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【アニメ】「賢者の孫」第十話【感想・解説】

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2019春アニメ化リスト

 

まず最初に

今回はシリアス回。オリバーが魔人となった原因であり、全ての始まりの物語。かなりのシリアスであり、重たい内容です。一応伏線も張られていました。その辺りも触れながら、帝国の仕組みに関する詳細もまとめつつ書きました。

そんなシリアスとは打って変わって、平和なアーグスハイド王国。シンも何かをやらかしたようです。まぁ、ネーミングって難しいですよね。ネーミングセンスって磨こうとして磨けるものではないですし。

用語・人物解説

シン=ウォルフォード

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 電話の開発により大金を稼ぐこととなる。現実でもベルが電話を開発して会社立てたし、それと同じような流れである。
  • アルティメットマジシャンズの隊長として活躍することとなる。その後については、原作を読もう。
  • 服のデザインは誰がしたの? という質問を受けたが、少なくともシンではないだろう。
オリベイラ=フォン=ストラティウス(後のオリバー=シュトローム)

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 元々貴族として地域を治めていた。帝国の中では異端な、平民優遇処置を行っていた。詳しくは後述。
  • 結果として税収も増え、帝国に治める税も増えたことにより、皇帝候補に選ばれる。
  • 最終的には他貴族の策略に嵌められて、民衆の反逆を受ける。その策略がガチすぎて怖い。詳しくは後述。
アリア

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • シュトロームの妻。帝国の貴族としては珍しく側室を持たなかったシュトロームを愛し、理想の夫婦として民衆には愛されていた。
  • 中々子供を身ごもらなかったが、念願叶って子供をなした。だが……。
  • 最期は何が起きたのかよく分からないまま、最期にの瞬間とっさにお腹を守り、頭蓋を切られて死んだ。
ヘラルド=フォン=リッチモンド(後の皇帝)

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 後に皇帝となり、オリバーの手で直接殺される。彼が殺される直前、驚いたような表情をしたのは、オリバーが治めていた地域の惨状を知っていたからである。
  • オリバーを潰すために凝らした策略を見る限り有能なのだが、国を治める人間としては駄目だと言える。
  • 何も彼が特別貴族として腐っているのではない。他の貴族も彼と大差なく性根が腐っている。相対的に見れば、オリバーが良い奴過ぎたのだ。
ミリア

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • オリバーの隣にいる女性。名前はアニメでもちゃんと登場しているが、如何せん影が薄すぎる。
  • オリバーの帝国を滅ぼすという野望を聞き、自身も貴族に対する恨みがあったため同調。傘下に加わり、自身も魔人となった。
  • シュトロームが魔人化させた人々の把握、管理、調整を担当した。全てはシュトロームのためとメンヘラみたいなことを言っている。
ゼスト

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会
  • 元帝国諜報部隊隊長だったが、現在はシュトロームに仕えている。
  • 皇帝に嘘の情報(都合の良い情報)を伝え、無理な進軍を推し進めた人物。
  • 目的を失ったシュトロームに新たな目的を持たせるために策略を巡らす。

注目すべきポイント

飛行魔法の実戦訓練

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

 訓練中の息抜きとして、飛行訓練を行う『究極魔法研究』の面々。飛んでいる間は、体の周りに空気の壁を作り、お互いの声が聞こえるように風の魔法で音声バイパスを繋いでいる。普通に飛んだら、互いに声が届かず会話ができなかったらしい。

王子の妹であるメイも空は飛びたいようだが、流石にスカートでは飛ぶことはできない(『究極魔法研究会』の服装は女子もズボンである)。今日は見られても大丈夫なものを履いているらしいが、淑女らしからぬスカートたくし上げ。まぁ、小さいから恥ずかしいということも分からないのだろう。彼女を女性として扱う男もいないだろうし。

さらっと流されているが、シンは拡声器まで作り上げてしまったようだ。

という訳で、Aパートは終了。今回のメインはシン達ではなく、帝国で殺戮の限りを尽くしている魔人達の頂点(本人にその気があるかはさておいて)、オリバーの話である。

帝国の滅亡

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

帝国は意外にもあっさりと滅亡したらしい。まずは、帝国を滅亡させた手段に関して説明しよう……と、その前に帝国における『貴族と平民の関係』についてまとめておこう。

  • 帝国における『貴族と平民の関係』

帝国では、貴族が地域を治め、平民に税(食料など)を納めさせることで私腹を肥やしていた。また、集めた税金の内一部は帝都に納める仕組みとなっているようだ。

本来、納めた食料は保存食的役割も担っている。飢饉の際には民に配り、飢えを凌ぐのだ。しかし、この帝国では備蓄しておくという発想が存在しない。備蓄しておくにしても、自分たち貴族が困ったときのために利用した。また、税の量はかなり多く、税を納められなければ貴族に何をされるか分からないため、自分たちの食料を削ってでも納めていた民が大半だったようだ。

さらに、平民に対しては教育もまともに施されていない。まずアールスハイド王国のような学院が存在しないのだ。そのため、田畑を改善しようとすることもせず、痩せ細っていく土地を必死に耕していくことで生活はさらに困窮していく。

また、名ばかりの奴隷禁止の法令があったが、貴族達は気に入った女性を奴隷として自身の物にしていることも珍しくなかった。原作では帝都内で貴族同士が奴隷の見せ合いをしているシーンが存在する。しかし、一応奴隷禁止の法令はあるため、貴族同士の争いで利用されることもあった。

