工大生のメモ帳

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恋の話を、しようか 感想

※ネタバレをしないように書いてます。

四人の人生や思いがすれ違い、通い合う。

情報

作者:三上康明

イラスト:オトウフ

ざっくりとあらすじ

とある予備校の「合否判定模試」

集められた男女四人の高校生は受講中、停電に遭遇する。どうすればいいのかを話し合う中、

「恋の話を、しようか」

檜山ミツルの唐突な発言と共に、明かりが点灯し四人の高校生が出会う。

今まで何の関わりもなかった四人が、関わり合い、惹かれあう。

そして、彼らの時間はゆっくりとだが、確実に過ぎ去っていく。

感想などなど

一巻完結型の恋愛小説。四人の登場人物(男二人、女二人、計四人)それぞれが主人公(メイン?)として、章立てされている。つまりプロローグ、エピローグを除くと四章で構成されているというわけだ。

さて、この物語における大事な点は、「四人それぞれ高校三年生であり、卒業を間近に控えている」だろうか。

卒業。高校生活の終わり。新たな生活の始まり。

それは今まで共に遊び、わめいてきたクラスメイト達との別れという寂しいイベントごとなのか、はたまた新しい生活に踏み込めるという喜びに満ちたイベントなのか。もしかしたら、高校生活に対する後悔の連続で心が沈みきってしまうイベントなのかも知れない。

どれにしたって、避けられないイベントであるということに違いはない。どんな形であっても、だ。

四人も当然卒業する。自分で考えて進路を選択して、別々の道を進もうとしている。

残された卒業生活の最中、それぞれに悩みがあって、人生があって、そして……

好きな人がいる。

残された時間を四人はどう過ごすのか。

最期の怒濤の展開は目を離せない。

四人の思いが、感情がすれ違いながらも、通い合っていく。

しかし、それは生半可な覚悟じゃ無理なことであって。

 

かなりきれいに終わって、後腐れだとかも少しもない。これ以上ないほど最高の終わり方だった。

あぁ、俺の高校生活ほんとにゴミ

恋の話を、しようか (ガガガ文庫)

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