※ネタバレをしないように書いています。
コスプレ・スクールライフ
情報
作者:福田晋一
試し読み:その着せ替え人形は恋をする 15巻
ざっくりあらすじ
ついに付き合うことになった五条新菜と喜多川海夢は、幸せを謳歌する。その後の幸せな日常! ラブラブ!
感想などなど
たまに恋愛リアリティショーを見るのだが、好きな男性に対する女性の表情や目線や声っていうのは第三者視点だと露骨すぎて分かりやすいようだ。女性の好きな男性に対する目って、こう……こんなに露骨なのかぁ……って。
特に喜多川夢海なんかは、第一巻の頃なんか見ると好きでも何でもない男に対しては、どこか距離感がある。いきなり水着で部屋に上がり込むなんて行動してるから誤解しがちだが、彼は男に対して一定の線引きがしっかりしてるタイプだと思う。
男からのLINEはけっこう未読無視して溜めてると思う(偏見)。罪な女だ。
事実、喜多川海夢と五条新菜は付き合っているとクラスメイト全員思っていたらしいから、海夢の新菜への態度、目線、声色は露骨に好き好きだったのだろう。隣からラブコメの波動を感じるの楽しそう。そんな青春送りたかった。
それにしても美味しそうにご飯を食べる乙女って良いなと感じる。五条君が撮っている彼女の写真には、食べている写真たくさんあって幸せ。それにしても、これまでも色々なところに行ってきたのを思い返すと、やっぱり付き合ってなかったのおかしい。
とはいえちゃんとデートという形でのお出掛けは始めてで、これまでとは違った何かをしたい。ということで喜多川海夢のお願いは……
手 繋いで♡
それに対する新菜の解答は……
嫌です
繋げや。
五条新菜が女性と手を繋ぐことを恥ずかしがるウブな属性があることはさておいて、これから先のことが語られていく。
冬コミのハニエルで伝説を残した姫こと海夢(と新菜)は、これからその道で生きて食っていくこともできたはずだ。コスプレ衣装のクオリティの高さ、役を演じる上手さとルックス、そのどれを取ってしてもコスプレ世界を席巻することができるだけの魅力がある。
しかし結局、二人とも名乗り出なかった。一応、若菜は「ありがとうございます」リプを送ったが、怪しい業者みたいな感じなので気付かれないだろう。
彼らはコスプレで金を稼ぐという世界に身を置くことを拒んだ。コスプレを好きであり続けるためのある種の覚悟を、そこから感じた。コスプレを純粋に楽しみたいという姿勢が、個人的にはとてもかっこ良く見えた。俗物的なブログ主だと、稼げそうだと思ったら飛び込んでしまいそうだから。
好きなものを好きだと言い続けることの難しさを、この漫画では何度も描かれてきた。好きと言い続けるための方法もたくさんあって、そのどれが正解ということもないだろう。
それぞれの大人がそれぞれの後悔を積み重ねながら、好きなものを好きと言い続ける。コスプレに限らず、そういう好きを大切にしていきたい。それぞれの好きを大切にしていきたい。
良い漫画だった。良い結末だった。