では、いよいよ本題である。『どのように帝国を滅亡させたか』に入ろう。

  • 『どのように帝国を滅亡させたか』

手順としてはまず、貴族の治める地域間の物資の流通路を潰した。やり方は簡単、商人などを殺して荷物を奪えば良い。

すると、来るはずだった物資が届かないことに違和感を覚えた平民は、冒険者などを派遣する。そんな冒険者達も殺害し、完全に情報を遮断する。

この行動の意味は物資が届かないことによる『飢え』と『焦り』と『不安』を助長させることにある。派遣したはずの選りすぐりの冒険者が帰ってこなくなったとあれば、かなり凶暴な魔物が出現したのでは? と疑い、外に逃げ出そうとする平民もいなくなる。また、兵隊は帝都に徴収されたので一人もいない。

そんな平民の状態を見て貴族達は対策を……行うことはない。変わらず平民から税を徴収し、自身の腹を満たすことだけを考える。さらに困窮していく平民の生活。『飢え』により加速する『焦り』と『不安』がピークにさしかかった時、オリバー達は魔物を差し向ける。

さらにパニックになる平民。そんな平民達を助けようとはせず、自身の身の保全ばかりを考える貴族に対して、平民達は恨みを募らせる。そんな平民達をたきつける形で、復讐したい平民達を募る。(怪しいオリバー達の話に乗らない平民もいたらしいが)やって来た平民には魔人の力を与え、貴族に復讐させる。

つまり、平民達を限界まで追い詰めた後、希望した平民に魔人化の力を与え、彼らに勝手に復讐をさせたということである。

この作戦の肝は、『貴族も平民も等しく苦しめた』ということである。では、何故『そんな方法を取ったのか』という話は、次のオリバーの過去に関係がある。

オリバーの過去

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

オリバーの過去を『幼少~青年』『領主就任の前半』『領主就任の後半』の三つに分割して解説を行っていく。

  • 幼少~青年

貴族の息子として生まれた彼は、衣食住の全てにおいて不自由なく生活する。こんなに美味しい食材を作る農民ならば、きっと毎日美味しい食事を取っていると思っていたが、領地の農民が貧しい生活を送っていることに疑問を覚えた。

そんな彼は貴族として学校に通い、魔法や教養を身につける。父親の跡を継ぎ、貴族として領土を治めることとなる……その前に彼は複数の臣下を連れ、旅に出る。その間の費用は魔物ハンターとして魔物を狩ることで稼いだ。

その旅先として過ごしたアールスハイド王国。そこでは平民・農民が皆、楽しそうに生活しており、帝国とは正反対の状態で衝撃を受け、目指すべき形として考えるようになる。ちなみに、臣下はそんなアールスハイド王国を汚らわしく思っていたようだ。

  • 領主就任の前半

父の跡を継ぎ、領主となった。その際には、アールスハイド王国で学んだことを生かし、平民を優遇する(帝国貴族曰く)政策を打ち出した。結果として税収も増え、帝王に収める税収も当然増え、皇帝の座にかなり近い立場の貴族となった。さらには妻も娶り順風満帆とも言える人生である。

その後も順調に平民達の生活は潤い続け、他の地域の平民もこぞって彼の治める土地に流入することとなった。

そんな状況が面白くないのは、他の貴族達だ。このままでは自分たちの地域の平民は流出し続け、皇帝の座も奪われてしまう。

  • 領主就任の後半

帝都からの「画期的な政策を皆に説明して欲しい」と呼び出しを受け、平民優遇の政策の有用性などを説明することとなる。これは全て彼を領地から遠ざけ、領民に『彼が領民の女性を攫い、奴隷として売買している』という噂を流すための他の貴族達の策略だった。

その噂に乗せられた平民は領主宅を強襲。妻を殺害。

戻って来て全てを理解し、自身の魔力を暴走させ魔人と化した。その際には領土全てを消し去るほどの爆発を発生させ、彼自身死んだと皆に思わせた。

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

ここで大事なのは、平民と貴族の両方に裏切られたという事実が、彼を復讐に駆り立てたということである。そのために、貴族を殺しつつ平民も苦しめながら、帝国を最終的には滅ぼすという作戦をとったのである。

帝国の滅亡のその後

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

魔人達としては力を得て、オリバーの指導の下、世界を征服する気であったようだ。しかし、やる気のないオリバー。そんな彼の下を離れて、勝手に世界を征服しようと企む面々。(この状況をシン達は知らないということを何となく覚えておこう。まぁ、覚えておかずとも問題はない)

そんなオリバーの状況を良しとしない男がもう一人。皇帝に嘘の情報を流し、無理な戦争を起こさせたゼストである。オリバーに何か目的を与えるために、アールスハイド王国の隣であるスイード国を魔人達に襲わせ、助けに来るであろうシンの力を測って来いと部下に命令する。

立太子の儀式

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

立太子の儀式による新たな王太子オーグが誕生。そんな重要な儀式の最中、スイード国が魔人達に襲われているという知らせを受ける。この知らせはスイード国まで線を張り巡らせた電話(第九話にて説明)を利用したことで、ほぼリアルタイムに情報を得ることができている。

そんな状況に不安を覚える人々。彼らの不安を和らげるため、シンを筆頭に魔人を倒しに行くことを宣言するオーグ。

そこで隊長であるシンも一言。そこで名乗った『アルティメットマジシャンズ』が、今後の彼らの名前となる。この記事でも、そう統一するようにしよう。

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©2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

最後に

残りわずかとなってしまいました。解説を書きずらい作品内容で苦戦することの多い記事作成ですが、何とか最後まで完走できそうです。記事含め、「賢者の孫」は楽しめていますでしょうか。自分は何だかんだで楽しんでいます。

OPもEDも何だか癖になってきました。何人かの声優だけは擁護不可能ですが、戦闘シーンの作画などは胸を張って良いと言えると思います。

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↓自分が書いた原作の感想はこちら

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