※ネタバレをしないように書いています。
終末の世界で、生きていく。
情報
作者:枯野 瑛
イラスト:ue
あらすじなどなど
数百年前、地上のヒトは獣によって蹂躙され、滅ぼされた。ただ一人、数百年もの間石にされていたヴィルムを除いて……。
残されたオークやトロールなどは天空の島に逃れ、未だ休むことをしらない獣の侵攻におびえる日々を過ごしていた。
そんな中、ヴィルムはとある仕事を引き受ける。
内容は軍隊のある部署に配属されて『基本何もしないでいい』のだと言う。
仕事場所に行ってみれば、何人もの幼い少女達が共同生活を送っていた。
感想などなど
いつだったかアニメ化もしていた本作。この一巻の感想を書く現在、もう四巻くらいまでは読み終えています。本当に面白い。
この作品は他のライトノベルとは雰囲気が明らかに違います。ただのファンタジーと一言では説明できない、そんな作品です。
一巻の焦点は、たった一人残されたヴィルムの正体と配属された場所で出会う少女達の存在です。
この少女達の正体を書くのはネタバレなのかと真剣に悩んだ結果、書くことにします。実際一巻で明かされた情報というのは大した物ではありませんので……。
彼女たちは、妖精兵という存在です。
獣に唯一対抗できる聖剣という武器を扱うことのできる彼女たち。幼い容姿で、いつ死んでもおかしくない戦場に赴きます。
そんな彼女たちと生活を共にして、ヴィルムは何を思うのか? そこが見所となります。
この作品に対して展開がものすごく遅い、と感じる人が大半だと思います。しかし。伏線の数々と、真相が徐々に明かされていく後半は(まだ見終わっているわけではない)、読んで良かったと思える素晴らしい内容となっています。
一巻だけでなく三巻くらいまでは読んで欲しい。