エントリーNO6。ゲルトルート・バルクホルン。固有魔法は怪力で、ネウロイをぶん殴って破壊することもできる。はっきり言って怖かった。また、超絶シスコンである。おそらく、あなたが思っているよりもシスコンだ。自覚もない。
エントリーNO7。エーリカ・ハルトマン。おそらくだが、この501戦闘航空団の中で最も強い。固有魔法は大気を操ることができる疾風。この一期ではあまり自分から話すことはせずクールなキャラを演じているが、一番狂ってると個人的に思う。彼女によるズボン盗難事件は是非とも見て欲しい。爆笑必至である。
エントリーNo7。フランチェスカ・ルッキーニ。固有魔法は多重シールド。シールドを複数重ねが消し、ドリルのようにしてネウロイに突貫。最年少であるため経験値や判断力で劣るが、巣の力ではエーリカに迫るとされている。声が可愛い。一回聞けば忘れないだろう。
エントリーNO8。シャーロット・E・イェーガー。スピード狂の彼女に相応しく、固有魔法は超加速。そのスピードで翻弄しつつ、敵をボコボコにする。501戦闘航空団の中では、最もスタイルが良い。ルッキーニと仲が良く、彼女のためなら割と何でもする。良いお姉さんである。
エントリーNO9。サーニャ・V・リトヴャク。固有魔法・全方位広域電波探査により、地平線のところにあるネウロイまで探知できることを駆使し、夜間哨戒任務についていることが多い。ハスキーボイスな儚げ美少女である。
エントリーNO10。エイラ・イルマタル・ユーティライネン。固有魔法は未来予知。宮藤芳佳がバグならば、こちらはチートである。強すぎてナーフされがち。棒読みな声が癖になる。
10人全員を一気に紹介してしまった。はっきり言って、それぞれで1000字書けるくらいにキャラが濃い。そんなただのキャラアニメと侮っていると、忘れがちなシビアな世界観や、ネウロイという謎多き怪異に迫るSF展開に乗り遅れることとなる。
アニメ一期で楽しめた方は、二期三期に劇場版にOVAに漫画に小説に外伝と、一年以上は遊んで暮らせるコンテンツの多さに驚かされることだろう。この沼に入る入り口はどこでも良いが、個人的にはストライクウィッチーズ一期から素直に入ってくることをおすすめしたい。
