工大生のメモ帳

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安達としまむら 感想

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作品リスト

※ネタバレをしないように書いています。

関係が、少しだけ変わる日

情報

作者:入間人間

イラスト:のん

ざっくりあらすじ

安達としまむら、二人の関係が変わっていく日常。

「制服ピンポン」「未来フィッシング」「安達クエスチョン」「二等辺トライアングル」「女子高生ホリデイ」

感想などなど

編集に「ゆ〇〇〇みたいなのを書いてくれ」と言われ、本作ができあがったらしい。脳裏に浮かぶ作品と、この作者が参考にした作品が一致しているかどうかは定かではない。百合という意味では合致しているのだが。

 

「制服ピンポン」

体育館の二階には卓球台がひっそりと置かれていた。そこには安達としまむらの二人が、授業をサボって過ごす場所と化していた。偶然出会った二人は、同じクラスでありながら声を交わしたこともない関係性であったが、二人の間を分け隔てていた壁がゆっくりと融解していくかのように変化していく。

しまむらには日野と永藤という二人の友達がいた。その二人は安達とは対照的で、真面目に学校に通い、授業をサボるといったこともしない。明るく天真爛漫で、冗談を言い合えるような関係性だった。そんな二人と過ごすしまむらの様子は、決して無理をしているということはないけれど、安達と一緒にいる時とはどこか違うような気がした。

安達は自由奔放に生きているように思われた。どこかネコみたいに。

学校帰りに安達の自転車の後ろに跨がるしまむら。こんなことは日野と永藤とはできない……と思う。安達としまむら、二人いるからこそ紡がれる空気というものがそこにはあった。

 

「未来フィッシング」

 未来は変えようがない。なにせ未来を知らないのだから。

例え未来人を自称する宇宙服を着た謎人間と、釣り堀で出会ったとしても、それが劇的な変化を人生に与えるとは到底思えない。まさか、この宇宙人が安達の脳破壊要因になろうとは予想できる人間がいただろうか? いや、いない。

その話はさておき。

とにかくしまむらは日野に誘われて、優雅な休日の日曜日、しまむらは釣り堀へとやって来た。釣り堀と宇宙服という食い合わせの悪そうな組み合わせた光景が、そこには広がっている。その宇宙服を着た人物は、声を聞く限り女の子で、身長を見る限り小学生だった。

彼女曰く、「宇宙人であり未来人」であるらしい。宇宙服を着ているのは、顔がまだできあがっていないから。この地球には知り合いを探しに来たらしい。連絡はついたのに場所が分からないというナゾナゾみたいな状況であるらしかった。なるほど、分からん。

次の日。月曜だから当然ながら学校はあって、しまむらと安達は体育館の二階の卓球場にいた。たまには授業に出ようかと、午後から二人は教室に入った。そこから普通の学生らしく授業を受け、帰り道はそのまま自然な流れで一緒に変える。放課後になって自由を与えられた学生らしく、ショッピングモールへと向かい、甘いドーナッツを二人で食べさせ合ったりした。

そこへやって来る宇宙人。仲良く過ごしていた二人の間に割って入る子供に、嫉妬する女性の名は安達という。「相手は子供ですよ」という外野の声など届くはずもないのだ。

 

「安達クエスチョン」

安達がしまむらとキスする夢を見たらしい。もう好きじゃん、大好きじゃん。

これまでのしまむら視点とは大きく打って変わって、好意がダラダラと垂れ流しの文章が続いていく。キスする夢を見たことの言い訳に始まり、しまむらのことを四六時中考え、謎ポエムが迸る。

そんな彼女がしまむらの家に行くこととなった。大好きな女の子の家に行くことになった思春期男子(童貞)の気持ちを想像して欲しい。それが華の女子高生・安達の脳内と等号で結ばれる。 

女子だからこそできるふんわりとしたスキンシップが、安達にとっては心臓バクバクの緊張感漂うスキンシップとなっている。顔を真っ赤にして焦る安達。距離の近いしまむら。

頑張れ安達。ブログ主も男だから、気持ちが分からなくも……あれ、おかしい。安達は女子高生だった。

 

「二等辺トライアングル」

 安達としまむらがデートすることと相成った。まぁ、女子高生二人が遊びに行くことは、別段珍しいことではない。童貞安達はデートという名目で誘っていないため、正確にはデートと呼ぶべきではないかもしれない。しかし、安達の脳内ではデートみたいなものなのでデートと呼んで良いだろう。

そこへやってくる宇宙人。宇宙服を取っ払い、可愛らしい女の子となって、二人の間に割って入って来たのだ。安達の冷たい視線をものともせず、安達が言えずいた「大好き」という言葉を平然と言ってのける。安達の視線はさらに冷たくなる。

それらに挟まれたしまむらの心は平温を知らず。胃を痛めつつ、デートはただただ疲れが貯まっていくのだった。やはり人間関係というものは難しい。愛し愛されることも楽ではないのだ。

 

「女子高生ホリデイ」

女子高生は休日に何をして過ごすのだろう。ブログ主は女子高生だった過去も、なる予定もないので分からない。この作品を読んで学ぶこととしよう。

……ふむふむ、休日は川に行くか、ファミレスかマックに行って雑談に明け暮れるか、カラオケに行くかするのか。この話ではカラオケに行く話になるわけだ。カラオケでは仲良し同士でデュエットだったり、、無駄に高い飯を喰らったりする訳だ。

それが終われば公園に赴き、頭を撫でられたり、撫でたりすると……ふむふむ、なるほど。そして一緒に飲んだミネラルウォーターの缶は、思い出として家に持ち帰って宝物にしたりするのかぁ、難しい文化だなぁ。

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