工大生のメモ帳

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無職転生 ~異世界行ったら本気出す~ 1 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

転生したら、まともな人生を

情報

作者:理不尽な孫の手

イラスト:シロタカ

ざっくりあらすじ

親が死に、葬式にも出ず、親族会議にも出席しなかったために家を追い出された三十四歳住所不定無職。「やりなおせればな……」という後悔むなしく車に轢かれ、目を覚ますと、異世界に転生し赤ん坊からやり直すことになっていた。

感想などなど

人生をやり直せるならば、やり直したい。そう思ったことはないだろうか? ブログ主はある。今持っている記憶や知識を保持したまま小学校、中学校、高校と進むことができたならば、きっとあらゆる意味で素晴らしい人生を……むやしくなるから止めよう。

また魔法を使う妄想をしたことくらいあるだろう。なければ今から妄想して欲しい。魔法が使えれば何をするか? 格好よく炎でも放つか? はたまた治癒魔法で負傷した人々を癒やすか?

そんな夢と妄想が叶う世界に、前世では引きこもり何もすることなく死んだ男が転生して来た。彼の心に抱くは「異世界行ったら本気出す」という強い思いであって、転生してすぐは赤ん坊の身体に乗じて、メイドや母親の胸を堪能する変態であったが、少しずつ動けるようになってくると、幼いながらも文字の読み書きや言語の習得に精を出し、魔法も扱えるように自主訓練を頑張る良い子になっていく。

「異世界行ったら本気出す」という文字通り、本気で真っ当な人生を歩もうと奮闘する脳内は引きこもり体質の男の物語である。

 

転生して身体が変わったとしても、知識があれば人よりもかなり有利に生きていける。引きこもっていたと言えど、三十四年間も生きてきたのだ。その間で培われてきた人生経験が生かされていく。

例えばエロゲの知識など。ブログ主もエロゲを少なからず嗜んだことがあるが、あの経験が人生で生きたことはこれまで一度もない。それが異世界だと生かさ……れたということにしておこう。

他にもラノベの知識など。本ブログでラノベ記事を毎日投稿できる程度にはラノベを読んでいるが、それらの知識が生かされたことはない。しかし、異世界にある魔法に違和感なく接することができるのは有利と言っていい……よね? 幸いなことにこの世界にある魔法というものは、今読んでいるラノベやゲームで使われる魔法と大差ないように感じる。

転生した先の家庭環境もかなり当たりだった。騎士パウロとゼニスの元に産まれ、ルーデウスという名前を授かった。この世界ではかなり高価であるとされる書物が、五冊ほど家にあったため、文字の読み書きを早い段階で身につけることができた。その書物の中には魔法の入門書のようなものもあったため、独学で魔法を勉強することもできた。

人生の大半は家庭環境で決まるのでは? ということを実感させられるが、それはまた別の話である。

 

本作の魅力は個性的なキャラクター達にある。父親であるパウロはかなりの女たらしであるが、憎めない男だ。モテるのも頷ける。そんな男の妻であるゼニスも、母親として息子を立派に育てようとする熱意が見て取れる。その熱意がなければ、ルーデウスも歪んで育ってしまっていたことだろう。

ルーデウスの魔法の師匠にして、魔族であるロキシーも別れが寂しくなるくらいには魅力的に描かれている。これから先、物語が進んで再び出会う時が楽しみで仕方がない。

強くなったルーデウスが、虐められていたシルフィエットを助けた。それは前世では絶対にできなかったことであって、フラッシュバックする前世の記憶に打ち勝ち、新たな人生を歩むことができたという大きな意味を持つシーンだとブログ主的に思う。そんなシルフィエットと過ごす期間というのは、とても楽しい時間だった。

だから……これから先も大丈夫。第二巻では、第一巻の最後に出された父親の試練に挑んでいくことになる。まぁ、試練という言い方は正しくないか。なにせルーデウスが望んだ道でもあるのだから。

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